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紅葉の栗駒山と須川高原温泉

書き溜めシリーズ。半年前くらいの話です。


出発前の話

この旅の計画は、実は1年前から始まっていた。
山と溪谷2020年10月号の「秋の山旅」に女性がソロで栗駒山に行き、温泉と紅葉を楽しむという記事があり、それを読んだのがきっかけ。素敵な旅だと思い、来年の自分へのごほうびとして実行しようと決めた。
そして、今年(2021年)の4月1日、登山口にある須川高原温泉の宿泊予約開始日に予約し、ずっと楽しみにしてきたのだった。
直前でソロではなくなったので、雑誌通りの旅ではないが、楽しみなのに変わりはなかった。

登山編 -絶好の山日和-

概要
2021/9/22(水)
栗駒山(岩手県、宮城県、秋田県)
行程 : 須川高原温泉~栗駒山~秣岳まぐさだけ~須川高原温泉


とても心配だった天気は晴れ。夕方から天気が崩れるが、日中は登山日和という予報で一安心。
当たり前だが、宿を予約した4月1日に9月22日の天気が分かるはずはなく、それだけがずっと気がかりだったのだ。山の神様に感謝した。

新幹線と路線バスで登山口に着いたのは10:30。
登山口でさっそく湧き出している温泉の鮮やかな青緑色が目に飛び込んできた。下山後の温泉が楽しみである。

登山口。右に見えているのは露天風呂♨

お昼に山頂に着くことを目標に10:50、スタートした。
山の中に「おいらん風呂」という蒸気を浴びる珍しいお風呂があり、そこを通り過ぎて少しすると「名残が原」という湿原に出た。今から登る栗駒山がはっきりと見えた。

よく晴れてる。木道の真上が栗駒山山頂。

今回一緒に登ることになった相棒は山初心者なので、様子を見ながらゆっくり歩いた。途中ぬかるんでいるゾーンがあったが、全体的に歩きやすい道だった。後半からは視界が開け、紅葉と遠くの山々の眺望付き。

振り返るとこの景色。

山頂に着いたのは12:15頃。2時間もかからずこの景色にありつけるなんて。相棒もまだ元気が残っている。
山頂では紅葉を眺めながら、おにぎりと「黄金かもめの玉子」(金箔がついてる)を食べた。これは今朝、駅の売店で見つけて山のおやつに買っておいたもの。

いわかがみ平方面。この景色を見ながら食べた
大好物のかもめの玉子に金箔がついている。
お土産でもらうやつより大きい!

たっぷり昼休憩を取って、次は秣岳まぐさだけを目指した。しばらく尾根線で景色を楽しみ、一度下って、今度は名もなき平らな草原エリアを歩く。このエリアがとてもよかった。黄金色の草原に1本の木道が敷いてあり、その先に赤やオレンジに色づいた小さな山がある。(これも名前がない)おしゃれな山という感じがした。

平らな草原とおしゃれ山。この時は雲多め。
秣岳の手前。こういう色合い好き。

おしゃれ山の先に秣岳があった。尾根線を辿ってきたので、登頂したという感じはあまりなかった。でも、標高は1400mを超えていてけっこう高い。山頂で少し休憩して、夕方の雨に備えて下山を始めた。
秣岳からの下りはとても急で、滑りやすいところもあったので慎重に進んだ。つづら折りの急坂が終わったところで見上げた秣岳がかっこよかった。

かっこいい秣岳。また晴れた。

そのあとも急斜面が続き、一気に400m下って秣岳登山口に到着。ここから須川高原温泉へは車道を歩く。温泉に早く浸かりたくてラストは早足になった。
15:30、無事宿にゴール。雨にも降られず楽しい登山だった。

温泉編 -温泉三昧-

須川高原温泉はごほうび旅にふさわしく、すごくよかった。
pH2.2の強酸性温泉で、宿泊者は大浴場、中浴場(熱め)、露天風呂、近くのホテルの浴場(眺望◎)に入ることができる。あと、行かなかったけれど「おいらん風呂」も入れるはず。
私が行ったのは平日だったので、人が少なく、のんびりゆったりできたのも最高だった。
1泊のうちに、大浴場→露天風呂(夕方)→露天風呂(夜)→翌朝、中浴場→近くのホテルの浴場、と3泊分くらい温泉に浸かった。
そして温泉宿なのでご飯もおいしかった。また行きたい。

露天風呂(夜)

「日帰り登山+温泉宿で一泊」のスタイルが気に入ったので、今後も自分へのごほうびとしてたまに取り入れていきたいと思う。

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