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2023年 春 北海道⑤ 〜夕張の現在(いま)を確かめに

カーナビの目的地に「夕張」と入力するといろんな候補が出てきた。テキトーにひとつ選びルート検索すると、地図上に赤い道が現れる。
まあざっくり東に向かう感じなのは分かっていたのでそちら方向に進路を取る。

平日の札幌市内は朝の渋滞が始まっていてなかなか市街地から抜け出すことができない。東京を走るのとあまり変わらない。
それでもラジオを聴きながらしばらく走ると車も減り高い建物が少なくなり、北海道らしい広々とした景色が周りに広がってきた。

ナビの案内にしたがって道道3号線に入り長沼の町のホクレンで給油。北海道に来たらスタンドはなるべくホクレンを選ぶし、コンビニはもちろんセコマだ。
北海道に来てわざわざエネ○スやセブ○イレブンに行くやつの気がしれない。

さらに進むと道路脇に「由仁町」のカントリーサインが現れた。

由仁町に入る

するとまもなく、夕張に行く前に寄っておきたいと思っていたポイントに到着。

ヤリキレナイ川

オモシロ地名でたびたび出てくる「ヤリキレナイ川」。どうしても一度ここには寄りたかった。
町はずれに流れる想像していたよりもずっと小さな川だった。
とりあえず満足笑

再び車を進める。
ここまで来ると道に車はほとんどいなくなり快適に走ることができる。
そして栗山町を抜けて、10時過ぎに今日の目的地である夕張市に入った。

栗山町のカントリーサイン
そしてメロンの街 夕張へ

夕張市がいわゆる「財政破綻」をしてから16年が過ぎたということを旅の前に知った。
昭和30年代には11万人を超えていた人口が今や7000人を切り、最盛期の2割以下になってしまっているらしい。
しかもその大半が高齢者だ。

興味本位と言われれば認めざるを得ないけれども、炭鉱の町として煌びやかに栄えた町の現在(いま)をこの目で見ておきたくて、今回の旅の目的地に選んだ。
そしていやらしい言い方になってしまうけど少しでも現地でお金も使い、わずかでも町の力になれればと思う。

そんな程度ではまったく役に立たないということはわかっていながらも、一応そんな気持ちを持って訪れた夕張の町は自分の想像していた以上に悲しい状況になっていた。

⑥に続く


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