邦人作曲家による作品集第2回
邦人作曲家による作品集第2回は、2022年4月15日(金)19時
トーキョーコンサーツ・ラボにて。
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テーマは「親子作曲家」
松平頼則 (1907-2001):セロとピアノのためのソナタ (1942/47)
Yoritsune Matsudaira: Sonate pour violoncelle et piano
松平頼暁 (1931-):コ・アクションⅠ, Ⅱ(1962)
Yoriaki Matsudaira: Co-Action for Cello and Piano I, II
尾高尚忠 (1911-1951):夜曲 (1942)
Hisatada Otaka: Nocturne
尾高惇忠 (1944-2021):独奏チェロのための「瞑想」 (1982/2008)
Atsutada Otaka:Meiso pour Violoncello seul
山本直純 (1932-2002)/山本祐ノ介校訂:荒城の月の主題によるメタモルフォーゼ (1995)
Naozumi Yamamoto: Metamorphoses by the Moon of Ruined
山本純ノ介 (1958-):オマッジオ (2002)
Junnosuke Yamamoto: Omaggio
北爪道夫 (1948-):チェロ協奏曲(2005) *ピアノ・リダクション版 世界初演
Michio Kitazume: Concerto for Violoncello (Reduction for Cello and Piano)
北爪裕道 (1987-):グラデーション (2012)
Hiromichi Kitazume: Gradations
松平頼則、松平頼暁
松平頼則さんの「セロとピアノのためのソナタ」はまだ日本のチェロ作品黎明期の作品(1942年に改訂前のものを作曲、初演は1947年12月12日鈴木聰のチェロと谷康子のピアノ)
松平頼暁さんのコ・アクションは内部奏法が用いられ、楽譜の見た目も難解でめったに演奏されることはありません。岩崎洸さんと高橋アキさんによる録音(EMI 現代日本チェロ名曲大系2)があります。
今回、秋吉台現代音楽セミナーなどでお世話になっているピアニスト、藤田朗子さんと取り組みます。
尾高尚忠、尾高惇忠
尾高尚忠さんの夜曲も上記セロソナタと同じ1942年の作曲。ウィーン留学から帰国後すぐの1942年にチェリスト倉田高さんのために作曲されました。
今年亡くなられた尾高惇忠さんの独奏曲「瞑想」を演奏します。この企画を立ち上げたときはまだご存命で、作品に関するお話も伺いたかったのですが、、。
山本直純、山本純ノ介
山本直純さんによる「荒城の月の主題によるメタモルフォーゼン」という曲を演奏します。直純さんには「いとしのブラックマリー」というチェロ作品もあります。
山本純ノ介さんの作品は直純さんの亡くなられた2002年に書かれ、「鎮魂の意味を含めた敬畏」を表すために"Omaggio"とタイトルが付けられました。(イタリア語で敬意、尊敬、献上)
北爪道夫、北爪裕道
北爪裕道くんは僕の藝大の同級生で、無伴奏チェロのための「グラデーション」は卒業後すぐのリサイタルのために書いてもらいました。昨年のマインドツリーでも再演しました。
そして北爪道夫さんのチェロ協奏曲を、チェロとピアノのためにご本人に新たに書いていただきます。いわゆるピアノリダクションではなく、二重奏版を作るような感じで、編曲してくださる、ということで楽しみにしています。
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