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金髪ジャージ野郎の話

会社のSlackでの出来事

今の会社で働き始めたころ、会社のSlackでこんなことを呟いたことがあります。

相手の考えていることなんて、正確には分からないのに
「どうせこの人は、こんなこと考えてんねやろ」
「ちょっとイラつくな」
とか、すぐに考えてしまうワイ。

壁の向こうに何があるか見えないのに、必要以上に悪いものを想像して、必要以上にイライラしちゃってる感じやなぁ。

そうすると、社長がすぐに返信をしてきました。

相手が考えていることは、自身が考えていることですね。
相手も含めて自分です。

私は、意味が分かりませんでした。
なので、

社長w
違いますよwww
自分は自分w
相手は相手ですがなwww

と返信しておきました。

翌週の出来事

月曜日の朝のことです。
私は通勤のため、電車に乗り込みました。
すると、ジャージを着た金髪の男が優先席に座っていました。

車両内は空いていたので別に良かったのですが、私はこう思いました。

この金髪ジャージ野郎。
優先席に座るなよ。
どうせ混んできても席を譲らへんのやろ?

(ちなみにその当時、私も金髪でした。けっこう太っているので、妻から「金髪ブタ野郎」と言われたこともあります。)

ところが、電車が混み始めると、
あろうことか、その金髪ジャージ野郎が「どうぞ」と言って席を譲ったのです。

そのとき私は思いました。

あれ、ワイ、先入観とかない方だと思ってたけど、
バリバリ先入観あるやん・・・

そして、先日の社長の言葉を思い出しました。

相手が考えていることは、自身が考えていることですね。
相手も含めて自分です。

相手のことがどんな風に見えるかは、自分の思考によって変わる。
相手の思考を予測するときに、自分の経験や考え方、気分、体調などが色濃く反映される。
相手を見ているようで「自分自身の考え方」を見ている。

そんな意味だったのかもしれません。

私は、これまでの経験から

金髪ジャージ野郎はイキってるから、どうせ席を譲らへんのやろ!

と思っていました。

でも、私の思い描いた「イキった金髪ジャージ野郎」は、実際には存在しませんでした。
実際そこにいたのは「常識を持った金髪ジャージ野郎」でした。
「イキった金髪ジャージ野郎」は、私の頭の中にだけ存在したみたいです。

※そもそも優先席は「優先」席なので、必ず譲らないといけないわけではありません。

他にも

Twitterでいつも絡んでる人と実際に会ってみたときに

思ってたのとだいぶ違う感じの人だった!

なんてことがあった時にも、

あれ、ワイがイメージしてたあの人は、
ワイの頭の中にだけ存在してたんやなぁ

と不思議な気持ちになります。
今までの記憶や経験から、相手の見た目や喋り方を勝手に想像していたみたいです。
(別に、実物が嫌な人だったわけではないです)

  • 相手の思考を直接感じとることはできない

  • 全ては想像の域を出ない

  • その想像には「自分らしさ」が色濃く出る

  • 自分の頭の中で作った「相手」を見ている

そう考えると「相手も含めて自分」と言えるのかもなぁ、と思いました。

まとめ

上のエピソードからも分かるとおり、うちの会社に入ると、社長の変な哲学に洗脳されてしまいます。
株式会社ゆめみ
には絶対に就職しないようにしましょう。


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