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発達障害グレーゾーンについて

こんばんは。ご覧いただきありがとうございます。
障がい者雇用の現場に15年働いている経験からこの記事を書いています。
今回は発達障害のグレーゾーンについて書いていきたいと思います。よかったら、好き、フォロー、コメントなどしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします。

結論

グレーゾーンの方は幸福である

1.違和感

発達障害という認識自体が日本では2000年代前半に認知され始めたと思います。当時は何かうまくいかない方がいるという認識でした。とくにADHDの方に対して。例えば部屋を片付けられない女たちという本が2000年に出版されたのですが、これをもとに自身がADHDじゃないかと考えて受診する方が増えたように思います。

なので2000年代の今よりネットリテラシーがなかった時代でも発達障害じゃないか、アスペが、みたいなことは書かれませんでした。そもそもそういう障害があるという認識がなかったのです。それゆえ、生きづらさを感じる方が大勢おられていました。障がい者雇用の現場では精神障害、うつ、双極性障害、統合失調症の方で、寛解状態。ここでは服薬をしていれば普通に日常の生活が行える方とします。そういった方もある程度働けるめどが出てきて、発達障害の方の雇用推進をどう図るかが一つ厚生労働省や、障がい者雇用を試行錯誤する会社の次の目標だったのが2010年ころです。なので自身でグレーゾーンだという方は、現在30歳以上の方。幼少期の学校教育の現場で発達障害の知識がなかった時代を過ごされてきた方が多いと推測しています。なので20代くらいの方が自身で発達障害のグレーゾーンだという方は少し違和感があります。

2.発達障害と診断されるルート

個人的に一番多いなと思っているのは親御さんです。障がい者雇用の現場に長くいると、友人知人などから自分の子供が落ち着きがないからADHDだと思うんだけどどうかなみたいなことはよく聞きます。むしろ、落ち着きがある幼児というものが想像できない私には違和感しかないのですが、周りのお子さんと比べてということだと思います。ADHDだったとしても多動性は落ち着いてくるから問題ないよと答えることが多いです。ASDかどうかを悩む方は少ないですね。臨床や支援の現場ではADHDとASDはどちらの傾向が強いかなのではないかという議論もあるのですが、障がい者雇用の現場にたどり着けるくらいの障害の程度の場合、わりとはっきり分かれるなと思っています。ASDの場合、親の期待通りに動けてしまうからではないかと思っています。教育虐待というやつですね。コミュニケーションに難があるな。でも親の手間がかからない。現在だと学校教育の現場でピックアップできると思います。ASDの方はADHDより集団生活で浮くし、ぱっと見で分かる方が多いです。分かりやすい例だと吉濱さんとかですね。

あとは加登玲さんですね。ASDと診断を受けたといわれてますね。10代から心療内科で双極性障害といわれてきたけど、大学のときにASDかもしれないですねと言われたという話がありました。

この話はなんとなく分かります。見た感じそうでもないから、わかりにくいなと思います。

3.自閉症スペクトラム

いわゆる自閉症(知的障害を伴うもの)とASDは症状の強度の差だといわれています。いわゆる自閉症といわれる方を緑100としたら、どこからASDと診断しますかというのは正直難しい話だと思います。ちなみにスペクトラムとはいうのは以下のような図のことを言います。

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仮に自閉症を中心に置いたとするとどこまでASDと判断しますかというのは、正直黄色から水色くらいの範囲かなと思います。赤とか青までは慣れてしまうと若干傾向としてはあるかもしれないが、もう違う色だからあなたは違います。となると思います。なのでその中間にあるくらいの方がグレーゾーンになると思います。実際はこれにADHDの度合いも重なるので、MRIなどが発達すれば、三次元グラフのここみたいに将来はなるのかなと思います。

4.薬について

リタリンにしろ、コンサータにしろメチルフェニデートは依存度が高い。ほぼ覚せい剤。たまにコンサータ飲んだのによく眠れたみたいなツイートをみると大丈夫かと思ったりもします。この薬飲んでれば落ち着くというのは、ちょっと何とかならんかと思うわけです。リタリンで悪名の高い、新宿の病院に通ってたんですよね。私も処方されて飲んでました。当時ネットでリタリンだしてくれる精神科リストとか、処方される薬局リストとかでまわってましたし、掲示板で販売とかも普通でされてましたし。2007年から変わりましたね。当時、メチルフェニデートって廃人を起こす薬と呼ばれているくらいだったんです。それを少年に飲ますアメリカやべえなと思っていました。薬物依存になって人が死ぬレベルの薬なんです。それより子供の多動性がなくなることを優先させるんでしょうかね。

結論

グレーゾーンの方は幸福であるといえます。いや生きづらさはあるよといわれると思います。おっしゃる通りです。逆に聞きたいんですが、知的障害を伴う自閉症の方をご存じですか。その方が発達障害のマックスです。スペクトラムですが、その方を真ん中に置いたとき、あなたはどれくらい離れてますか?発達障害と診断を受けている方とどれくらい離れてますか?診断を受けて、薬物依存になる可能性の薬を飲んで症状を軽くしたいですか?飲んでも治りません。

とはいえ

私自身も2000年代に片付けられない女たちを読んで、自分も当てはまるなと思って診察を受けようと思いましたが、運悪く、仕事を休んでまで診察うけるのもなという感じでした。交通事故で入院しているときに運よく発達障害の診断ができる医師に診断してもらいましたが、傾向はあるがADHDとまでは言えないといわれました。それから20年近くたちますが、自分が発達障害として診断されたいかと問われると悩ましいですね。精神障害と発達障害の併合だと手帳と障害年金が2級に上がるかもなと思うからです。でも併合2級の方をみると、その方からは私は遠いなと思うので今のままでよいですかね。

薬について

国立研究所が創薬に向けて動き出しましたね。神経ニューロンのたんぱく質異常の改善が効果があるのではないかとのことです。これはうつ病の脳炎症モデルのサイトカインストームの改善と違って、仮説が正しいのかの検証と、それを改善するための薬の製作、副作用の問題。でも10年以内に何とかなるんじゃないかなと思います。


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