ケアマネジャーの資格取得はデメリットだらけ?その1
ケアマネジャーの仕事に憧れたことはありますか?
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、5年以上の実務経験を経て受験資格が与えられ、その試験を合格した後、資格取得のための研修を修了して取得できる資格です。
居宅ケアマネジャーであれば、ケアプラン作成、サービス調整、医療・介護事業所との連携等をしながら、自宅で生活する要介護者を支える重要な役割を担っています。
介護職員として各現場で働く方々にとって、憧れの仕事だったのではないでしょうか?
・・・だった?
今ケアマネジャーの仕事に憧れている人、この仕事をしたいと思っている人はいるのでしょうか?
もちろんどんな理由であれ、試験の受験者はたくさんいますので、ケアマネの資格を取りたいと思っている人はいるということですが・・・
一応6年間という短い期間ではあるが、施設ケアマネとして働いた経験を基に、ケアマネジャー(介護支援専門員)について思っていることを書きたいと思います。
私は生活相談員として現在の職場(特養)に入職。6年前にケアマネジャーの資格を取得。
最初は、「この資格を取れば給料だって上がる、転職にも有利になる。」と意気込んでいました。
資格取得後は施設ケアマネジャーと生活相談員を兼務。
今は、人事異動によりケアマネジャー兼生活相談員から外れ、ただの事務職員に配置換えとなり、ケアマネの資格は全く意味を成さなくなりました(半年前に更新したばっかりなのに・・・)
結論から言うと
私個人的には、ケアマネジャーの資格取得はオススメしません。
あくまでも私個人の意見です。
資格を取得して給料アップや転職を考えている方、介護現場で働くのは体力的につらくなった方、自己研鑽のためという方もいると思います。この資格を取るためには、まず試験に合格しないといけません。資格の勉強をすることで、知識を得て、合格してその結果を形に残すという志の高い方もいらっしゃるでしょう。
勉強することはとてもいいことだと思います。
試験は主に介護保険制度に関すること、介護・医療の知識、各種サービスについて出題されます。特に介護保険制度について、介護職員として現場で働いている方は触れる機会が少なく、鬼門であると思います。
この試験を乗り越えたときの達成感は計り知れないことと思います。
この先が地獄です。
何が地獄かって、とにかくお金がかかります。
試験を受けるために、当然受験費用もかかっていますし、勉強のための教材費もかかったことでしょう。
しかしそれだけではありません。
ケアマネの試験は、合格して資格取得ではなく、あくまでも資格を取得するための研修を受ける権利を得るだけなのです。
この研修が厄介です。
まずは拘束時間の長さと課題の多さです。
私の住む地域では、68時間のe-ラーニング、4日間の集合研修、3日間の居宅介護支援事業所見学実習があります。それに加えて、何種類もの課題があり、提出する必要があります。
e-ラーニングでプライベートの時間は削られ、集合研修で時間と体力を削られ、さらに課題に追われ・・・
地獄のような日々を過ごすことになります。
そしてこの研修、もちろん有料です。
その金額なんと・・・
74,750円
たっか・・・
もちろん地域差があるので、もう少し安いところもあれば、これ以上かかるところもあると思いますが、5万以上は覚悟した方がよいでしょう。
試験で13,000円、教材で10,000円、研修で75,000円、資格証交付で4,000円
合計102,000円・・・10万超です。
研修費を助成してくれる良心的な職場もあると思いますが
私はすべて自費でした・・・
ただでさえ給料が低いと言われている介護業界。
それでも資格を取って高齢者のためにさらに頑張ろうとしている皆様から、介護支援専門員これだけのお金を搾取しているのです。
どうでしょうか?
これでもケアマネになりたいと思いますか?
当然こんなにお金払うんだから、給料も上がるんでしょ?
そんなわけありません。むしろ現場で介護職員やってた方がよっぽど給料はいいです。
この続きは次回にお話したいと思います。
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