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モテ期の前触れは中学1年時に

3回にわたって「中学3年の時にモテ期があったんだぞ」と見苦しくも過去の自慢話を書きましたが、まだ続きがあります。中学1年生の時にも、モテ期があったのですよ。

小学5年生から中学1年生までは、父の転勤で函館で過ごしていました。函館時代を最後を飾った中1の秋、どうもオカミと呼ばれているクラスの女子が自分のことを好きらしい、と噂が立ちました。特に好きなタイプでもなかったので知らん顔をしていたのですが、どうも様子がおかしい。休み時間、教室でマフラーをこれ見よがしに編み始め、クラスの男子が「あいつのために編んでるんだろう」と冷やかしても否定もしない。ときどき、こちらをじっと見たりする。

そうこうしているとオカミが編み上がったマフラーと手紙を、オカミの親友に託してきました。手紙には「お友だちになってください。あなたのことが好きです」と書かれていました。相変わらずこういうことだけは、よく覚えているものです。

まあ半ば仕方なく(!)つきあいだしたのですが、あまり気が乗らないおつきあいでした。オカミの親友にせっつかれてデートもしたけど、楽しいというよりも照れくさくて義務を果たしているだけ、という感じでした。

ただ面白いことに、そうやってガールフレンドのいる中学校生活を過ごしていると、他の女子も近づいてくるのですね。同じ吹奏楽部の女の子が、「一緒に帰ろうよ」と誘ってきて、途中から「手をつないで」と言ってきたこともあります。

スネアドラムの練習をしていてスティックの先端が目に当たったから見てくれ、と頼んできた女子もいます。そんなの保健室に行けよ、というところですが、「とにかく見て」と食い下がられました。背伸びをするようにしてグイと顔を近づけられると、なんだか少女マンガに出てくる接吻シーンを思い出さずにはいられませんでした!

もっとも、このモテ期も中1の三学期までで、春休みに旭川の中学校に転校して2年生になったら、パッタリともてなくなるのですけれども。