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2023年 春 北海道① 〜おっとり刀で神威岬に向かう

3月の流氷旅以来およそ2ヶ月半ぶりの北海道。

こんなに短い間隔で北海道に来るのはおそらく初めてのこと。
そして前回の「流氷との再会」と同様に今回の目的もハッキリしている。
それはズバリ「神威岬先端への到達」。
前回辿り着けなかった先端への再チャレンジ。

レンタカーのエンジンをかけるとカーナビに「神威岬」を入力し高速道路優先でルート検索。結果が出るのも待たずにスタートする。高速道路の入口くらいは大体の方角はわかるし、道路標識を見れば辿り着ける。

僕は北海道では「道を走る」ことを楽しみたいので滅多に高速道路を使うことはないんだけど、今日はとにかく早く着いてなるべく長い時間をかけて神威岬を堪能したいので、高速で余市まで向かった。

高速道路から眺める札幌の街は東京とあまり変わらず、違いと言えば頂上付近に少しだけ雪の残る手稲山が常に目に入ってくることくらい。そんな景色を眺めながら余市ICで高速道路を降りる。

すると日本海沿いに伸びる高速道路を走っているときにも気になっていた風。道路の標高が高いからだろうと気にしないふりをしていたんだけど、街の中に入っても幟が結構な勢いで揺れている。

海沿いのR5号線に出ると更に風の強さが増す

強風で閉鎖されることのある神威岬。数日前にも閉鎖されていたとTwitterで読んだ。
嫌〜な予感が頭をよぎる。
え?前回は工事閉鎖で、今回は強風閉鎖?
マジ勘弁してよ〜。。。

さらに走り続けて古平の街に来ても全くおさまらない風。

港町の古平は風に乗って汐の香りが漂う

ネガティブな気持ちが徐々に徐々に高まる。
これ無理でしょ、この風じゃ。あんまり期待しないで行った方がいいな。
まあ仕方ないよ、これはこれでネタになるからいいか、と半ば自虐的になりながら車を進めて午後1時に神威岬駐車場に到着。

運命の門はこの坂を上った先に

前回は駐車場に大きな看板が出ていて門まで歩くまでもなく望みが打ち砕かれた。

これ↓が前回の駐車場に立てられていた看板。

2020年。言葉を失った看板。

今回はこんな看板はない。
工事は終わっている。
駐車場に戻ってくる観光客からため息や残念だったね的な会話も聞こえてこない。

急ごう。
微かな望みを抱いて、僕は早足で坂を上り始めた。

②に続く

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