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【次男のアトピーと食物アレルギーの話】

おいしそうに食べている、ほっぺが好き。
子どもがごはんを食べているのを見てるのが好き。大きくなったなぁ…とほとほと感心する。

次男はアトピーで食物アレルギーで化学物質にものすごく過敏だ。すぐに反応が出る。リトマス試験紙みたいな体質。
生後4ヵ月で予防接種を受けた後から、腕、背中、お腹、顔、股、膝の裏...いたるところに湿疹が出た。(これ以来、予防接種を受けるのを一切辞めた)
調べに調べて病院を探し、信頼できる助産師さんにも相談して、佐久の漢方医にかかった。卵、生牛乳の除去を指示され、母乳育児だったから私がした。子には漢方の煎じ薬を毎日煮出して飲ませた。漢方の薬は、効果が出るまでに3ヵ月とか半年かかるよと始めに言われていたし、本当にそうだった。(西洋医学の対処療法と違い、東洋医学は体質改善の根本的な解決を目指していると私は理解している。私はこの考え方に納得がいく)
湿疹はなかなかよくならず、子の衣類はいつも湿疹の滲出液がしみて茶色く濡れていた。ステロイドは使わない。始めからそう決め、ドクターもよく理解して治療を考えてくれた。私自身が自分の体でステロイドの副作用をよく知っていたから、その選択はなかった。
眠くなると体が温かくなり湿疹が痒くなる。子の寝ぐずりがひどかった。かくと湿疹が酷くなるし、血が出る。寝る時は私は子と両手を繋いで、子の寝返りに合わせて上にいったり下にいったり右にいったり左にいったりして...子の湿疹のピークの4ヵ月?半年?くらい、ほとんど寝ていない状態だった。この間の事はあまり記憶にないけれど、子は辛かったと思うし、私は子と一緒に毎日泣いていた。かわいそうで、治らなくて、追い詰められていて、地獄だった。
そんな時期を通り過ぎ、ジュクジュクの湿疹も少しずつ落ち着いてきた1才近く、育児書に書かれている時期よりだいぶ遅く、離乳食を始めた。お粥、茹でてすり潰した野菜、お豆腐、白身魚...魚をあげたところで、湿疹が出た。病院で食物アレルギーを指摘され、検査の結果、卵、乳製品、魚の多く(鰹もだめで、お出汁はずっと椎茸と昆布になった)、肉…笑っちゃうくらい(実際には泣きました)ダメなものがあった。離乳食から動物性タンパク質を除去した。食べられるのは、米、野菜、豆製品(豆腐、納豆とか)。完全ベジな食事。保育園でも除去食をお願いした。
子の体を見ながら、受診、投薬治療(漢方)、食事療法を続けながらきて、年中さんの頃には動物性タンパク質も食べられるようになっていった。最後までダメだったのは、牛乳と卵。この頃の次男の口ぐせは「これ、卵と牛乳はいってない?」だった。市販のパンやお菓子はほぼ食べられない。でも欲しがりもしなかった。ずっと、いつもガマンしてた次男。本当にエラかったなと思う。
それでも牛乳は、少しずつ食べられるようになっていって(生活クラブのパスチャライズド牛乳、お世話になりました)、年中さんの間に除去を解除。さて、残るは卵。卵、安心なちゃんとしたものを探して、長和のそらいろ農園に辿り着いた。平飼いの健康な鶏の有精卵、飼料は自家製。予感があった、卵も肉も魚も薬がいけないんじゃないかって。予感の通りで、卵も少しずつ始めて、今では完全に大丈夫になってる。
農薬、抗生物質、薬品...本来なら必要のないそれらの毒が、生産性をあげるためだけに安易に使われ、食を壊している。安全性より儲けを優先させた農業、畜産、酪農、漁業、食品加工...食の現場に問題がある。アレルギーって、人が作り出してしまった病気だと思う。
そうそう、私は乾癬で界面活性剤アレルギー。 だから我が家には界面活性剤がないのだけれど、これもアトピーの治療には必要なこと。

次男のアレルギーは、いろいろなことの気づきに繋がった。身を持って教えてくれた次男には本当に感謝してる。
今日も美味しそうに口いっぱいに頬張る、しあわせそうな子。子の健康のためなら、なんだってしてあげる。
さ、今日もご飯を作ろう。

#アトピー性皮膚炎
#食物アレルギー
#アレルギっ子育児