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「おじさん夫婦」と「おいっ子・めいっ子」どんな「家族信託」がいいの?その3

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笑顔をひろげる司法書士事務所
ともえみの
山口良里子(やまより)です。

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毎日ブログを書いてます。

「おじさん夫婦」と
「おいっこ・めいっこ」
どんな家族信託がいいの?

【ステップ1】相続人を確認する

【問題点①】陽子さんたちは、おばさんの相続人ではない!

【ステップ2】財産を確認する

【問題点②】おじさんとおばさんが認知症になったら、おじさん名義の財産を動かすことができなくなるので、二人の生活がたちゆかなくなる!

【ステップ3】希望を確認する

■ おじさんの希望は?

・夫婦二人で楽しく暮らして、最後は、自宅で看取られたい
妻がひとり残されても困らないようにしてあげたい
・妹がいままで世話をしてくれてたけど、妹も年だからあまり無理はさせたくない

■ おばさんの希望は?

・夫婦二人で楽しく暮らして、できる限り自宅で、二人で過ごしたい。
・夫を見送って、ひとりになって、自宅で暮らすのが難しくなったら、家を売って、高齢者マンションか、施設へ引っ越したい。
・自分の側の親族とは、まったく行き来がないので、夫の親族を頼りにしている。
・自分が死んだあとの財産は、夫側の親族に引き継いでもらいたい。

■ 陽子さんたちの希望は?

・今まで、おじさん夫婦の面倒みてきたお母さんも、年になってきたので、バトンタッチして、お母さんにもおじさん夫婦にも安心して暮らせるようにしてあげたい
・おじさん、おばさんたちのお金は、おじさんおばさんが楽しく暮らせるようにつかってあげたい(遺産をもらおうとは思っていない)
とはいえ、介護費用などの持ち出しまではできないので、経費の精算はしてほしい

以上を踏まえて・・・

完成!
陽子さんちの「家族信託」
【おじさん・おばさんバージョン】

【家族信託の内容】

■委託者兼受益者:おじさん
■第2受益者:おばさん
■受託者:陽子さん
■第2受託者:花子さん
■お手伝い役:お母さん・太郎さん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■信託する財産:自宅、空き家、現金1000万円
<使い方>
おじさんとおばさんの安心安全のために使う

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■信託終了時期:おじさんとおばさんが他界したら終了

■最終帰属(信託財産がのこったらどうする?):
葬儀代などすべての経費を差し引いて、太郎さん、花子さん、陽子さんで3分の1ずつ引き継ぐ

【信託しない財産について】

■おじさんの信託しない財産
:年金口座(100万円)、2000万円
<使い方>

・おじさんが元気な間は、自分たちで好きに使う(おばさんが管理を継続)
・おじさんが元気な間に、必要に応じて、追加信託する
・おじさん他界時は、おばさん、おじさんの妹(母)で遺産分割協議により「おばさん」へすべて引き継ぐようにする

■おばさんの財産
:年金口座(100万円)
:おじさんが先他界時に、おじさんから相続する財産

<使い方>
・おばさんが元気な間は、自分で好きに使う(おばさんが管理を継続)

・おじさんが他界後、おばさんが元気な間に、必要に応じて追加信託する
・おばさん他界時は、おばさんの遺言により、おい・めいへ引き継ぐようにする

つづきはまた明日