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飲食店と顧客体験の話②

先日、日ごろお世話になっている方々と飲み会を開催した。
場所は六本木。

六本木には学生時代の先輩で、今でもお世話になっている方のお店があり、毎年何度かお邪魔している。

今回は、予約せずにお伺いしてしまったこと、また忘年会シーズンの繁忙期が重なり、20:30にお店に向かうとあいにくの満席。

ところが、ここからのスタッフの方々の対応が速く、2つのフロアで運営されているお店の下のフロアにお席を用意していただくことが出来た。
(余談だが、普段は4階のお店を使わせていただいており、3階のお店は10年ぶりくらいだと思う)

ここからが顧客体験の話しなのだが、、、
このお店は数十年続く隠れ家的なお店で店内はギターの生演奏で懐かしい曲が流れる中、歌と会話を楽しむ心地よい空間になっている。

ステージでは、スタッフの方によるギター演奏をバックに、来店客がリクエストして歌うことが出来る、ちょっとしたライブを体験できるのだ。
もちろん聞いている側は、知らない客も大勢いるが、歌が終われば自然と拍手が巻き起こり、歌う側も気持ちよい。
らしい。(私は歌ったことは無い)

思うと、こうした生演奏でBGMを流してくれるということ自体、今では貴重な体験だと思うし、お店全体で作り出すこの空間こそ体験価値そのものだと感じた。
なんだかいつもよりお酒もご飯もおいしく感じるし、ちょっとした乾きものさえも止まらなくなる。

私たちがお店に入れたのも、こうしたアットホームなお店のスタッフの方や、他のお客様たちの協力あってこそと思うと、体験価値を提供し続けたことによるコミュニティ的な環境が出来ている一部を見た気持ちになった。

長きにわたり愛されている店のその秘訣を垣間見ると共に、改めて提供する商品にはない独自の体験価値こそが、企業の差別化につながるものと確信した時間になった。

要は、
気持ちよい空間で飲むお酒は格別で、やっぱり良いよね。
っていう話。

S先輩ごちそうさまでした!

それでは。

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