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オンラインレッスン対応環境(ギタリスト・ベーシスト用)

騒動によりオンラインレッスン化が急速に広まった感のある昨今ですが、ギターのオンラインレッスンを受けたいor教えたい人で「とりあえず楽器はあるけどほかに必要なのある?」と考えてる人用の、大雑把なガイダンスです。
DAWを使ったDTMをされている方はすでにある程度環境が整っているので、それを流用する形となりますが「DAW?DTM?そもそもギターすら昨日買ったばかりなんだが…?」という方は一度目を通してみて、レッスンをどの様な環境で受けるor施すかの判断材料にしていただければ幸いです。

今回はオーディオインターフェイスの導入について3通りのパターンを想定して案内しますので、まずはこちらをご覧ください。

オンライレッスン・オーディオインターフェイス導入アンケート

この表で
「買い替えの必要はない」
「ループバック機能付きオーディオインターフェイスを購入」
「新しく買う必要は無い(今のところ)」
の3つ(実質2つ…w)でそれぞれについて詳しく説明していきたいと思います。

・買い替えの必要がない方

最初の表でこの項目にたどり着いた方は、そのまま今の機材のループバック機能を使ってDAW上のエフェクト処理した音や、PCで再生したYouTubeや何らかのサブスク音源も相手側に送ることができます。
ループバックの詳しい設定はお手持ちの説明書を確認して行ってみてください。

・ループバック機能の付いたオーディオインターフェイスを勧められた方

はい、この項目は長いです。
概ねここにただりつく方は「DAW上のプラグインを用いてPCをアンプシミュレーターとして使っている」という方だと思いまので、その方へ向けた内容です。

ループバックが付いていないインターフェイスだとPC内部で処理・再生されている音(ウェット音)は送られず、インターフェイスのインプットから入ったギターの生音やマイク音(ドライ音)のみが相手側に送られてしまいます。
その辺の詳しい解説は各メーカーや超掘り下げている方のブログを参考にしてください…w
そのせいで相手側にペケペケとしたきわめて貧相なギターの音が相手に送られるので、生徒さん側からの送りがそれだと講師がうまく弾けてるのか判別に困ったり、講師側からの送りがそれだと生徒さんは何を基準に弾けばいいのかわからなくなったりします。

そのドライ音送りを回避するために、PC上の音も送れるループバック機能のついているオーディオインターフェイスがあれば解決します。
しかし、手持ちのインターフェイスがあるし壊れてもいないのに買い替えるのは、財務省的に許される行為ではないといった事態も考えられます。

そんな方にお勧めなのは「①フリーソフトを用いてループバック機能をPC上でくみ上げる」です。
これはPCに詳しい方でないとなかなか難しいですが(私は無理でした…)、こちらの記事を参考にDL等していただければと思います。

上記ソフトウェアミキサーの設定がいまいちわからず困惑している方は「②買い替えとまでいかずとも、安価なインターフェイスをもう1台追加導入する」です。
この方法は数万円のインターフェイスを新調するくらいなら数十万円のインターフェイス買ったほうが結果としていいだろうけど、そこまでの予算は割けないという方にお勧めです。

また追加するインターフェイスはループバック機能がついてなくても大丈夫なので数千円で導入できるので、ソフトウェアミキサーでPC内のシグナルフローを書き換えるより楽でしたので、費用対効果は高いと私は思いました。

接続方法としては1台目のインターフェイスにギターやマイクを繋ぎ、DAW内にあるプラグインでエフェクト処理をします。
その1台目のアウトプット(メインアウト・ラインアウト・ヘッドホンアウト等)から2台目のインプットに繋ぎます。
通話・配信アプリの【マイク設定】の項目で2台目のインターフェイスを選択すればDAW上のエフェクト処理した音や、PCで再生したYouTubeや何らかのサブスク音源も相手側に送ることができます。
※ざっくり説明すると1台目はマルチエフェクターとして、2台目は相手に送る音量調節用ミキサーとして使っているイメージです。

上記以外にも「③PCで音作りをしないで、マルチエフェクターやアンプシミュレーターを用いる」という、もともとプラグインの音を使う前提を無視して、ハードのエフェクト類を買い足す必要が出てしまいます。
プラグインの音を絶対絶対使いたいというこだわりが無かったり、外出先でもエフェクターを使うことが多い方はハードウェアのアンプシミュレーターを買ってみるのも良策の一つかと思います。

※別記事で比較的お手頃価格でインターフェイスとアンプ(代用品)の導入例も書きましたので、そちらもご一読いただければと思います!

・今のところ新しく機材を買う必要は無い

こちらも新たにインターフェイスを買う必要は無いですが、エレキギターやエレキベースの方で「アンプを鳴らせる環境じゃないと厳しいかもしれない」ということだけは認識しておいてください。

アコースティック楽器なら喋り声と楽器の音を、スマホやPCのwebカメラについているマイクで均一に送られるのですが、エレキ楽器の生音はアタックは聞こえるけど音程が聞き取りにくかったり、速いフレーズは何弾いてるかわからなかったりします…

対策としては、できるだけエレキ楽器は小音量でもアンプをスマホやカメラの近くに置くと相手側に楽器の音を送り易くなります。
が、やはりインターフェイスを使って音量バランスを整えている環境や、対面でレッスンを実施するよりも、聞き取りたい情報が聞き取りにくいのは事実です。

・余談的な

最後にですがPC/スマホどちらでも設定さえしてしまえばどちらでもレッスンは可能ですが、スマホは追加機材を買うこともなくレッスンができますが、画面が小さく相手の動きや画面共有されたテキストの文字が見えにくかったりします。
反対にPCは必要なものをそろえるのにお金や時間がかかってしまいますが、一度そろえてしまい、設定さえしてしまえばある程度対面に近い感覚でレッスンが実施できます。

両方とも相反するメリット・デメリットがあるので、ご自身の資金面に応じてどのような環境でオンラインレッスンを受けたり施したりするのかを検討してみて下さい。

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