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2023年 初夏 北海道⑤〜タウシュベツ川橋梁コレクション

今回のツアーでは以下のような反時計回りのルートで橋の周りを一周した。

黒がタウシュベツ川橋梁
赤いルートで周囲を歩いた

ルートの順に沿って写真を貼り付ける。
似たようなアングルや構図の写真ばかりかもしれないけれど、「幻の橋」と呼ばれるタウシュベツ川橋梁の魅力を感じてもらえたら嬉しい。

湖底が緑色になる年は珍しいらしい
草が生える前に湖底は水没することが多い
近づいてくると大きく崩れ落ちている部分が
よくわかってくる
真下に立つとその大きさを実感
そして柱の曲線美が秀逸
側壁部分の鉄筋がひしゃげて剥き出しに
冬に氷の中に閉ざされていた影響とのこと
参加者が記念撮影用に立つ切り株
上に立ってもOKとガイドさん
中に詰め込まれていた砂利や石が
部分的な崩壊により落下している
この部分なんて今にも折れてしまいそう
アーチの向こう側にエゾシカたち
その先の奥にもたくさん群れていた
鉄筋も数えきれないほど落ちている
本当に危機的な状況だと素人でも感じる
川を渡渉し東側から眺める
奥の高台の先に車が停まっている
徐々に西日が傾きとてもいい雰囲気に
そして当日のツアーの時間帯は
われわれ6名だけで一般の訪問者はゼロ
手前右側に見える土手を上って橋の入口へ
無惨に曲がりくねってしまった鉄筋


橋の入口から下を見下ろすと高さを感じる
68年前まで
ここに線路が敷かれ列車が走っていた
橋梁奥の大雪山連峰に夕陽が沈む
土手から降りて夕日をバックに
今年の4月に崩落した箇所
頼りなさを感じてしまうような状態
川はくるぶし程度の深さだったけど
想像以上に強い流れを感じる
大人の人間よりも大きそうな側壁が
ほぼ元の形を留めたまま落ちている
本当に天気に恵まれた
それぞれの天候の良さはあると思うけど
やはり青空の下が最高だ
水の少ない糠平湖をバックに
夕陽を浴びた橋脚のコントラストが美しい
上空で鳴くトンビの声と
水の流れる音しかしない世界
長さは130m
幅は思っていたよりも狭い
橋はロープで囲まれていて
ロープの先は入ることはできない
もちろん渡れない
凍結や風雨にさらされながらも耐えてきた
胸が熱くなるような橋の素肌
列車が走っていた様子を思い浮かべてみる
橋の欠片
指で力を入れると簡単にボロボロと崩れる
帰り際に振り向いて撮影
PCに落としてみて
1頭のエゾシカが奥にいるのに気づいた

1時間45分のツアー。
最高の天候に恵まれて、青空の下で夕陽を受けて輝くタウシュベツ川橋梁を思う存分堪能することができた。

2ヶ月間限定の夕方ツアーはツアー以外で訪れる人も少ない時間帯なので、本当に静かな時間だった。

今年の4月に3か所で大きく崩落し、場所によっては今すぐにでも折れてしまいそうに見えるところもある。
大きな地震や台風などが来たらかなりヤバそうな気がする。
そして最も橋にストレスがかかるという春の雪解けの時期。コンクリートに染み込んだ水が凍る時や溶ける時の影響は相当のものらしい。

来春に水の下から顔を出した時、今と変わらないつながった姿なのか。
そしてはたして今の姿をいつまで維持できるのか。
誰にもわからない。

とても名残惜しかったけど 2023年初夏の姿をしっかりと目に焼き付けて、何度も振り返りながらタウシュベツ川橋梁を後にした。

ツアーについてはこちら↓

続く

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