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季節、移ろい過ぎ

買わなければいけない物があって午前中出掛けた。今日は朝からずっと雨で、レインポンチョを着て自転車で行くか傘を差して歩いていくかしばらく悩んだ。

レインポンチョを着ればほぼ雨には濡れないし移動の時間は短く済む。ただ走行中フードが脱げてしまわないように最初にしっかりと紐を引き絞る必要があってそれがちょっとばかり手間だ。そして無敵ポンチョ(自分の中での通称)ゆえに、見た目がガチなのでちょっと恥ずかしい。用事のあるお店までは徒歩だと20分くらいで、まあまあ遠い。

ポンチョ装着の手間とかかる時間を天秤にかけ、結局傘を差して歩いて出掛けた。たまにはちょっと歩かないと運動不足だと思ったのもあるし、帰りにスーパーに寄りたかったので、そこでもポンチョの着脱が面倒だなと思ったので。

雨はずっと降っているし寒いしで歩くのは中々しんどかったけど、思えば東京に住んでいた時は家から駅までそこそこ歩いていた。自転車にも乗っていなかったし。着実に車と自転車生活に身体が慣れていっているな…と思う。単に体力が無いとも言えるけど。

疲れるけど久々に歩くのは楽しかった。自転車だとさっと通り過ぎてしまって見えないものが見える。久しぶりに変わった苗字の表札を発見したし、野菜とおしゃれ植物の混在する畑でこれまた久しぶりに澱んだ水の溜まった謎の剥き出しバスタブ(しかも2つ)を見た。あれ昔実家の畑にもあったなぁ。家を建て替える時に取っておくのか、他所から貰ってくるのか、謎だ。

公園の横を通るとついこの間満開でいい匂いを放っていた金木犀の木にはほとんど花は残っていなかった。本当にあっという間だ。そして歩道に植わっている街路樹にはヒペリカムのような真っ赤な実が沢山付いていて葉っぱも紅葉していた。春に白やピンクの花を沢山咲かせていたハナミズキの木が、秋にはこんな姿になることを知らなかった。

家の周りはハナミズキの並木が多いのだけど、検索していて全てがハナミズキではないことが分かった。真っ赤な小降りな実を付けるハナミズキに対して小さな実の集合体のような大きめの実を付けるのがヤマボウシ。花はよく似ているけどこの通りはハナミズキで、あっちの通りはヤマボウシだったのか、と思った。

しかしついこの間まで暑い暑いと言っていたのに丁度いい気温はほんのちょっとで、急に寒くなり過ぎでは…?また少し気温は上がるのかな。秋らしい気候は出来るだけ長めであれ…。

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