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短編小説:記憶の森


全十二話の短編小説の一話目です。

第1話:失われた夏の影

真夏の午後、蝉の鳴き声が街を覆い尽くす中、僕は見知らぬ場所で目を覚ました。頭の中が白く、何も思い出せない。ただ、身体が汗でじっとりと湿っていることと、微かな痛みが後頭部に残っている。それ以外は、何もない。ここはどこだろう。僕は誰だろう。そして、なぜ僕はこんなところにいるのか。

周囲を見渡すと、どうやら古びた公園のベンチに横たわっていたようだ。ベンチの横には古いジャングルジムが錆びつき、誰も遊んでいない。それは、まるで時間が止まっているような風景だった。しかし、僕にとってはすべてが見知らぬもので、記憶に結びつくものは何一つなかった。

「大丈夫?」

突然、声が聞こえた。振り返ると、そこには背の高い少年と、小柄な少女が立っていた。彼らは僕をじっと見つめ、何かを探るような表情を浮かべている。

「……君は、誰?」僕は自分の声がどこか遠くから聞こえるように感じながら、そう尋ねた。

「僕たちのこと、覚えてない?」背の高い少年、優人が肩をすくめて言った。「まあ、そんな気がしてたけどね。」

「覚えてない?」少女、茜が心配そうに僕を見つめる。「記憶、また…」

「また?」僕は彼女の言葉を疑問に思い、顔をしかめた。「どういう意味?」

優人が僕の前にしゃがみこみ、真剣な眼差しで言った。「お前さ、二週間前からずっとこうなんだ。何度も同じ質問をして、同じ答えをもらってるんだよ。」

僕は言葉を失った。彼らの言葉は現実感がなく、まるで悪い夢の中にいるようだった。だが、彼らの表情からは嘘の気配が感じられない。

「お前の名前は、奏。俺たちの友達だ。だけど、お前は最近記憶を失ってしまったんだ。」

「記憶喪失…?」その言葉が頭の中でこだまする。「どうして…」

茜がベンチの隣に座り、僕に静かに言った。「私たち、なんとかして君の記憶を取り戻そうとしてる。でも、今はそれ以上に、あのことを解決しなきゃいけないんだ。」

「あのこと?」僕は不安そうに彼女を見た。

「律のことだよ。」優人が一瞬目を逸らしながら言った。「彼が…死んだんだ。あの日のことを、思い出さなきゃいけないんだよ。」

律の名前に反応した自分に驚いた。名前だけは頭に浮かんだのだ。しかし、その先の記憶は真っ暗な闇の中に隠れている。

「律って…誰だ?」

二人は沈黙し、複雑な表情で僕を見つめた。

「君にとって大切な人だったんだよ、律は。」茜が少しだけ涙を浮かべながら言った。

その瞬間、僕の胸の奥が不思議な痛みで締めつけられるのを感じた。何か大事なものを失った感覚。それは、記憶という形のないものではなく、もっと具体的で、生々しいもののように思えた。




この小説はAIでかきだしたものです。
Chat GPTを使用し、ごく簡単なプロットは考えてますが、こういった風に書いてほしいというざっくりとしたやり取りで出力されました。AIは迷いなく淀みなく数十秒で書き上げました。
もしも書いているのが私だったら、悩みながらそれなりの時間を費やして書き上げたはずです。

ChatGPTが物語をつむぎ、私は感想を言う機械に

各話ごとの詳細なプロットを用意したというわけではないので、細かいディティールやキャラクターたちがどう動くか、一話づつ出力されていくのをどうなるんだろうと思いながら見守ってました。

画像に関してもimage generatorで出力しました。
ピンポイントで狙ったものは難易度が高いですが、ざっくりとした案やパターンを出すものとしてかなり優秀です。
普通の人間相手だったらコストが掛かりますが、やっぱりこうして欲しいというような修正。最初言ってた事と違うじゃんという理不尽な修正指示にたいしても心理的金銭的な負担なく、即座に対応してくれます。
自分にないアイデアが生まれたりもするので、パターン出すのにも向いているような気がします。
そのまま商業的なもので使えるかどうかは別として。

逆光を逆行と間違えていても汲み取ってくれる

どう活用するか?
うまく言葉に出来ないのですが、自分の中で、ここまでは使っても良いという線引きが必要な気がしています。(法的なとかではなく、あくまで個人として魂の契約のような)
自分が書きたい事をAIに書かせて、生成した文章を読んで、フーン、いいじゃん、そのままコピペしちゃえにはならないと思うんですよね。
色々記事なども読んでました。

これとは別に、すこし前の記事で日本人のAIの普及率は全体の9%とか見た気がします。若者世代に絞るともう少し触ったことがある人が多そうですが、私の場合は当初イラストや絵的な方面で結構アレルギー的な反応もありました。
話題になってからある程度時間が経過したことで冷静でいられる部分もあります。

今のところアイデアを出したり、悩んだり手が止まったりしたらサポート的に活用する。あくまで私にはそんな風に使うのが合っているような気がしています。

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