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邦人作曲家による作品集第2回 動画公開

2022年4月15日にトーキョーコンサーツ・ラボにて行われた「邦人作曲家による作品集第2回」の動画が公開されました!当日のプログラムは下記の通りです

邦人作曲家による作品集第2回

尾高尚忠:夜曲
松平頼則:セロとピアノのためのソナタ
北爪裕道:グラデーション
松平頼暁:コ・アクションI
松平頼暁:コ・アクションII
山本直純/山本祐ノ介校訂:荒城の月の主題によるメタモルフォーゼ
山本純ノ介:オマッジオ
尾高惇忠:独奏チェロのための《瞑想》
北爪道夫:チェロ協奏曲 ピアノ・リダクション版(世界初演)

チェロ:山澤慧  ピアノ:藤田朗子

2022/4/15(金) トーキョーコンサーツ・ラボ
助成:
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 公益財団法人 野村財団

動画撮影、編集は後藤天さんです。

今後、このnote内にて一曲一曲の解説なども挙げていく予定です。
また、日本のチェロ作品をアーカイブ化を目標に掲げ「邦人作曲家による作品集」シリーズは今後も続けていきます。

演奏動画

尾高尚忠:夜曲


松平頼則 セロとピアノのためのソナタ


北爪裕道 グラデーション


松平頼暁 コ・アクションI


松平頼暁 コ・アクションII


山本直純/山本祐ノ介校訂 荒城の月の主題によるメタモルフォーゼ


山本純ノ介 オマッジオ


尾高惇忠 独奏チェロのための《瞑想》


北爪道夫 チェロ協奏曲 *ピアノ・リダクション版〈世界初演〉


動画リストはこちらです。


まえがき

2年前、「邦人作曲家による作品集」のシリーズを始めるにあたって、必ず演奏したいと思っていた曲の一つが松平頼暁さんの《コ・アクション》でした。実は初回のリサイタルで演奏することも考えていたのですが、演奏実現にはハードルが高く(激しい内部奏法がある、楽譜の解読に時間が必要、など)第2回で演奏することになりました。 この「邦人作曲家による作品集」シリーズでは実現したいことが二つあります。 一つは、戦前の楽曲も積極的に演奏していくこと、もう一つは作曲者や関係者のレッスンを受講したりお話を伺ったりを通して、作品の姿をより明確にするということです。
 
この二つを踏まえて、頼暁さんの父である松平頼則さんの《セロとピアノのためのソナタ》を演奏することが決まり、そこから「親子2代にわたり作曲家」というテーマが決まりました。
山本純ノ介さんの《オマッジオ》は山本直純さんの追悼のために書かれたもので、今回のテーマにふさわしい作品だと思っています。今日の演奏をきっかけに、演奏するチェリストが増えることを望んでいます。 今回のために尾高惇忠さんの《瞑想》を彼の従姉でもある倉田澄子先生にレッスンしていただき、惇忠さんに関する貴重なお話を伺うことができました。 藝大の同級生でもある北爪裕道君の無伴奏チェロ曲《グラデーション》は、2012 年の無伴奏チェロリサイタルのために書いてもらいました。これからも大切にしたい作品です。 また、彼の父である北爪道夫さんの《チェロ協奏曲》は以前オーケストラ版のスコアを見て、いつか演奏してみたい、と思っていた作品でした。今回、ご本人にピアノ・リダクション版を書いて頂けたことを大変嬉しく思っています。

さて、本日の曲順については悩みました。本当は親子を並べると面白いかと思うのですが、編成の都合や演奏時間、そして僕自身の弾きやすさというのを踏まえた曲順になりました。結果として、それぞれの曲の個性が際立つプログラム順になったのではないかと自負しております。どうぞお楽しみください。
山澤 慧
(当日配布したプログラム内に掲載)

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