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今しか聞けないかも知れない話

お盆ですね・・・。

帰省して、久しぶりに親戚に逢ったり。
旧友と親睦を深めたりと、色々な楽しみがあると思います。

個人的には「今しか聞けない事を、聞いておいて欲しい」と思うのです。
今しか聞けないとか、大ナタ振るって何を言うのかと思われる方も多いと思いますが。お時間にある方はお付き合いください。

私の場合。
亡祖父が先祖を調べる事に情熱を燃やしており、幼い頃から色々と
「家の先祖はな、昔は城持ちで。戦に敗れて、命からがら逃げて土着したんだよ」などという、どこまで本当か分からない話を聞かされて育ちました。

年寄りのホラ話なんて、別に興味も無いし。
我が家は、大した家じゃないからNHKのファミリーヒストリーみたいに面白い物は出てこないし。つまんないだけ。などと思われるかも知れません。

でも、1つだけ確かなことは。
明治時代や大正時代前期までは、一般家庭でも結婚は「家の格式が釣りあう相手との縁組」が常識だったのです。ですから、自由恋愛は非常に珍しかったそうです。

ということは、自分の先祖は自家がどういう血筋なのか、少なからず知っていたと言う事になります。知っていなければ、格が釣りあう相手など分からないからです。

それだけでも、現代人からしたら驚きですよね。
気になるけど、今更知る術も無いでしょ?と言われそうですが。
これが、意外と親から聞いて知っているという方が多いのが今の80歳代~90歳代だったりします。

こちらから聞くと「そんなこと知らない」と言うのですが。
「ただ、オヤジは〇〇をやっていて。爺さまも同じく〇〇をやっていたらしくて。代々家は、〇〇を生業にしていたらしいな。その昔は、地域ではまとめ役の家柄で・・・云々」
そんな話しを平然と話し出す例を多く知っています。

それなら、自分も実家の事を知りたい!

そう思う人も居ると思うのです。

ですから、ギリギリ昔の事を記憶している高齢者にお盆に逢ったら聞いてみて欲しいのです。ほぼ、知っている方は戦前の生まれの方までです。
それ以降は、男女それぞれが愛し合えば結婚出来る。そんな時代になってきたので、自分の血筋など同でも良くなって来て知る必要が無くなったからだと思われます。

だからこそ、お盆には高齢者で親戚筋の方が集まったら。
「家の先祖ってどういう立場の人だったの?」
「代々何をしている家だったの?」
「ご先祖様は、どこに住んでいてどんな仕事をしていたの?」
と、是非聞いておいてメモを残して欲しいのです。
そうしないと、未来永劫。
もし、子孫が自出を知りたいと思っても知る機会を失う事になるのです。

他にも、意外と知られていないのが。
過去帳や、繰り出し位牌の存在。
古い墓石の足元に掘られた、源・平・橘などの元々の血筋の由来。

こんな物も「大人の夏休みの宿題」として調べて見るのも良いかも知れません。繰り出し位牌というのは、御仏壇の中にある位牌に傘が付いている物です。最近は、かまぼこ板の様な黒塗りの位牌になっています。
繰り出し位牌はそれとは違う傘の付いた物が多いようです。古いお宅だと存在することがあります。

古い位牌が繰り出し位牌だったりすると、ずっと御仏壇に祭られているだけで触った事が無い等という例が多いです。
そう言う方は、中に名前の書いた板が入って居るなんて家の人でも知らない事が多いです。

この繰り出し位牌、中の板をみるだけで200年とか、300年前のご先祖様が分かるお宅も結構あります。正直驚くほど、正確な情報が記載されていることもあります。

過去帳は、亡くなった方の命日や名前などが書かれていて。
これも、古いお宅ですと何百年も前のご先祖様を知る事ができます。

位牌や過去帳の情報と、高齢者の知っている情報を合わせ。
興味が出たら、古い戸籍を取得すると。
家によって、差は出ますが・・・。
江戸時代後期に生まれたご先祖様まで、名前と生年月日・没年月日まで知る事ができるというのが日本の戸籍制度の凄い所です。
※戸籍を取るだけでも十分遡れますが、これだと夏休みの大人の自由研究にはならないのでつまらないです。←個人的感想。

お盆に親戚で集まっておきながら、折角の機会を生かせない。
自分に繋がるルーツを知る機会を逃すのは非常にもったいない気がするのです。私だけかも知れませんが・・・。

是非とも、お盆にご親戚にお会いになる方。
お墓にお参りに行く方は、大人の夏休みの自由研究をされてみませんか?

詳しく、先祖を調べたくなったら・・・。
私の書いた、noteにあるマイファミリーヒストリーをご覧ください。
意外と楽しい、自由研究の時間が過ごせるかも知れません。