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オンラインゲームにハマると思いきや現実に戻って退会するまでの話。(8)


幹部になれない彼の事情

Aくんが入隊したばかりの頃、あれこれ話し掛けてみたんですよね。
キミなら大派閥で活躍できると思うけど、本当にウチでいいの?とか、独立したアニキ (Kさん)の前例あったので、いつでも独立して構わないよとか。
いや、ホントは派閥を引き継いで欲しかったけど、本音は隠してね(笑)

とりあえず副リーダー任せようと思ったら、俺は幹部になれないから昇進させないで欲しいなんて先手を打たれてしまってね。
うちは単なる腰掛で、やっぱりアニキみたいに独立狙いか~と落胆していたら、独立する気はない、この派閥に居座らせてくれと言うんですよ。

当時のAくんは幹部になれない理由について、私生活を言い訳にして責任あるポストには就けないと話していたのだが (たかがゲームなのに笑)、事情を知った今なら分かるんです。。。彼はヤラかして大派閥を追放された身なので、逃げ込んだ?先の派閥の幹部にはなれないんでしょうね。

派閥の幹部、特にリーダーはランキングにキャラ名が出てしまうので、できれば身を隠したい彼は派閥の幹部として名前が出るのを避けたかったんだと思います。

幹部になれないと言われた時は正直思ったんですよ。。。派閥を引き継がせるために有望株に見えたAくんを受け入れることにしたのに、幹部になれないんじゃ意味ないじゃんって。

私的にはゲームに対するモチベーションが下がりつつある時期だったし、そろそろ派閥を解散して身軽になろうと考えていた矢先だったから、幹部を引き継いでくれない男子はお荷物でしかなかったんですよ。

Aくんに振り回される

Aくんは幹部になれないと言いながら、入隊した直後から派閥のやり方にあれこれ口を出してきました。。。よく言えばアドバイスですが、ゆるく活動していたリーダーの私に活を入れるがごとく、手を付けてなかったクエストをやろうと進言したり。

派閥クエをきっちりやって貢献し、弱小派閥を盛り上げてくれるので表向きは言うことを聞いてましたが、まったりした派閥ムードに反するガチな彼の入隊でリーダー権限でやることが増え、私は内心閉口していました。

私がスルーしていたクエは、弱小な派閥には必要ないと判断したからタッチしなかったのであって、手抜きとは違うんですよ。
うちの派閥の空気も読まず、大派閥を追放されて逃げ込んできたような彼に振り回され、正直なところ迷惑でした。

今では仲良しのアニキがメンバーだった頃は、私のやり方に口を出さずに陰で活躍してくれたのにと彼とAくんを比較してしまい、アニキに愚痴をこぼすハメに。。。

「Aくん入ってきたんだけどさ、やたらガチで疲れるかも。。。戦力高いし性格悪くないんだけどね~、あえて私が触れてなかったクエ、あれこれやろうって。なんか忙しくなってきたよ (困)」

今だからの話ですが、アニキはAくんが私の派閥に入隊したこと自体を警戒し、グチを聞いて悪い予感がしていたようです。彼は前からAくんに対して批判的だったことを、最近になって知ることになりました。

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