モジャ公(藤子・F・不二雄)


小学生のときに読んで、忘れられないインパクトを受けたマンガです。当時もコミックス(朝日ソノラマか?)で2巻だけ読んでいたのだけど、色々と忘れられませんでした。

誰も死なない星に来たのに飢え死にしそうになったり自殺させられそうになったり。はるか昔に太陽が爆発して死の星となったはずなのに、送り込まれた調査隊は「ここは天国だ!」と報告してくる。しかし、その後はぷっつりと通信が途絶える星に乗り込んだり。そして最終エピソードは地球最後の日。どれもこれも、手に汗握るスペクタクルで宇宙活劇で、素晴らしいスペース・オペラです。

ファンの間では「隠れた名作」だったらしい!

今回、ヤフ○クで中古本を手に入れて(絶版のため)、しかも念願の1巻から再読したのですが、まさに「隠れた名作」と呼ばれるにふさわしいエピソードばかりでした。

特に「誰も死なない星」のエピソードには、高度に文明が進んだためか一日の仕事は街角にあるボタンを押すだけという、羨ましいような恐ろしいような世界が描かれています。文明とは何か、人間の幸せとは何か。そんなことまで考えさせてくれるF先生の名作、ぜひ読んでみてください。絶版だけど。

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