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管楽器と録音①

管楽器のプレイヤーでいわゆるDAWをやっている方ってどのくらいいるんでしょう?少なくとも私の周囲には一人もいないので、同好の士が見つかるといいなぁという感じで、とりあえず私の環境などを書いていこうと思います。

きっかけは会社のYouTube

DAW~デジタル・オーディオ・ワークステーション~私も2年前まではまったく関りの無かった領域で、始めたきっかけはやっぱりコロナだったりします。と言っても、いきなり管楽器の録音を始めたわけでは無くって、緊急事態宣言やらで仕事自体が激減していた時期に『何かやれる事は』とミーティングをした結果、『会社の商品説明や会社説明的な動画を作ってYouTubeにアップしよう!』という(テキトーな)意見がありチャンネルを半ば見切り発車で立ち上げたことがきっかけでした。
会社としても今まで全くそういうことをやっていなかったのですが、社内でヒアリングをしたところ『プライベートでPremierPro使ってます』という若手が見つかったので、『じゃあ、私が喋って画を取ったら適当に編集できる?』という感じで、一番最初はスマホのボイスレコーダーとカメラで撮ったのを編集してもらったりしていました。(よくそんな動画を上げたなぁ…)
何回か繰り返すうちに、録音した内容の一部分を編集する必要が出てきたりして、『これはやはりちゃんとレコーディングをしないといけないな』と思うようになり、Pro Tools first等いろいろと試したのですが、最終的に導入したのがCakewalk by Band Labでした。

実はそれ以前にもオンラインのBandLab自体は少しいじったことがあったのですが、どちらかというと友人との音源の共有に使っているだけで、あまり使いこなせていなかったのですが、オンラインじゃなくってもここまで無料でできるというのは正直、目から鱗が大量発生でした。

うちで踊ろう

DAWの話は一旦わきに置いておいて、丁度その少し前に『うちで踊ろう』の配布音源と楽譜を使った合奏企画を(当時入っていた)楽団でもやってみようということになり、クラリネットとサックスで参加しました。その時はスマホで録ってLINEで送るという感じでしたが、取りまとめている人が割とあっさりと動画に編集しているのを見て、『これ、自分でもできないか?』と思っちゃったのが運の尽きです。

曲の好き嫌いや政治的なアレコレはさておき…

13年前の名機

その録音の時に複数パートを録音する必要があり、はたと思い出して知人から借りたままになっていてしばらく使っていなかったデジタルMTRを引っ張り出してみました。
Rolandのバンド向けのブランドBossのBR-864です。調べてみたら13年前の機材なんですね。録音メディアが何と今は懐かしCFカード。SDカードの変換アダプターを使えばまだまだ使えますがCFカード自体はもう入手できないんでしょうね。
内臓マイクもありますが、さすがに位置の調整等が難しいので、バンドで使っているマイクをそれっぽく立ててみて、クラリネットの3パートを録ってみたら、初見でもそれなりに聴けるものになってしまったので(自己肯定感が高すぎる…)どうせ合奏やライブができないのであれば、これを機に自分一人で録音してみようかと。

マイクをそれっぽく立ててみる。この頃はまだヘッドホンを持っていなかった…

コンテンツ選び

最初はカラオケ音源を使ったものを録ったりしていたのですが、まぁ当たり前ですが、世の中には上手い人がそれはもう星の数ほどいらっしゃって、何だったら世界中で同じような状況の中、トップクラスのオケの首席奏者が一人多重録音をアップしている時代です。普通にクラリネットやサックスのアンサンブルを撮ってもつまらないので、じゃあ、誰もやりそうにない曲と編成で、ということで始めたのが、金管十重奏を木管楽器でやってみようというシリーズでした。

学生の時に金管の友人がやっているのを聴いて曲を好きになって、なぜか楽譜も買って手元にあったので、下準備としてはホルンやトロンボーンのパートをB♭やE♭に移調するだけでした。金管アンサンブルなので表面的な譜面の細かさ(いわゆる譜ヅラ)だけで言えば初見でも吹けてしまう内容だったのも手軽に始められた理由ですかね。

その後も手当たり次第に好きな曲をアレンジしては録音して動画を録って編集してアップするというのを繰り返していますが、ライブや演奏会が無い中である種のモチベーションの維持と、演奏技術の"低下"の防止に役立っているのは間違いありません。上達?するのは主に編集技術の方でしょうか…
まぁ撮影は相変わらずスマホのカメラだったりするのですが…(^^;)
さて、というわけで今日も録音に行ってきます。

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