カントクのオススメ作品

一番好きな映画はなんですか?
一番影響を受けた映画はなんですか?
人生のきっかけになった映画はなんですか?

よく聞かれます。
でも、これに答えるのってとても難しいのです。
多くの人は「部活、何やってました?」ぐらいに気持ちで軽く聞いてるのでしょう。でも、映画は僕にとってあまりにも大きなものなので、そんな簡単に答えられないのです。
マニアックだったり、古かったり、好みが変わっていたり……。

その都度説明するのが面倒なので、オススメ作品としてここにまとめておこうと思います。思いついたまま書くので、順位があるわけではないです。
山﨑達璽を知る、何かのご参考になれば幸いです。
※今後、随時追記していきます。

ラストエンペラー(1987)

清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の生涯を虚実を取り混ぜて壮大なスケールで描いた歴史ロマン。
中学1年に時に観に行って、「映画監督」という仕事があることを知った。歴史大作なのに随所に挿入されるファンタジックなシーンの連続に、映画は監督が創り出した世界であると認識した。出演と音楽を兼ねた坂本龍一の存在にも憧れを持った。

暗殺の森(1970)

1997(平成9)年のリバイバル上映を観る。映画的なビジュアルの美意識、優麗なサントラに心酔した。本作への憧れがそのまま卒業制作の『夢二人形』につながった。

心中天網島(1969)

映画の世界に文楽の様式美を融合した野心作。
大学1年生の夏休みにBSで観る。幼き日から取り組んでいた映画に、憧れていた伝統文化が一つにつながった瞬間だった。これもまた自分の世界の原点。

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976)

人気の高いシリーズ第17作。マドンナは太地喜和子。
初めて観たのは中学生の頃だが、今日まで何度観ても感動してしまう。棺桶に入れて欲しい唯一の作品。

帝都物語(1988)

中学1年の時に観て、この美術を作った人(池谷仙克さん)に、自分が将来監督デューするときは美術を頼みたいと思った作品。それは『宮城野』で現実になった。

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