北海道では珍しいゴキブリをじっと観察したのだ

車庫のシャッターを開けると、壁に黒い虫がいました。
最初はカマドウマかと思ったのですが、色が黒いし脚が短い。
北海道ではお目にかからないスズムシかと近づいてよく見たら、
なんとゴキブリ!

ゴキブリというのも、北海道ではまず見かけません。
ビルや地下街、マンションならともかく、一般住宅ではまず目にすることはないので大変珍しいことです。

ゴキブリだって脚も羽根もあるので、どこかから這ってきたり飛んできたりしても不思議ではありませんが、問題は、その「どこか」がドコなのかというコト。
本州方面から送られてきた荷物に紛れ込んでいたのでしょうか。
旅行客や帰省の荷物にくっつていたとも考えられます。
あるいはペットとして飼われていた個体が逃げ出したとか。
日本全国を旅しているさすらいのゴキブリだとか。

本人に聞いても何も答えなかったので、推測の域を出ません。
よくゴキブリを一匹みかけたら三十匹いると思え、などと言われますが、そんな繁栄をしていないことを望みます。


「本当にゴキブリか?メスのクワガタムシと見間違えたんだろ?」という疑問には、
「間違いない、長い触覚もあった」とお答えします。

「カミキリムシじゃないのか?」という疑問には、
「カミキリムシとゴキブリを間違えるヤツがあるか!」と啖呵を切りたい。
もっとも、我が敬愛する東海林さだお氏はエッセイの中で、カミキリムシみたいのをゴキブリと間違えて殺してしまって済まない、と書いておられましたので、間違える人もアルかも知れない。
しかし、ちょっと昆虫に関心のある人間なら、ゴキブリとカミキリムシを間違えたりはしません。
同じように屋外の広い場所でやっているからといって、サッカーと野球を見間違えたりしないでしょう?
まあ、野球とソフトボールとソフトクリームの違いはいまだによくわかりませんし、サッカーとホッケーとで、スローフォワードが禁止されているのがどちらか分かりませんけども。

とにかく、黒い虫が確かにゴキブリであったという証拠の画像をお見せしましょう。

とは言い条、嫌いな方もいらっしゃると思うので、説明文からのリンクとしました。

ゴキブリの姿が苦手は方は、絶対に以下をクリックしないで下さい!

指で脚をつまんで撮影しました。体長3センチ少々。


長い触覚が確認できます。


スズムシとは全く異なる脚の形状です。


よく見ると、触覚は頭部の下面から生えています。この構造ならば狭い隙間を疾走しても触覚を傷めにくいのでしょう。しかも根元がどことなく機械のアンテナを思わせます。


頭部は上面に比べて下面が小振りです。ヘルメットというか兜をかぶっているようでもあり、スターウォーズの悪役、ダースベーダーを連想しました。

こういうアングルで撮ると、なんだかふて腐れて寝ているように見えますが、すでに死んでます。