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芸人と愛猫。―パーパー・ほしのディスコとみゅう―

 人々を笑いで包み込んでくれる芸人たちと、人々を癒しパワーで覆ってくれる猫たち。そんな2人がタッグを組んだら最高に決まっている!ということで、クロネコみっけでは芸人たちが飼っている愛猫を特集することにしました。
 4回目のゲストは、パーパーのほしのディスコさん。コロナ禍に飼い始めた、ミヌエットのみゅうくんとの、ちょっと重めの暮らしから、歌のお話までたっぷり教えていただきました!

準備が整って長年の夢だった、一人暮らしで猫を飼い始める。

 もともと実家では猫を飼っていたので、いつか東京で一人暮らしを始めても飼いたいと思っていました。資金面的になかなか飼うことが難しい状況だったのですが、2020年に準備が整ったこともあり、いろいろと見に行ってみゅうくんと出会いました。

 みゅうくんはミヌエットという、マンチカンとペルシャのミックスで、手足短めの長毛種です。今まで実家では保護猫をずっと飼っていたので、これまで飼ったことがない猫が良くて、ずっと興味があった長毛種を探しました。
 いろんなサイトで猫を見ていて、マスコット的な見た目のミヌエットを見つけて、一目惚れみたいな感じで飼い始めました。鳴き声がすごい高くて可愛くて、声の高さも僕に似ているというか(笑)。それと兄弟猫の中でも一番鳴いていたので、「たくさんしゃべってくれそう」と思ったのも決め手でした。

芸人としてはちょっと痛い⁉︎ みゅうくんの名前の由来

 みゅうくんを飼えるようになったきっかけは、コロナ禍で始めたYouTubeで歌の動画をあげるようになってから。それで収入が安定したこともあり、迎えることができました。だから、音楽はみゅうくんと出会わせてくれたきっかけでもあったので、「ミュージック」の「みゅう」から名前を取りました。

 名前はもともと全然決めてなかったんですけど、芸人だからかめっちゃ悩んだんですよ。すべらない痛くない名前にするか、それとも大喜利のほうでいくか……。いろいろな選択肢があるんですが、僕は結局、痛くない名前にしようと思ったら、だいぶすべっている感じになっちゃって(笑)。周りの人に、「めちゃくちゃ痛い名前ですね」って初めは言われていました。みゅうだけだったらいいんですけど、由来がだいぶ痛いって言われて(笑)。失敗ではあったんですけど、今は気に入っています!

おしゃべり好きのみゅうくんは1番の話し相手。

 みゅうくんは今まで飼っていた猫と比べると、すごく良く話しますね。ずっと鼻を鳴らしているというか、人っぽい感じでしゃべっています。僕自身、歌を始めてから友達がだいぶ減ったので、話し相手が欲しかったんですよね。歌のためにアルコールをやめたというか、飲み会に行くのをやめてしまったので、周りの芸人が一気に離れていってしまって……。「あいつはもう歌のやつになったな」という感じで、距離感も離れてしまいました。  
 本当に一人寂しくなった時に、みゅうくんを招いたので、僕自身も話しかけますね。

 基本的には「今日何してたの〜?」というのを聞いて、そこは全部無視されるんですけど(笑)。僕が「あ、寝てたんか」「今日も寝てたんだ〜、すごい寝るね〜」みたいな感じで話しかけています。付き合いたてのカップルのような、ミニコントみたいなことをずっとやっているんで、嫌がられているとは思うんですけど(笑)。

 家を出る時も、すごい話しかけてから出かけますね。「今から仕事行ってくるからね!」っていうのを10回くらい(笑)。「留守番できる?」「もう行っちゃうよ、本当に行っちゃうよ?もう会えないからね!」みたいなのを毎日やっています。だから、家を出るまでに10分くらいかかるんですよね。遠距離恋愛をしている、カップルみたいな感じで。
 でも、みゅうくんも意外と寂しそうにしてくれるから、こっちも盛り上がるというか、煽りたくなるというか(笑)。日によっては一回外に出てから、10秒くらいしてもう一度玄関を開けて、「まだいまーす」っていうのをやったり。やばいですよね。今、客観的に話していたら、ちょっとやばいことに気づきました(笑)。2人だけの世界だったので、気づいてなかったんですけど。

泊まりの仕事を断るほど、溺愛中。

 家を出た瞬間から、「大丈夫かな」と思うほどなんで、基本的に泊まりの仕事も全部断っています。絶対にその日のうちに帰るって決めていて。たまに営業などで、名古屋から大阪、そして福岡と3日連続で地方仕事が入っていても、毎日帰ります(笑)。家に帰っても結局すぐに寝るだけなんで、しゃべったりもしないんですけど、一応会いたいというか確認したいというか。

 今は毎日家に帰る時がすごい楽しみですね。日中はみゅうくんのこと思いながら仕事をして、家に帰ると玄関のガチャっという音で迎えにきてくれるんです。それがすごく好きで、なるべく小さい音で気づかれないようにしてはいるんですけど、耳がいいからすぐに来てくれます。それでもたまに来てくれないときは、気持ちが薄れちゃったのかな?と思って寂しいですね。愛重めですよね(笑)。

本物のアーティストよりも労っている喉。

 みゅうくんは友達というか、家族が一人増えた安心感に近いものがありますね。歌を始めてから友達がすごい少なくなった分、一緒にいると落ち着くことに一番感謝しています。

 今は年に1〜2回くらいしかお酒を飲まないのですが、元々はビールが好きで飲み会も誘われたら必ず行っていました。結構お酒も強くて、朝までビールを飲んでいましたね。でも、今は歌のために、本物のアーティストよりもケアを頑張っています(笑)。
 たまにアーティストの方と飲む機会があるんですけど、その時だけ少し飲みますね。アーティストの方々は、「こんなに飲むんだ〜」ってくらい飲まれる中で、「ちょっと歌があるんで!」とか言えないじゃないですか(笑)。だから、その時だけ少し。普段は飲みに行くのを控えているので、その分すぐに家に帰れるから、みゅうくんにもすぐに会えます。

とにかく長生きしてほしい!

 ファンの方々がみゅうくんも応援してくれていて、僕の誕生日にもペットフードを送っていただいています。だから、家には大量のみゅうくんのご飯があって、毎月賞味期限に追われていますね(笑)。それもあってか、みゅうくんは今、体重が6kgくらいあります。甘やかしちゃってますね。

 ご飯を食べたいときだけ身体をすり寄せてくるんで、すごい嫌だな〜って思うんですけど。売れない芸人の彼女みたいな気持ちになりますね。お金貸してよってすり寄られたら、嫌だって思いながらも貸しちゃうみたいな(笑)。あげたらすぐにどっか行っちゃうし。僕自身はそういうことはしてないし、今後もしないですね。こういう悲しい気持ちになるって、みゅうくんに教えてもらったので。

 とにかく今はみゅうくんがいなくなったら生きていけないので、本当に長生きをしてほしいです。ただそれだけを思っています(笑)。

ほしのディスコ(ほしの・でぃすこ)

相方のあいなぷぅと共にお笑いコンビ、「パーパー」を2014年に結成。特技は女性の歌でも原曲キーで歌うことができるハイトーンボイスで、コロナ禍に始めたYouTube『ほしのディスコちゃんねる』でも歌声を披露している。『R-1ぐらんぷり2020』決勝進出。

スタッフクレジット:
photo:Koichi Tanoue Hair&Meke-up:Ken Nagasaka 
edit&text:Makoto Tozuka
Produced by MCS(Magazine House Creative Studio)

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