マガジンのカバー画像

やまとみずほの国に生まれて

59
大和は倭にあらず大きくなった和です。阿波は邪馬台国やソロモンの秘宝など伝説の宝庫。「やまとみずほの国」に生まれて「おおやまと」に暮らす弥真都満穂が熱く古代ロマンを語ります。
運営しているクリエイター

#邪馬台国

天皇家探すはお門違い⁉倭の五王まとめ

やまとみずほの国に生まれて  第三十六話 第三十五話「狭穂姫忘れ形見復讐に現る八幡神は秦氏」第十五代応神天皇は第十一代垂仁天皇皇子の結論になった。第十三代成務天皇に皇子はおらず、第十二代景行天皇皇子の日本武尊と第十四代仲哀天皇皇后の神功皇后は幻。日本神話は各世代の成果をまとめ、超絶英雄を創る。王権確立には必要だ。第二十五話挿話「長髄彦討つ物部氏!神武東征最後の戦い」も同じである。 第三十四話「応神天皇を解かす前に倭の五王を特定」、倭王讃は応神天皇、倭王武は第二十一代雄略天

狭穂姫忘れ形見復讐に現る八幡神は秦氏

やまとみずほの国に生まれて  第三十五話 日本には神社が八万以上あるが、最大多数は八幡宮である。八幡太郎義家が武士界のアイドルだからだが、その由来は石清水八幡宮で元服しただけだ。もちろん総本社は宇佐神宮にて、第二十九代欽明天皇32年(571年?)第十五代応神天皇が三才童子の姿で出現と社伝に残る。八幡神は応神天皇、宇佐へ降臨する理由は、第十八話「神武東征は東部開拓フロンティア」だ。 第一話「国生みは壮大な王権拡大プロジェクト」に宗像三女神を宇佐神宮の真ん中へ祀る理由を述べた

応神天皇を解かす前に倭の五王を特定

やまとみずほの国に生まれて  第三十四話 第三十三話「永遠の超絶ヒロイン⁉神功皇后は聖母?」において三韓征伐は第二十一話「阿波を隠す神武東征が欠史八代を生む」と同じ理由で、歴代の成果をまとめた。その歴代とは倭の五王ではないか。倭国に伊国の意味しかないのは、回想話「倭国の呪いが解けて邪馬台の由来が判明」にて述べた。かぐや姫は神功皇后がモデルとの説を追っていくと、伊の五王を発見した。 第ニ十八話「鵠の倭建から白鳥の日本武尊へ飛翔」の通り神功皇后の家系は怪しい。神功皇后は第九代

永遠の超絶ヒロイン⁉神功皇后は聖母?

やまとみずほの国に生まれて  第三十三話 神皇正統記は第十五代天皇と記したのだが、1926年大正15年10月の皇統譜令で神功皇后となった。大和王権も英雄を欲していたが、大陸進出のプロパガンダとして格好のヒロインとなる。男系天皇に神功天皇ではそぐわないし、ヒロインの名前は重要だ。そりゃ神功皇后の方が断然響きがいい。そして日本神話は歴代の成果をまとめて、英雄を創作するのが得意である。 第二十一話「阿波を隠す神武東征が欠史八代を生む」実際に奈良盆地を制圧したのは、第二十五話「長

白鳥神社を特定したら倭の五王が出現

やまとみずほの国に生まれて  第三十二話 日本武尊は白鳥になって故郷へ帰る。日本中に白鳥神社はあるがととさんの第十二代景行天皇の宮が第一候補だ。そのまたととさん第十一代垂仁天皇の宮と相撲神社を、第二十九話「相撲取る野見宿禰の埴輪に垂仁天皇歓喜」で紹介したが、その近くに景行天皇纒向日代宮伝承地もある。相撲神社はさらに山奥の穴師坐兵主神社の摂社だ。旧鎮座地が弓月岳が何とも曰くありだ。 秦氏に繋がる弓月君が直ぐ浮かぶし、月弓は月読の別名なのだ。月読が秦氏が信奉する神なら、天皇家

熊襲出雲東国平定し倭建は日本武尊へ

やまとみずほの国に生まれて  第三十一話 第ニ十六話「八咫鏡と草薙剣を宮外に祀る崇神天皇」にて語った日前宮が、倭比売が倭建西征の際に女性の衣装を、東征の際に草薙剣を授けた舞台だ。何せ日前宮には八咫鏡・草薙剣がそろい、倭建のかかさんは和歌岳彦の女の播磨稲日大郎姫だ。第四話「紀伊は木の伊の国にして狗奴国」の通りだから日前宮が国譲り後の国津神の首都だが、木の国は須佐之男息子の五十猛だ。 五十猛は伊太祁曽神社に祀られるが、日前宮の地から遷座させられ、五十猛は伊建とも書けるし、和歌

阿波原理主義より橘原理主義からの鵠

やまとみずほの国に生まれて  裏話 邪馬台国は阿波にあったし、日本は阿波から始まったとする阿波原理主義。もちろん日本神話の舞台も阿波だと。しかし記紀が舞台に選んだのは、あくまでも日向や出雲だと、第九話挿話「狗奴国がまさかの邪馬台国連合国」へ書いた。「続生まれもスダチも徳島」にとって、神話が阿波を隠すのがとても不思議で、理由を探求すべく「やまとみずほの国に生まれて」を始めた。 その疑問は第三話「桃太郎は木眉津彦か和歌岳彦か」のビギナーズラックに恵まれて八咫烏を発見し、第四話

¥390

相撲取る野見宿禰の埴輪に垂仁天皇歓喜

やまとみずほの国に生まれて  第ニ十九話 第二十八話「倭建から白鳥の日本武尊へ飛翔」は、本当に正鵠を射ている。鵠川は用水路にしか見えない小川だ。大型水鳥の生息環境にはそぐわない。鵠は白鳥の古語だが、白鳥がいたから鵠ではない。鵠には的の中心の意味。第十二話「倭面土は伊面津(橘港)金印隠しました」の正宮は鵠にあった。鵠は橘湾の最奥に位置する天然の良港であり、海人族の首都にふさわしい。 真相は当麻蹴速が言うことを聞かないから、野見宿禰に討たせたのだろう。しかし、垂仁天皇纒向珠城

鵠の倭建から白鳥の日本武尊へ飛翔

やまとみずほの国に生まれて  第ニ十八話 大佛鐵道記念公園から全長5kmも続く佐保川の桜並木は素晴らしい。その佐保川に名を残す、第十一代垂仁天皇の皇后が狭穂姫である。そしてその兄の狭穂彦の謀反が垂仁朝最大の事績。二人の板挟みになって、最後は幼子を残し兄と共に焼け死ぬ。古事記は皇子の誉津別を火中に生むが、日本書紀は豊玉姫と同じ出産シーンはまずいと考え、幼子を差し出して火に飛び込む。 そして狭穂姫の伝承地が、佐保山に鎮座する狭岡神社にある。藤原不比等が敷地内に祀ったと伝わるが

万世一系詔の崇神天皇が四道将軍派遣?

やまとみずほの国に生まれて  第ニ十七話 第三話「桃太郎は木眉津彦か和歌岳彦か」を書いたとき崇神天皇が大叔父を派遣するか時系列的に疑問だったら、古事記は第七代孝霊天皇と記録する。もっとひどいのは丹波道主命は丹波で生まれた。ととさんの日子坐王をそのまたととさんの第九代開化天皇が丹波へ婿入りさせた。出雲を支配したのは倭建が出雲建を討ってからなのを、支配済とする大嘘に比べたらかわいい。 出雲振根はの倭建の謀略とそっくり。大国主を出雲大社に祀るにはとっくに国譲りが終わってないとお

八咫鏡と草薙剣を宮外に祀る崇神天皇

やまとみずほの国に生まれて  第ニ十六話 第十代崇神天皇は御眞木入日子印恵命、皇后は御真津比売。しかし日本書記では御間城姫。第五代孝昭天皇の御真津日子訶恵志泥命と同様に「津」を書き換えるのが抜けた。なぜなら御真津は美馬津、阿波吉野川中流域の美馬に港はあるが三輪山の麓には小川しかない。神山を美和山と呼ぶのは、大物主と活玉依毘売の処女懐胎伝説にて、糸巻きに三輪残った赤い糸に由来する。 第十九話「神武東征翻す熊野三山が徐福伝説を覆す」の通り、秦山が音読みで神山になり、後に訓読み

長髄彦討つ物部氏!神武東征最後の戦い

やまとみずほの国に生まれて  第二十五話挿話 開化天皇の諡号が古事記では若倭根子日子大毘毘命なのが、住吉大社神代記では和加倭根子意保比比乃命だ。飛鳥に宮を構えた懿徳天皇と孝元天皇は、大倭日子鉏友命と大倭根子日子国玖琉命。阿波で倭(邪馬台)だったのが、奈良に進出して大倭になる前に紀伊が若倭だった。和歌岳があっての和歌山ではなかった。第三話「桃太郎は木眉津彦か和歌岳彦か」は間違っていた。 回想話「倭国の呪いが解けて邪馬台の由来が判明」に書いた通り、伊都国に対しての邪馬台は山都

欠史八代系譜と宮が奈良盆地征圧を語る

やまとみずほの国に生まれて  第二十五話 綏靖天皇の葛城高丘宮は奈良盆地の片隅だったが、安康天皇の片塩浮孔宮は中央に進出し、第四代懿徳天皇の大倭日子鉏友命の軽曲峡宮は飛鳥にあり、阿波の倭(邪馬台)が大倭になったということか。第五代孝昭天皇は、前話「阿波から麁服を下賜する片鱗が見えた」で詳しく述べたが、掖上池心宮は南へ後退し、孝安天皇大倭帯日子国押人命の室秋津島宮はさらに後退する。 孝安天皇かかさんの世襲足媛。第六話挿話「黄泉比良坂に倭国大乱の暗号」尾張氏の祖となる天村雲命

阿波から麁服を下賜する片鱗が見えた

やまとみずほの国に生まれて  第二十四話 第二十三話「阿波本家を断絶した綏靖天皇の殺人」の通り、弟師木が支配する磐余邑へ第二代綏靖天皇が通い、第三代安寧天皇が育ってから宇迦斯兄弟を征伐する。兄宇迦斯を切り刻んで撒いて「宇陀の血原」になった赤色は、辰砂の赤にして、大和水銀鉱山が優秀で山が原っぱになるまで掘った暗号。水銀確保のための東征説を裏付ける。阿波本家の財政基盤の源泉が辰砂だ。 安寧天皇の御子三人のかかさんを日本書記は、事代主の孫の鴨王の娘である渟名底仲媛と記す。第二十