聞く音楽の種類が横だけじゃなく縦にも広がった

いつからか分からないけど、聴く音楽のジャンルが横だけじゃなく縦にも広がった。音楽のジャンル分けがよく分からないけど高校生の頃は当時流行ってたサウシーとかバウンディーとか聞いてたな。今思えばMステに出場するような万人受けするアーティストばかり聞いていた気がする。

でも最近は聞く音楽のジャンルも広がったのだけど、上の世代の音楽を聞くようになった。春のポカポカした気分になりたい時はスピッツの「ロビンソン」を聞くし、失敗を悔やんだ日にはRE:japanの「明日があるさ」を聞いて吹っ切れて、日常がしんどくて全てを諦めたくなった夜にはフラカンの「深夜高速」を聞く。感傷に浸りたい日はXJAPANの「forever love」を湯に浸かりながら聞くのがいい。中島みゆきの「麦の唄」を聞いた時は歌詞の意味はよく分からないのだけど何故か勇気が出る。

いつの間にか僕の世代じゃない曲も沢山聞くようになったなぁ。世代が違えば社会の価値観も違くて共感できる項目は少なくなってしまうが、音楽はその壁を超えてくる。それなんでかなぁと思ってさ、それを自分なりに答えを出してみました。

誰もが通ってきた道に思春期にというものがある。思春期になれば恋愛をして深く愛し合った人もいれば、恋が実らなかった人もいて、理由もない生きづらさや悲しみに駆られたりする。若さ特有の全能感を持っていた時期もあるだろう。

そういった多感な時期を多くの人は経験してきているだろう。社会の在り方や価値観、常識や風習は違えども、失恋した時の苦しみや理由のない悲しみという感情は昭和生まれであろうと平成生まれであろうと共感できる人は多いんじゃないかな。

そういった共感が音楽を聞く楽しさだけじゃなくて、歌詞を聴くことの楽しさを教えてくれたんだと思う。 

世の中にある美しさにも種類があってさ、それぞれの美しさに感動できるようになった。でも、今の僕が憧れるのは「リンダリンダ」にあるようにドブネズミみたいな美しさなんだよな。目には見えない美しさに。

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