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余命10年、鑑賞してみて

「余命10年」という映画を今になって鑑賞した。
僕は映画化前に原作を読んでいて、上映当時は小説で満足していたので別に見に行こうとは思わなかった。

今回、Amazonプライムで見る事ができたので鑑賞してみる事にした。
上映当時は噂で泣けると聞いていたし、人気があることは知っていたので少し気になってはいた。

鑑賞してみて思ったのは、原作と映画で内容にかなり差異があると感じた。

原作の主人公の茉莉は趣味がオタクっぽかったり、
彼氏の和人は実家が茶道の家元であった。
しかし映画ではその演出は無かった。

原作が内容が濃かったからか、正直物足りなかった。
ストーリーも普通のラブストーリーというか、サプライズ的な演出も特になくザ、王道といった感じ、、、
恋人に会いたくなって急に走り出すシーンとか見飽きたよ、、、
涙を流すシーンも多く、それに安直さを感じたというか、涙じゃなくて人物の写し方とか言語化する事は難しいけど他の手段で感情を伝えて欲しいとか、素人の癖してそんな事を思った。

ただ、今回僕が心を動かされたのは、この映画を調べていく中で原作と映画の差異に意味があったという事。

ただ、映画の尺に収めるために色々な要素を切り捨てたワケでは無かった事を知った。

この映画は原作作者の小坂流加さんの為の映画であったらしい。

映画エンドロール最後の方に「小坂流加に捧げる」と書かれた描写があったらしい。僕は最後の方は飽きて見なかったので知らなかったのだが。

その作者は実は病気ですでに亡くなっており、38歳という若さで他界していたらしい。それは、知らなかった。

だから、この映画は小説を映画化したというよりは、小坂流加さんの人生を映画化したものであったと。

僕はそこに、温かみを感じた。
ビジネスの為じゃなく、作者の彼女に捧げる為の映画であった。人の温かみが創り出した映画だったのかと。

素敵な背景だなと。そんな温かみに少し将来に希望が見えた。「儲けだけじゃ無く、温かみを持って仕事をしている人はやっぱりいるんだ」と。

温かみをもった大人に自分もなれるチャンスはあるんだと思えた事が嬉しかった。まだまだ先入観で社会は冷淡だとかいうイメージを持っている自分がいたらしい。

そんな先入観を壊すためにもっともっとカッコいい大人に出会いたいなと思う。映画に出てきた居酒屋のゲンさんみたいな人に。

リリーフランキー、カッコいいよな。
「万引き家族」で好きになった俳優さんだ。


映画をみてみて、まだ深い感想とか良い事は言えないけど浅くても書いてみる事って大事だと思うからnoteにしてみる事にした。浅く書けないのに、深くなんて書けるわけないしな。

もっともっと色んなことを書いたり、考えたりして深みのある人になれたら良いなと思ってnoteを書く。

浅く泳ぐ事に慣れたら、たまに深く潜ってみる。
そんなnoteの使い方を今はしてみようと思ってる。

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