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推し短歌(長文語り編)

はじめまして。松浦やもです。
とっても長文なので短歌を読みたい方は短歌ダイジェスト編をお読みください。

わたしが自分をオタクだと自覚したのはたぶん小5の秋、アニメと漫画にハマったあの秋です。でもよく考えたら小さなころからオタク気質というか、なにかにやたらハマる性格だった気もします。
そんな私松浦、推しがめちゃくちゃ多い。歴代推しが非常に多い。そして傾向が掴めない。でも赤目キャラと俺様系キャラと無口キャラはずっと好きだな。あと芸術系も、推し。
せっかく推しに推しのことを書いた短歌を読んでもらえるから、歴代推しの短歌と、推しが好きな(はずの)私の短歌をたくさん書いておきます。


ここに出したのはほんのわずかで、わたしには好きなものばかりで、ユーフォニウムも日本語も古典も言語学もぜんぶわたしの大好きで大切なものたちです。いつかこれでも短歌を書きたい。

藤子・F・不二雄作品の面々

父が買い集めた全集を読んで育ちました。小6の夏の自由研究は「ドラえもんに出てくるひみつ道具を全集を使って全て数える」でした。
ドラえもんとエスパー魔美とチンプイがとくに好きだった記憶。でもパーマンもオバQもみんな大好きです。

ポケットが四次元ぐらいでかかった、左手と右手をつつんでも
 ︎︎
まんなかでひとり残ったわたしでもボールにあたればどこかに行けた
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どの家もしろいシーツをほす春のどこかにオバQの殻もあるよ
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ピーマンをパーマンと呼ぶパーマンパーマンのみこむ勢いとか、欲しい

サンリオキャラクター

めちゃめちゃジュエルペットが好きだった。年少さんのとき、毎日のようにジュエルペットのタオルを幼稚園に持って行っていた。鼻垂れ少女の当時のわたしはティッシュという概念を知らなかった。気に入ってるタオルでは……と思ったけど、どうしても止まらなかったからそのタオルで鼻水を拭いてた。
小3ぐらいからはポムポムプリンが、小6ぐらいからポチャッコが好き。中学受験のときはポチャッコのシャーペンを使ってて、確か折れた。猫派だけど犬キャラが好きらしい。

ほっぺたをつまんでルビー、ルビーちゃん、わたしたちともだちだよねまだ

7月にうまれたわたし、もしかしてわたしはルビーちゃんなのかもな
 
おなじ犬、だよね?プリンとシナモンはなにがちがって票をとりあうの?
 
ちがうんだ、猫背なんかじゃないんだよ、背中でプリンくんがねてるんだ
 
ポチャッコは小さい犬で、私のために働いて、働いていた

探偵チームKZ事件ノート

小学校3年生のとき、友人に勧められて読み始めました。どハマりしてどこに行っても必ず読んでいて、必ず読むからある日鼻血が出た時もわたしはKZを読んでて、本に鼻血が垂れた。

6年生になれば黒木くんみたいになんにでもなれる気がしていた
 
自転車も雑誌も盗まれなくって、探偵友達もいなくって
 
なんのエキスパートでもないわたしって、どこで暮らせば良いのでしょうか

アイカツ

アイカツを始めてみたのは小2くらいの頃だったと思う。そもそもそれまではテレビをそんなに見てなかった。周りの友達は園児の頃から見てて、既にアイカツは卒業してたけど、私は小2から今までアイカツが好き。

でかすぎる団子鼻さえばば抜きのようにカードを持てば隠れた
 
スカートで舞って学校で輝いて小学生もカードが命
 
あなたには心を込めてわたしからスペシャルアピールかます予定


文豪ストレイドッグスと占いツクール

わたしの記憶がちゃんと続いてるのは小5の秋からで、あのときからわたしはオタクだった。それより前は好きなものとかだれと仲良かったかは覚えてるけど、推しがいなかったのに何を生きがいにしてたんだろう。推しのことを推しと呼ぶようになったとき、わたしは生まれたんだと思う。好きが推しに変わってオタクの性質が与えられて、わたしは生まれた。
でも小5のとき、何が好きだったかな。何から見始めたかはよく覚えてないけど、ハッピーシュガーライフとか好きだった気がする。初心者なのにね。
文ストはクラスの人に勧められて読み始めて、まあハマって、でも漫画を持ってないと、知識が無いとにわかって言われちゃってもっともっとのめり込んでついには教えてくれた人より詳しくなっちゃった。文学に目覚めたのはたぶんこの頃かもしれない。
それと、占いツクール(小説投稿サイト)にハマってた。わたしは投稿はしてないけど、スマホを持ってなくて家のパソコンのパスワードを知らなかったから、図書館のパソコンで見てた。黒歴史。
塾に行く前に1時間〜2時間ぐらい見てた気がする。占ツクには独特の文体や文化があって、よく投稿されてる夢小説はアニメキャラと自分の疑似恋愛を楽しめる小説。名前を入力するとヒロインの名前を自分の名前にできる。本名は恥ずかしいので飼ってる猫の名前にしていた。今思えば余計恥ずかしい。
文体の特徴としては、例えば、台本書きやスラッシュ、矢印の乱用。

(名前)「○○く〜ん!おっはよ〜!」
推し「お、おはよう…///(やっべ、今日も可愛い…)」
(名前)「顔真っ赤だけど、どうしたの〜?まさか惚れちゃったとか?←」

こんな感じ。占ツクを読んでいた時間は非常に長いので未だにああいう文章を綴れる。あと最後に駄作者()が出てきたりね。懐かしいなあ。
夢女子であるところは今も変わらないし、あとは占ツクのおかげで(名前)とかYOUとかをヒロイン名に脳内変換できるようになった。

異能力人間失格世の中の宿題もぜんぶ無効化します
 
羅生門獄門顎に咬まれてはいまだ夢から醒めずに生きる
 
横浜で暮らしてるよね、わたしいま、おんなじ道を靴で踏んでる

(名前)ちゃん愛してるよもやもちゃんを愛してるよに読みかえられる
 
こんにちわ(ˊᗜˋ*) 駄作者の松浦やもです← 小説楽しんでってください!()
 
わたしなんて愛されないと思うから名前入力欄に「ああああ」
 
毎日のようにわたしは名前欄にやもって入れて読んで青春

ヘタリア

ヘタリアが流行ったのは2010年。でもわたしがハマったのはその10年後で、更新が完全ストップしているころだった。その完全ストップとやらが何年も続いていたらしいのだが2020年10月、ヘタリアが再始動した。アニメ7期を配信し、グッズも売られて、ミュージカルもやった。
歴弱のわたしは、ヘタリアをキャラ推しするしかなかった。推していたのはシーランドくんと、プロイセンくん。実在する国の擬人化なので、ジャンル外の人に見られないようにするための検索避けの人名(あだ名のようなもの)を1人で頑張って覚えた。
国家承認してもらうために小さいながらがんばるシーランドくん、俺様系が好きなわたしにぶっ刺さったプロイセンくん(ギルベルト・バイルシュミットくん)。無事プロイセンくんの夢女になり、ドイツ語を独学し、概念イヤリングを作り、ドイツに関わる食べ物を食べまくり(近所の肉屋で定期的にソーセージを買ってた)、プロイセン史にだけ詳しくなった。国としてのプロイセンはもう滅んでるし、キャラクターのプロイセンくんも作中でいつか消えるか分からないけれど、好きです。でもドイツ語はもう忘れちゃった。

ギルくんはいつもわたしの耳もとでしらない言葉を囁いている
 
わたしいま、きみが教えてくれたあのしらない言葉で手紙を書くよ
 
人型の国家でありますシーランドくんより小さな国家であります
 
地図帳の外で眠っているきみに毛布をかけてあげる風の日
 
ギルベルトくんはわたしに私様はかっこいいって教えてくれた

美術館

美術館巡りが好きです。中学生のときにゴッホの絵が日本に来ていたのですが、無料なら…と見に行って感動しました。中学生はどこも観覧無料だったので週末は美術館に通っていました。でも、高校生になっても美術館巡りはしています。高校生のお財布にも優しくなってほしいな……

風の吹く朝にひとりで見るパンダ、ひとりでゴッホ、わたしのゴッホ
 
「ひまわり」は手の届かない壁面にかけられていて くらいな、私
 
わたしってなにものだろう、ゴッホにはゴッホのしわがちゃんとあったね
 
絵の具たち、起きていますか、額縁のガラスから見るヒトはどうですか

短歌

最近のお気に入りです。
高校生の短歌の大会が全国各地で行われているのですが、それに出場したら無料で旅行できるのではと思い、歌を書き始めました。不純な動機で始めた短歌も、一緒に作っている友達の歌に生きがいをもらったり、共感で生きやすくなったり、思ったことを歌にしたらちょっと落ち着いたりして、今の私の半分以上を占めている気がする。

隣にはあなたとあなたがいて、ぼくらはTシャツをなびかせて歌って、

たぶんわたしは、短歌を推し続けるだろうな。




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