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最初のギターを買う時に一緒に買っておいたら便利なもの

先日のnoteでは"これからギターを始めてみたい人へ"という事で、最初にギターを買う時、どこでどんなギターを買うのがお薦めか。という内容で書いてみました。

記事では店頭での購入を推奨したので、店員さんから「代えの弦とかも買って行きますか?」と営業トークがあると思うのですが、幾つか私からも「絶対買っておくべき」「あったら便利かも?」という独断でご紹介いたします。

またエレキギター(エレキ)・アコースティックギター(アコギ)・エレキアコースティックギター(エレアコ)ではそれぞれの構成により、必要なものが変わって来るので、ご自身のお持ちのギターの種類に合わせてご覧いただければと思います!

※じわじわとアイテム紹介の記事も増えてきつつあるので、随時更新されるマガジンもチェックしてみて下さい!

絶対買っておくべき物。

①交換用の弦(エレキ・アコギ・エレアコ共通)

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これは間違いなく買っておくべきです!!

なぜならば、楽器屋の営業時間外に練習している最中に弦が切れてしまって練習が出来なくなる、なんて事が突然やってきます。

休日の日中ならげんなりした気持ちを切り替えて、最寄の楽器屋に行く事も出来なくは無いですが、深夜の練習中に切れたときはそれはもう絶望的な気分で寝るしかなくなってしまうので、最低でも1セットは自宅(ギターケースのポケット等)に常備しておくと良いですね。

もちろん初めてのギターだから、弦交換を自分で出来るか不安だと思いますが、ゆくゆく経験する事なので、早い段階から自分で弦交換も挑戦してみましょう!

※弦交換等の自分で出来るメンテナンスの記事も近日中には書く予定です。

また、弦は色々なメーカーがある上に、色々なゲージ(弦の太さ)があるので、購入時にギターに張ってある弦と同じメーカーで同じゲージの物を買っておくと、弦を張り替えたあとも同じような手触りで弾けるので、ギターを買う時に一緒に確認してみると良いですね!

もし今まで張っていた弦で指が痛いと感じていたら、ゲージの数字が低いもの(細いもの)に変更すると、弦のハリが少し柔らかくなるので細くしてみるのもいいかもしれません。

特にアコギとエレアコはエレキと比べて弦が太いので、最初のうちはエレキ弦くらい細いものを使うと押さえやすいのでお勧めです。

②チューナー(エレキ・アコギ・エレアコ共通)

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これは各メーカーから色々な種類が出ていますが、最初はKORGのGA-2みたいな名刺サイズくらいでマイク付きで、音名の表記だけじゃなく何弦なのか表示してくれるものだと分りやすいかもしれませんね。

他の楽器をやっていたり、義務教育で音楽の授業で神童と呼ばれていたような方には、精度の高いT.C.ELECTRONICのPolyTune(ストロボモード推奨)や SONIC RESEARCHのST-300辺りのペダルタイプで精度が良いのでお薦めです。

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最初は精度が高すぎてチューニングやセッティングに苦労すると思いますが、正確なピッチ(音程)を早い段階で体験しておくのは後々良い経験になると思います。

他にもクリップ式でT.C.ELECTRONICのUniTune Clipも上記ペダルタイプ2機種と同じ精度で、サイズもコンパクト(値段も少しはコンパクト!)です。

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が、クリップ式はコンパクトゆえに紛失しやすかったり、周りの音が大きなスタジオやライブハウスだとチューナーが正確に音を拾えないので「自宅はクリップ式」「外出先ではペダルタイプ」のように、使う場所によって使い分けるのも予算の兼ね合いも有りますが1つの手段かと思います。

なお、通常のアコースティックギター(エレアコは除く)は色々な機器と接続する為のケーブルを繋げれないので、マイク内蔵式orクリップ式のどちらかになります。

③ピック(エレキ・アコギ・エレアコ共通)

ピックも2020年現在、様々なメーカーから様々な材質・サイズのものが流通しています。

初心者向けの記事で散見するのが「初心者はトライアングル(通称オニギリ)がお薦め!」って書いているのだけども、私は1枚100円くらいのピックを1枚ずつ違う種類・違う形・違う厚さのものを10枚とか20枚買ってみる。

という大人買いスタイルを推奨します・・・w

トライアングルが弾き難い人もいるはずなので、まずは自分で弾きやすいと感じる形のピックはどんなものなのか?というのを把握してみて、大人買いした中で1番弾きやすかったピックを基準に、その後度々襲ってくる「ピックはどれにしようかな症候群」の時に判断基準として役に立ちます。

なお私は、最初のころはパラッパラッパーのピック(既に生産中止・・・)が弾きやすかったのは強烈に覚えています。

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④アンプ(エレキ必須・アコギ不要・エレアコは必要に応じて)

エレキギターは単体だと貧相な音しか鳴らないのでアンプ必須です。

自宅で練習する分には1w~5w位の物で十分な音量が出ます、下手に10wや20wクラスの物を買ってしまうと、ボリュームつまみが少し動いただけで近所迷惑な音量になってしまうかもしれないので、アンプの出力(出せる音量)はお住まいの環境で判断いただくのがベターかと思います。

しかし、いくら小さい音のアンプでも、深夜に練習すると近所迷惑にもなるので、ヘッドホンやイヤホンで聞けるヘッドホン端子が付いているものだとご近所にも優しく練習が出来ます。


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※画像やや右上の赤丸で囲んでいるヘッドホンマークの端子。

またはスピーカーが無く、ギターに直接取り付けてヘッドホンやイヤホンで聞くヘッドホンアンプなんていうのもあるので気になる方はお試しください。

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⑤シールドケーブル(エレキ必須・アコギ不要・エレアコは必要に応じて)

ギターとアンプやチューナー・エフェクター等と接続する為に必要なケーブルです。

シールド

シールドケーブルの名前の通りシールド(盾)加工されていて、不要なノイズを拾わない専用設計で、ヘッドホンやイヤホンの端子よりも大きな端子(1/4'フォン端子)が使われているのが特徴です。


構造

これも多種多様なケーブルが市販されていて、値段も数百円くらい~1万円台後半(?!)のものまで様々です、値段の違いは使っているパーツのグレードによる音色の違いや、シンプルに長さの関係で変わっています。

ギター用のケーブルではBELDENの8412とかCUSTOM AUDIO JAPAN (CAJ)のII-3MCANAREのLC03なんかが個人的にはスタンダードだと認識しています。

自宅での使用ならリンク先のように3mもあれば十分だと思いますが、ライブの予定がある人は、5mや7mのケーブルを買っておくといいと思います。

価格の安いCLASSIC PROのGIC030も意外とケーブル自体が硬く丈夫な感じもありコスパは良さそうですが、その硬さが仇となり持ち運びする時にまとめるのがちょっと不便に感じたり、耐久性に絶対的な保証は無いので、自宅での使用がベターなのかな?という感じです。

また、上記だとCANAREとCLASSIC PROは豊富なカラーバリエーションもあるので、好きな色を選んで気分を上げたり、持ち出したときに他の人と間違えにくメリットもあるので、大体3mで~3,000円以内で選んでみてください。

後々音作りのためケーブルに拘りが出てきたら、スタンダードなものが1本あればそれを基準に音の変化を見る(聞く)ことができるので、最初はスタンダード物がお薦めです。

⑥ストラップ(エレキ・アコギ・エレアコ共通)

ストラップ

主に立ってギターを弾く時に肩掛け出来るようにするものですが、座って弾く時でもギターが滑り落ちないようにとか、ギターが傾いて変な体勢にならないように等、立って弾く機会を想定していなくても1本は持っておきたいですね。

こちらも当然のように色々な材質やサイズが有るのですが、大まかに「ナイロン系」と「レザー系」の2種類です。

ナイロン系は比較的安価で数百円~数千円(投げ売りワゴンセールだと100円のものもあったり)、レザー系は使ってる素材にもよりますが2,000円前後~数万円とちょっとお高いです。

ナイロン系は安くて軽く滑りやすい、長さの調節も数mm単位で調節できるのに対して、レザー系はちょっとお高めでやや重く滑りにくい、長さの調整はベルト穴があいている間隔(大体3cm~5cm幅くらい)でしか調節が出来ない。

ちなみに私はナイロン系で弾きやすい長さを探して、限りなく同じ長さに出来るレザー系ストラップを選んで使っています。

また、どんな素材でもストラップ穴(ストラップとギターを繋げる箇所)が緩くなると突然外れてしまうので、ロックピン等の落下防止のアイテムも同時に取り付けることをお勧めします。

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そんな落下防止アイテムですが、実は5円玉や50円玉でも代用できるので、とりあえずの応急措置で合計10円でストラップの固定が出来ます・・・w

5円

あったら便利な物

①ストリングワインダー(エレキ・アコギ・エレアコ共通)

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この項目はまずこれだろうと決めていました!

通称アルトベンリ(アルトベンリー)の呼び名の通りあると便利ですが、無くても問題はありません・・・w

これは弦交換の時に弦のハリ具合を調節する(張りを強めると音程を上げ、張りを弱めると音程が低くなる)「ペグ」と呼ばれるパーツを、楽に素早く回すアイテムです。

安いものなら1個80円くらいなんで買っても損は無いですが、活躍の場は弦交換のときしかないので本当にあったらまぁ便利かな?です!w

中には電動ドリルのような構造で、自動でチューニングをしてくれるようなワインダーも有りますが、安くても5,000~6,000円くらいなので、正直そこまでの価値は無いと私は思っています・・・(お持ちの方すいません!)

②ギタースタンド(エレキ・アコギ・エレアコ共通)

スタンド

スタンドって結構必須アイテムくらいに言われてますが、私は正直な所不要派です・・・

しかしあったらあったで練習中に休憩を取るときにちょっと置いたり、保管するにしても定位置の確保が出来るので、こちらもあると便利ではあります。

しかし、複数のギターを所持するようになると、スタンド自体の占有面積が増えてしまいなかなか部屋が狭くなってしまいますし、スタンドに立てかけている時はケースから出しているので、ただただ用途のない空ケースの置き場所というのも必要になってきます。

なので私はケースに入れて5本~7本立てのスタンドに大雑把に収納というか詰め込んでいます。

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これだと空ケースの保管場所という無駄なスペースも生まれず、ほこりや湿度変化にも多少強くなるのでお勧めです。

③メンテナンス用品(エレキ・アコギ・エレアコ共通)

メンテナンス用品もクリーナーだったりオイルだったり色々有りますが、クロス(拭き上げ用の布)さえあれば、ギターを弾いた後サラっと拭いてあげる事により汚れが落ちるので、最初はケミカル系の掃除アイテムは無くても大丈夫です。

クロス

長期間使っているギターだと、すごい汚れが付いたりしているのでケミカル系の何かしらを併用して磨いたりします。

ケミカル

あと、弦高を測る専用のスケール(物差し)もあると「自分はどれくらいの弦高で弾くのが楽に弾ける」というのが、間隔ではなくハッキリとした数字で確認できるのであると便利です。

ゲージ

また、それらグッズが一まとめになったメンテナンス用バッグ的なのもよく販売されているので、ゆくゆくはご自身でメンテナンスをしたいとお考えの方はそちらを買ってみるのも良いですね。

バッグ

最後に。

他にも便利アイテムは存在しているのですが、今回は最初のギターと一緒に買って便利なものとして、ざっくりとした説明なのにかなり長くなってしまいました・・・

ギターだけでも初めての人からしたらなかなかお高い買い物で、さらに消耗品等も買わないといけないので、金銭的な負担は大きいのかもしれませんが、車やバイクに比べると安いものです(車両は日常生活に使える利点がありますが…)。

弦1セットだけでも500円~1,000円と地味に家計にダメージを与える金額ですが、その500円~1,000円くらいの消耗品が安く感じてきたら、なかなかギター有りきの生活になってきていると思うので、末永くギターを楽しんでいきましょう。

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