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雑に書き進めるコラム【雑コラ!】#7ギターを続けるために必要なお金のお話

こんにちは、Yamatoです。
今回はギター(趣味)を続けるためには絶対必要なお金のお話をしてみたいと思います。
※「楽して○○万円稼ぐ方法」とかクッソ怪しい内容ではなく、「どれくらいの初期費用や維持費がかかるのか」をお話していきますのでご安心くださいw

①趣味にかける金額の目安はいくらなのか。

まず初めに月々に趣味に回せる金額を想定してみましょう。
各家庭で収支の差はあれど、ネット上で個人的に調べた結果『収入の10%~20%が趣味に回せる安全圏』のようです。

なので、その情報を基に現実的なお話をすると、フルタイムのアルバイトで手取り15万円なら約1万5千円~3万円、正社員で手取りが25万円なら約2万5千円~5万円が趣味に回しても生活に困らない金額です。
※それなりの音楽活動と並行してできる、フルタイム雇用ギリギリのラインだと思います。

月に5万円も機材に回せる正社員雇用に憧れますが、恐らく私の年齢・経歴を踏まえると肉体労働の仕事しかなく、仕事の疲れからギターを弾く体力と時間が無くなりそうなので諦めてます…

②ギター本体に掛かる大まかな費用。

ギターを続ける≒ギター本体を買うという事がスタート地点となります。
昨今ネットで1万円を切るような安いギターから、地方都市だと大地主になれるような金額のギター(所謂ヴィンテージと言われている物)もありますが、リアルなお話で「これから趣味でギターを始めたい」と言う方には、以前投稿した記事にも掲載していますが、5万円~10万円くらいのギターがお勧めです。

では実際に上記記事でも書いていましたが、分割払いで購入し10万円のギターを買ったと仮定しましょう。
※分割払いの場合金利が掛かりちょっと損した気分になるかと思いますが、社会的信用の薄い私は分割払いが出来ることは、底辺ながらも社会的には人として見られている実感はあります(苦笑)

この際信販会社各社や分割回数によって金利が変動しますが、私個人の経験上楽器屋で取り扱っていることの多いJACCSで12回(1年)払いの場合、金利は14.75%(公式HPより参照)で、初月は9,170円2ヶ月目~12ヶ月目は9,000円で支払総額は108,170円になります。
↓計算に使用したページ。

この時点だと月に1万円かからないので、概ね趣味にかけていいとされる範疇に収まっているかと思います。

①で記載していた月の手取り25万円(趣味に5万円使える方)の場合、10万円のギターなら2回払いで済むので金利も無く購入できますが、恐らく金銭的に裕福な方でないと出来ない所業です。
※これはお金持ちほどお金が貯まり(出費自体を抑える)、逆に私の様な低所得者はお金が貯まりにくい悪循環の原因でもありますね。

③ギター本体以外に掛かる大まかな費用。

ここではギターにまつわる周辺機器・消耗品について大体どれくらいかかるかを想定していきます。
ギター(楽器)は本体を買ったら「はい、これで支払は終わりです!」ではないのが、なかなかに辛い趣味かと思いますが、楽器以外の趣味も大体初期投資以外に消耗品はあるはずなので趣味の為に泣き言は言ってられません。
※むしろギャンブル・車両系の趣味や課金ありきのソシャゲに比べればかなり安いまであります(楽器でも私を含む一定数は機材への課金沼につかる人もいますがw)。

これまた私の記事リンクを基にお話を進めさせていただきますが、今回はあったら便利な物は除外し絶対的に必要な物だけを抜粋して計算していきます。

1.チューナー
各社製品によって値段が異なりますが、概ね数千円なので何なら本体の分割購入時に一緒に返済していけば実質無料みたいなところはありますし(その考えになっていると相当ヤバいですが)、スマホアプリで無料で手に入れる事も出来ます(有料の製品に比べると多少精度は落ちますが普通に使えます)。

2.交換用の弦
昨今物価が高騰してしまったため数年前までと比べると、体感1.7倍くらい値段が上がってしまった弦ですが、これも各社製品や各々の嗜好、そしてギターを弾く頻度によっても交換時期目安が変わるので、計算のしやすいように「毎月1回は1,000円(昨今の相場からしてもこれくらいかな?と言う金額)の弦を交換する」と仮定します。

3.ピック
これもまた2の弦と同じで、人によってどれくらい月に消費するのか計算が難しいものですが、計算のしやすいように「1個100円のピックを毎週交換している」と仮定(※1ヶ月は4週間と)します。

一先ず絶対に必要な本体以外の周辺器具は上記3点なので、無料アプリのチューナーをDLした場合、月に1,400円かかっていることになり、①のローンと併せると約1万円です。
この時点でも手取り金額15万円の方でも趣味にかけれる金額の範疇に収まっているかと思います。

④ギターを快適に弾くためのメンテナンス代

③の消耗品もそうですが、それ以外にもギターを快適に弾くためのメンテナンス(人間で言うところの健康診断的な事)が必要になります。

実際の所ギターって日々状態が変わっているので、自分の弾きやすいセッティングを数値化して、毎月チェック&調整が出来るに越したことは無いです。

が、有識者が多かったりネット上でセルフメンテナンスの記事なんかも豊富にありますが『餅は餅屋』と言う諺があるし、ギターを始めたてor始めてみたいの方へ向けた記事なので、今回は購入した楽器屋(の提携工房等)で定期的にギターの状態を見てもらう事をお勧めします。

概ね新品でギターを購入した場合、ある程度の状態検査やメンテナンスは、無料でおこなってもらえることが多いのですが、快適にギターを弾くための必要最低限メンテナンス「オクターブチューニング・弦高調整・ネック(トラスロッド)調整・ピックアップ調整」だと、国内では有名どころのメーカー&直売をしているESPだと6,050円(その店舗で買った楽器の場合は無料のようです)。

四季の変わり目にこまめに4回だと年間24,200円(月換算約2,017円)、ギターの主成分である木材が影響を受ける梅雨明けと乾燥期突入くらいの2回で年間12,100円(月換算約1,009円)、年末の大掃除がてら依頼する方だと1回なので年間6,050円(月換算約505円)となります。

こう見ると結構メンテナンス代って高いんですね()
※なので楽器購入は実店舗をお勧めしている訳でもあります。

もしここで節約志向が働き自身で調整して、状態が悪化してしまった場合より高額な修理代(下手したらもう1本ギターが買えてしまう値段)になるので、最初の数年は楽器店/工房に依頼することを強くお勧めします。

現実的な定期メンテナンス代としては、有償の場合湿度変化の激しい梅雨明け&乾燥期突入後の年2回が良策だと思うので、月に掛かる費用として③までを合わせて約1万2千円弱となります。
手取り15万円だと場合によっては、そろそろ月々の支払いに影響が出始めてくるような金額です。
※アルバイト勤務だとシフトが減って、収入が減る事も大いにあるので。

⑤まとめ

ここまでで初めてギターに挑戦してみたい方へ向けた大まかな出費のお話をしてきましたが、④までの月々の想定金額を合算すると、約14万4千円が初期費用及び1年続ける場合の維持費と言う結果になりました。
※お勧めギターの価格帯を5〜10万と書いてきましたが、ここ数年の価格高騰により多少低い見積もりになってると思いますが…

勿論上記以外にも必要な周辺機器が有り、もう少し高額になる事もありますが、それでも各楽器屋はそれぞれ自社ブランドを展開していたり、低価格帯メーカーと提携をしている楽器屋が多いので、初心者向けスターターキット的な商品もあります。

この場合周辺機器や消耗品も最初からついて来るのでお得に感じますが、肝心のギター自体は単体で見ると大体2万円~5万円くらいの、正直「初期不良も少なく長年使っていけるのか?」と言うものが多いです(それなりに高価なギター(単体で10万円前後とか)とのセット販売もありますが)。

もし「ギター本体」と「周辺機器・消耗品のセット」が購入できるならその購入方法を利用するのも手ですし、有名メーカーが展開している低価格帯モデルギターのセット販売ならまだ安心だと思います。
※この場合「格安で有名なメーカー」ではなく「ギターを知らない人でも何となく聞いたことが有りそうな有名メーカーの低価格帯モデル」が無難です。
※実名出しちゃいますが海外メーカーだとギブソン系列のエピフォン、フェンダーのプレイヤーシリーズ、国産メーカーだとヤマハのパシフィカシリーズ、FUJIGEN(FGN)のエントリーモデル(モデル名やシリーズ、価格が色々あるので割愛w)、ESPが展開しているグラスルーツ等々が人生初ギターにはベターチョイスかと思います(各社から謝礼は貰っていません、と言うか貰いたいです)。

と、少し蛇足となりましたが、もし周辺機器も初期購入費用に含めるとまた金額が変わってしまいますが【最低限安心して生活に支障もなく1年間ギターに挑戦してみよう】と言う方は、年間約14万~(2023年11月現在の日本経済状況によりちょっと多く見積もると約17万円前後?)でギターを続けることが可能です(あとはご本人のやる気次第でもありますが…)。

1年継続してローンも完済したのなら、2年目からは本体代は掛からず(買い増ししない限りw)維持費のみなので、どんぶり勘定ですが約1万円〜2万円で継続ができるかと思います。

が、ここに教材費やらなんやらも掛かってくるので、世間一般では「ギターを始めるのってそれなりにお金が必要」と言うイメージが強いです。

そこはご自身の経済状況と照らし合わせて、有償の教材を購入したりレッスンを受けてみたり、無償で公開されている動画や記事を参考にする事で生活苦に陥ることはほぼ無いと思います。

あと最近多いのはエフェクター(なんか色々音色を変化させるアイテム的なの)が色々出てきたり、プラグインソフト(PCでギターを弾くためのアイテム的なの)が毎年アホほど出てくるので、それらの周辺機器で思わぬ出費(数万円)もあるかもしれません。

それも含めて、生活に影響が出ない程度であれば、楽器業界の経済をガンガン回してください!w

ここまで記事をご覧いただきありがとうございます。
この記事で少しでも多くのギタリスト(楽器演奏者)が増えたり、現在ギターを趣味にしている方や今後ギターを始めようとしている方の収支バランスの参考になれば幸いです。
※下部サポートよりご支援いただけますと、私も楽器業界の経済を回しながら、情報発信ができるので少額でもサポートいただけますと光栄です。

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