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管楽器とコロナのこと④

世の中的には第7波が一段落というところで、政策的にも経済をドンドン回す方向に進んでいる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
色んな演奏会もフツーに開催されていたりして、私も引きこもりばっかりしてないで少しは身の回りの状況も識ってみようかと思い立ち、夏のコンクールに出た友人や、演奏会があった人、バンドのライブをやった人にヒアリングをしてみました。

お店の予約が難しい

話が逸れますが、そうなると電話やSNSでというわけにもいかないので、仕事終わりに呑みに誘ったりするわけですが、最近はお店を探すのも一苦労ですね。極力換気の良いお店、夏場なら出来れば上の写真のようなテラス席なんかがあればベストです。
正直なところ家族以外の人と食事を共にするのも極力避けていたので、そういう意味でもリハビリでもあり、また自分の中での感染防御の考えかたとの整合性でいえば、その相手との間であれば感染しても仕方がないと思えるかどうか?というハードルがあったりもしました。(もちろんこちらのスタンスはある程度事前に相手にもお知らせして臨むわけですが…)

皆さんの感染症対策

で、練習時の感染対策などを聞いたりしたのですが、今の段階だとさすがに全くのノーガードでやっているようなところは無いようで、木管と金管を分けて人数を制限したり、セッティングの際に椅子と椅子の距離を毎回測って適切な距離を保つ、30分に1回程度、音を出さない時間を作って換気を徹底する、弦楽器は練習時はマスクをする等々、皆さん苦労されている様でした。
また、『家族が感染して本番に出られなかった』『濃厚接触者になってリハに出られずぶっつけ本番だった』という話を聞くと、まだまだ手放しで楽しめる状況では無いんだなぁと思ったのですが、違和感を感じたのは、どちらかというとルールを作ったりする運営側に対して、奏者側は協力はするものの、心から賛意を示しているわけでは無いというか、イヤイヤやってる感でした。

みんな本気でやって、ない…?

『こんなだったよ~』と見せられた知り合いのライブは、狭いライブハウスの中でバイキング形式で飲食しながら、ギターやベースがマスクを外して演奏していたりして、プロミュージシャンの様にそうしたいならせめてちゃんとPCR検査をしてからやって欲しいものです。
管楽器やボーカルはその性質上、ノーマスクで無いと演奏できないことを考えたら、なぜあえてそこでオンマスクで演奏できる恵まれた立場の人がわざわざリスクを上げる行動を取るのか理解に苦しみます。

また以前にも書いた管楽器奏者の"マスクみたいな何か"を意味がありそうに思えるのでやっている、という人もいれば意味が無いのは判っているけどやっているという人も居たり、なんなら今さら『マスクの網目よりウィルスの方が何千倍も細かいから無意味』とか言っている人もいたりして膝から崩れ落ちそうになったのは、吞み過ぎたせいではありません。

マスクみたいな何か

『私とあなたの行く道は違う』

もちろん、全て理解して、同席している人、同居の家族、その他感染させてしまう可能性のあるすべての周りの人に対しての責任を負った上で(可能かどうかは別として)『趣味としての音楽をこのスタイルでやらないとストレスが溜まってしまってどうにかなってしまうのだ』という人はその覚悟と共に進んでいって貰えればいいと思います。
ただ、どうも私が話を聞いた範囲の人は、時に悪いことと思われることと知りつつ止められない、むしろ少し悪いことだから悦に入って不倫の様にやめられなくなっているように感じました。知らんけど。

『私とあなたの行く道は違う』

角川文庫/福井晴敏著 『黒いユニコーン』機動戦士ガンダムUC⑦ P.251

まぁ、世の中的に無理やりにでもウィズコロナで行こうという方向にあるようなので、その流れに乗ってやりたいことをやるのは、他人が横から口出しすることでもないでしょうし、やりたいならお好きにと言いたいところですが、ご一緒したくはないなぁ…というのが正直なところですし、そういう人達のために終息がどんどん先延ばしになってしまったりするのも、また人の世かと、半ば諦めの境地です。

リスク高めで行く人たちがいるのであれば、せめて自分の身の回りだけは低リスクで過ごして、少しでも早く制限がなくなる日を待ちたいと思います。
とか言ってる間に、またぞろ別の感染症が出てきてそれに対応しなければならない日々がやってくるのでしょうか?
そんなときに、今緩んでいる人たちは一体どうするつもりなんでしょうね?

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