「行きたい高校なんて無い!なんて書けばいいかわからない!代わりに書いてよ!」 これは、一番最初の進路調査票を提出しなければいけない中二の新学期、娘が私に言った言葉である。 今でもすごく鮮明に覚えている。 その言葉を言った時の娘は少し涙ぐんでいた。 なんとも言えない表情から、考えるのが面倒くさいとか、口から適当にでてきた言葉では無いと私にはすぐに伝わった。 1 コロナ禍の中学校三年間 思えば娘は中学校三年間ずっとマスク生活だった。通常の行事もコロナ対策用に切り替えられ、