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腰塚勇人『今こそ大切にしたい共育』 ごま書房新社

表紙見返しに掲載してある文章の一部を転載します。

大人を信じて頼ってほしい
先生を信じて頼ってほしい
そして自分の命の力を信じてほしい
「助けて」が言えるドリー夢メーカーの
大人や先生たちは君たちの周りに必ずいるから

本書に書かれていること以外に著者のことを知らないが、熱血教師として活躍のさなか、スキーでの転倒で「首の骨」を折り、命は助かったもののマヒ状態となりました。しかし、周囲(ドリー夢メーカー)の力で障がいを残しながらも学校現場に復帰を果たし、その後、全国のいじめ問題、自殺、うつ病をから、子どもの命を助けるため、教師を辞し、授業の講演家として活躍しているそうです。

著者は『命の授業』を講演しています。本書は、著者が発行している冊子の記事を基に、加筆・編集したものだそうです。

大事にしたい言葉は「理解してあげる」だそうです。寄り添うより、受け止める、共感ではなく、受け止めて理解する。そして、キーワードは「そうなんだ」と受け止める。考え方や気もちは「尊重するよ」。これが「そうなんだ」であるそうだ。

「人格は足から変わる」という言葉ぬ出会ったそうです。頭だけで考え、言葉だけで変えようとすることの方が楽で、見栄えがいい。しかし、教育は「良樹細根」で、人格は根と同じ、足から成長していき、最後に頭に。「真の知識は経験あるのみ」、「進路は心路」だそうです。

あなたの目を今、売ってくださいと言って売ってくれますか?それだけ、私たちは生まれながらかけがえのない大切な宝を無料でいただいています。与えられた命、頂いた身体、今ある当たり前に感謝して、大切に誠一杯使い切りたいそうです。

40年前に、担任であり部活の顧問であった先生から、「夢は逃げない。逃げるのは自分。」「自分が自分とした約束を守らない者は自信を失い、夢は叶わない」「人との約束を守らない者は信用を失い人から応援されない」という言葉をいただいたそうです。そこから、「自分の人生の主人公は自分」「人生に夢があるのではなく、夢が人生をつくる」ということに気づいたそうです。大事なのか叶う、叶わないのではなく、具体的に考えること。生きるとは「具体性」。自分とした約束。

人が苦しんでいるときに手を差し伸べてくれる人がいる。
言葉に出せない心を聴いてくれる人がいる。
著者は、そういう人がいてくれたおかげで頑張れたそうです。一人では頑張れない。

障がいをお持ちでありながら、全国を駆け巡って、『命の授業』行っている著者に脱帽です。



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