推しオジの喪失:すばらしき世界
ネタバレを含みます。
おおまかな感想誰かの幸せを願うということ
とにかく主役の三上正夫を大好きになってしまう映画だった。結末で胸が張り裂けるまでがセットなので辛いけど、フィクションという垣根を越えて他者の人生に寄り添い、その幸せを願うという得難い体験ができる映画だったと思う。ラストシーンでは、映画と観る側の境目がなくなったと錯覚する程に感情が揺すぶられた。エンディングの沈黙が粋で優しく、思う存分に泣いた。
人間や社会構造を多面的に描くことで、物語がグレーに進むところが