ギタリスト視点で覚える簡単な音楽理論(チュートリアル編④)~キーについて~
いよいよ前回からより専門的な単語が増えてきましたが、無事に内容は津渡っているでしょうか…?
あと少しで「これだけは覚えておきたい!」という音楽理論のチュートリアル編が終わりますので、じっくりと読み返してみて下さい。
そして今回は満を持して(?)キーについての解説です!
・キー/keyについて
キーは日本語だと調(ちょう)と表記されていて、メジャーキー/Major Key(長調)とマイナーキー/Minor Key(短調)の2種類に分かれています。
メジャーキーとマイナーキーの違いはそれぞれキーで使わている音の違いで分けられメジャーキーは12種類、マイナーキーも12種類、合計24種類(?!)のキーが存在しており、合計の出し方はこの様になっています。
【24(メジャーキーとマイナーキー合計)=11(1オクターブ内にある音名の数)×2(メジャーとマイナーの2種類)】
この様に各キーにとって最も重大な音(文字通り"カギ”になる音)を何の音にするか、そしてその"キー”の音からどんな順番で並んでいるか(メジャーキーの並びorマイナーキーの並びのどちらか)によって違いが生じており、合計で24通りの組み合わせとなっています。
・キーとスケールの関係性や違いについて
キーの説明をする前に「キーとスケール」は「コードとスケール」の様に、非常に密接な関係性で成り立っており、こんがらがってしまう可能性が非常に高いですし、ネタバレですがこの後「完全に使いまわししただけじゃんw」という画像も使っています…
なので先に「キーとスケール」という非常に似た存在の見分け方(認識の分け方)のですが、「コードとスケール」の様に横文字(英語)を漢字にするだけで、漢字が持つ意味の違いがあった方が分かりやすいと思います。
スケールは「ドレミファソラシど(オクターブ上の高い音を平仮名で表しています)」と言う音の並びを、五線譜に書いたときに階段状に表記されているので音階。
キー(調)は12種類ある音名の中からスケールで使われている音(7個の音名)を選んび整えた並び(調という漢字は一文字で"トトノエル”と読みます)。
この様に漢字で見比べた違いを踏まえ、この先の記事を読み進めていただければと思います!
・キーについて
さすがに全体で24種類あるので、ひとまずいつもの流れでEメジャーキーで解説いたします。
こちら件の「使いまわし」の画像ですが、新しく青と緑で【トニック、スーパートニック、ミディアント、サブドミナント、ドミナント、サブミディアント、リーディングトーン、(トニック)】と新たな文字が追加されていますが、重要なのは青の文字だけです!
※緑の文字は補足的な物なので一応書いているだけです…
・トニック/Tonic(主音/しゅおん)
記事の冒頭辺りで「最も重大な音(文字通り"カギ”になる音)」。
スケール(音階)のルート(根音)と混同されがちですが、主音と根音の違いの通り「トニックは主役の音」「ルートは根底に有る音」として使い分けています。
理論的な解説ではよく「スケールの中で最も安定した音」と言われており、多くの楽曲の最後はこのトニックを鳴らして締めくくっています。
これは「映画やドラマの本編が終わる間際に、主人公がきっちりと物語を締めくくってエンドロールが流れる終わり方」に似ています。(モヤモヤせず終わった感を感じられる)。
※スケールでは「低いミと高いみ」ディグリーでは「1度(P1)と8度(P8)」に、同じ音名でも音程が違えば呼び方が変わっていましたが、キーは「トニックとトニック」と同じ呼び方です。
これは【低いミ(1度)だろうが高いみ(8度)であろうが、理論的に安定した音に変わりはない】ので音程が変わっても主音(キーの中で主役の音)なので、呼び方は変わりらず、この呼び方が変わらない事もトニック(主音)とルート(根音)の違いの特徴です。
・サブドミナント/Subdominant(下属音/かぞくおん)
※先に下のドミナントの解説を読んでもらった方が、より分かりやすいかと思います。
理論的な解説では「ドミナントほどではないけど不安定な音」と言われておりますが、スケール内の音なので不安感や不快感を感じるわけではありません。
漢字表記の【下属】という事と「ドミナントはヒロイン的存在(下記にて説明)」という事で主役でもヒロインでもない、しかしいないと何か物足りない「まぁまぁセリフのあるモブキャラ」的な存在です。
しかしモブとはいえ、時には主役やヒロインになることもあり得る、なかなか重要な存在です。
・ドミナント/Dominant(属音/ぞくおん)
理論的な解説では「不安定な音」と言われておりますが、スケール内の音なので不安感や不快感を感じるわけではありません。
漢字表記の【属】という事からも、映画やドラマではメインシナリオには属しているけど、主役ほどメインの配役ではない「ヒロイン的」な存在です。
なぜヒロインかと言うと、ヒロイン(ドミナント)がいなくても主役(トニック)がいれば最低限のストーリー(曲)は理解できます。
しかし、主役(ドミナント)単体よりヒロイン(ドミナント)がいた方がストーリー(曲)が分かり易かったり、エンドロールでヒロイン(ドミナント)が出てきて「え?腑に落ちないけど、これってもしかして…?」と定石通り終わらせずに、聴衆の気を引く終わらせ方にも出来ます。
※興味を引くだけ引いて次作で大赤字を出したり、そもそも「え?本編終わったの?」と作者(作曲者)の意図が聴衆に伝わらない可能性もありえます、その辺りが「不安定な音」と各種理論書で使われている表現なのでは?と私は思います。
・リーディングトーン/Leading Tone(導音/どうおん)
この項目についてネットや理論書では深く解説されていないことが多いのですが、私は「ドミナントも重要だけど、リーディングトーン有ってのドミナント!!」と声高らかに言いたいです。
漢字で【導】って表示されるくらい、もう見てわかるくらい主音に導かれます!!特に終わらせ方!!
確かにドミナントからのトニック(ヒロインのカットから主役にカメラを降る)終わらせ方その存在を知ってしまえば「それ無しでは終わったけど終わった感が足りない…」って言うくらい終わりに導かれます!
これについては参考音源があるので、リーディントーン有り無しで聴き比べてみて下さい!
0:01~リーディングトーン有り
0:07~リーディングトーン無し
0:13~リーディングトーン有りから空白無しでリーディングトーン無し
どうでしょうか?両方とも「終わった~」感が有りますが、リーディングトーンがあった方が「ここで終わる以外選択肢がない潔い終わり方~」感を私は非常に感じてしまいます。
「え?両方とも終わりは終わりやん?」とか「そんなに大事に言うほどでもないなぁ」というお言葉もあるかと思いますが、これは私の主観でしかないのでご勘弁ください…
もし「わかる…物凄く終わった感を感じる…」という方は今度オンライン飲み会でもしましょうw
・前回の答え合わせ
さて前回の書き込み要素の強い宿題の答え合わせです。
まだ出来ていない人は急いで前回の問題をDLして下さい!w
---------------------------------答え合わせ----------------------------------------
この様に赤文字で埋められていたらso coolです!
△で囲まれているものは「間違いではないんだけどあと一歩!」
×が付いているところは「ないと思いますが大文字と小文字の書き違いに注意!」です。
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ちなみに今回の宿題は「解説しているものが少ない&解説が主観入りすぎ」という観点から休載とさせていただきます…w
次回の記事に併せて壮大な練習問題を準備していますので、次回作にご期待ください!
・最後に
次回でいくつかの記事に分けて解説してきた【ギタリスト視点で覚える簡単な音楽理論】のチュートリアル編が最後となります。
次の記事までを覚えて理解していただければ、今後私であったり別の方が公開している記事やレッスン内容も、よりスムーズに情報として取り入れることができるようになると思いますので、ひとまずチュートリアル編だけでも最後までお付き合いお願いします!
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※追記4/30
次の記事でチュートリアル編として一旦区切りますので、こちらから最後まで読んでいただけると幸いです!
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