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敬愛なるわたしへ 3

最初。この【敬愛なるわたしへ】シリーズは、
敬愛なるあなたへ。シリーズだった。


でも、あなたへと言いながら、
これはもしかしたら自分へ向けて書いているのかもしれないと、気づく。


未練たらたら。
いちばん諦めきれないのが自分に対してだったりする。


ダメな自分を実感させられた時、
降参するしかないと委ねた時に、
また新しい扉が開いている。


こんなこと、
いくらだってあったよな。


その度に乗り越えてきたし。

いや、乗り越えてきただなんてかっこいい感じじゃなくて。
認めるとか受け入れるとか。
降参することでしか生きれなかった。 


ある意味、諦めることでしか、生きれなかった。


【こんな私だけどそれでも愛せる?】


ということ。
くっつけてきた余分なものを、
諦めて諦めさせられて。


【それでも私と一緒にいたい?】


私もたくさん降参してきたけど。
そこにはまぎれもなく【他人】がいて。
その人たちもまた、私を諦めてきた人たちがいる。
自分にその他人に許されて生きてこられた。
紛れもない事実。



【そんなあなたでも愛したい】





今日は雨。
朝から身体が冷えている。


あなたは冷えた私の身体を頭の先から、肩、胸、背中、お腹、足先、手、指、全部を触ってくれたのを思い出す。


思い出とは厄介だ。
でもそれがあるから生き続けれるのもたしか。


あなたは、弱くて強い。
むしろ弱い。
だから強い。


あなたのぬくもりを身体の痛みを思い出しながら、
自分の身体を今日もさわる。


なんだ、わたし、
自分のこと大好きなんじゃん。




サイドミラーから見える夕陽が好き。

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