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新世代の格安スマホの存在感 moto g8シリーズ(前編)

4月21日、モトローラモビリティは新たなミッドレンジスマートフォンmoto g8、moto g8 powerの二機種を発表した。モトローラ公式Twitterで4月20日からティザー広告を打ち出していたが、その発表がこの二機種だったわけだ。

モトローラとは


モトローラとは1928年にアメリカで創業した総合通信技術メーカーである。もともとは通信機やトランシーバーなども取り扱っていたが、携帯電話を黎明期から発売し、ノキアやエリクソンと並ぶ3大携帯電話メーカーの一つであった。大ヒット作にはMotorola RAZRシリーズがあり、アメリカのフィーチャーフォン(従来型多機能携帯電話)のなかでシェア1位になる商品であったが、AppleのiPhoneにシェアを奪われていき、Androidに移行するもそのシェアを奪還することはできなかったため、現在では中国Lenovo傘下のスマホブランドとしてラインナップされている。旧モトローラ時代には前述のMotoRAZRのほかにAppleと共同開発しiTunesを搭載した音楽携帯であるMotorola ROKR E1やAndroid搭載で独自のデザインや現在のAndroidにおけるデスクトップモードの元祖となったwebtopモードを搭載したDroidRAZR、PHOTONシリーズなどが特徴的で、日本でもSoftBank 4G初号機のうちの一つであるMotorola RAZR M 201Mなどが脚光を浴びた。現在のラインナップは全機種ともピュアAndroidデザインを謳っており、他メーカーが独自のUIやOSデザインを採用する中でGoogleのPixelシリーズに似たカスタマイズされていない素のAndroidが体験できるのが特徴である。

性能


ミッドレンジスマホと言えばいままでQualcommのチップセットであればSnapdragon 400シリーズだとか台湾MediaTek社のMT675xシリーズなどが多く搭載されていたが、今回のmoto g8シリーズでは両機種ともにQualcomm Snapdragon 665が搭載された。このことで低コストでありながらハイエンドクラスに迫るようなスペックも実現することができたのが特徴である。メインメモリはどちらもRAM4GBを搭載し、ストレージもどちらとも64GBでmicroSDXCカードに512GBまで接続することができる。

バッテリー性能


搭載バッテリーはmoto g8は4000mAh、moto g8 powerは5000mAhでg8は40時間の駆動、g8 powerは最大2日間程度の駆動時間を実現している。元々moto gシリーズのラインナップでは4000mAh以上のバッテリーを搭載するモデルはmoto g6 playやmoto g7 powerなど、playシリーズ、powerシリーズと銘打たれ区別されてきたが、今回は無印のg8でも4000mAhの大容量バッテリーを搭載してきたため、gシリーズ全体がよりパワフル路線への転換をしてきていることになるだろう。

カメラ性能


カメラ構成はg8とg8 powerで異なり、g8は標準レンズが1600万画素のF1.7、広角レンズが800万画素のF2.2、マクロレンズが200万画素のF2.2、さらにTOFセンサー専用のカメラが付いた構成になっている。広角レンズは画角が118度でありかなりの広角である。また、特徴的なところではマクロレンズが搭載されているところである。これは撮影距離2cmまで接近して撮影することが可能なレンズであり。多彩な表現が可能となるだろう。一方g8 powerでは先ほどの標準、広角、マクロと望遠レンズ(800万画素 F2.2)を搭載している。このことにより、遠い被写体でも大きく撮影できるため、撮影の幅がより広がることになるだろう。カメラ性能は両者ともより期待ができるスペックとなっている。ちなみにインカメラはg8が800万画素F2.0、g8 powerが1600万画素F2.0のカメラを搭載している。

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