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どたばた初秋の東北山行 ②

2021/9/11(土)-12(日)

2日目の概要
磐梯山ばんだいさん一切経山いっさいきょうざん東吾妻山ひがしあづまやま(福島県)
行程 : 八方台登山口~磐梯山(往復7.7km)→移動→ 浄土平~一切経山~東吾妻山~浄土平(周回12.9km)

2日目 -絶景満喫の日-

昨夜、会津若松のホテルに着いてから作戦会議を行った。
その結果、2日目は磐梯山ばんだいさんでご来光を見てから安達太良山あだたらやまに登り、〆に登山口にあるpH2.5の温泉に浸かるというプランに。
(なぜ安達太良ではなく、吾妻山あづまやまに登ることになったかは後ほど…)
明日もハードなのは見え見えなので、ご飯を食べたらすぐに布団に入った。

3:15起床。3:30ホテル出発。
ホテル滞在時間はわずか7時間だった。

八方台登山口に着いてもまだ真っ暗。ヘッドライトと熊鈴を装備して4:30頃出発した。
徐々に周りが明るくなってくるのを感じながら登った。景色が見えるポイントは少なかったが、たまに雲海が見えた。

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雲海。空が明るくなってきた

かなりハイペースで登っていたが、山頂での日の出には間に合わなさそう&山頂だけ雲に覆われたままだった。
どうなることかと思ったが、そろそろ日の出という頃(5:20)に弘法清水という場所に着いた。ここは東側が開けており、ばっちりご来光を拝めた。
(私は偶然いい場所が見つかったと思っていたが、メンバーの1人はこの場所を狙っていたらしい。さすが。)
山の向こうから昇ってくる太陽と裏磐梯の雲海がきれいに見えた。

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ご来光がまぶしい…
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裏磐梯方面。雲海と湖が見える

弘法清水から15分ほど登ると、磐梯山の山頂に到着。
着いた時はガスで眺望ゼロだったが、強風による寒さに耐えながら15分ほど粘っていると視界が開けてきた。
ガスが飛ぶと、青空と雲海がさーっと現れ、飛行機からの景色のようだった。

山頂のお地蔵さん
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一面雲海が広がっていた。右下の黒いのは磐梯山の影

山頂からの景色に満足したので下山した。
下山してもまだ朝の7時すぎで変な感じ。

次は安達太良山に向けて出発。
登山口まであと20分ほどとなった時、安達太良山と吾妻山が両方見えるところがあり、そこで「吾妻山めっちゃ天気良さそうじゃない?」となった。
とりあえず近くの駐車場に止めて確認する。安達太良も予報ではいいはずだったが、少し雲があり、吾妻山のほうが快晴!という感じだった。
満場一致で行先を吾妻山に変更。磐梯吾妻スカイラインを通り、浄土平に向かった。

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絵になる磐梯吾妻スカイライン(これは帰りに通った区間)

吾妻山には私が見たいと思っていた「魔女の瞳」と呼ばれる五色沼がある。
五色沼は一切経山いっさいきょうざんから見れるので、天気が保証されているうちに一切経山に向かい、その後東吾妻山に行くプランに決定した。

駐車場からは火山ガスが出ているのが見えたので、荒々しい感じの山かと予想していたが、少し歩くと低木・草原・木道と緑が美しい高山の景色が広がっていた。

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一切経山に登る途中の景色。ヨーロッパの森っぽい

50分ほど歩くと一切経山に着いた。とてもお手軽な上に駐車場からずっと景色がよくてびっくりした。
そして、お目当ての五色沼は山頂の奥に進むと眼下に現れた…!
すっごくきれいな青色をしていた。自然にこんな色があるのかと思うような鮮やかな青色。泳いでみたいなーとか思いながら、眺めていた。

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念願の「魔女の瞳」こと五色沼を見れて満足。

次は東吾妻山へ。
一切経山~東吾妻山間は紅葉や池がきれいな上にアップダウンが少なく、リゾート地を散歩しているような気分になった。

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池ではなく大きな沼だった
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これから登る東吾妻山

東吾妻山に入ると樹林帯で景色は見えなくなったが、山頂に着くとまた絶景が広がっていた。
朝登った磐梯山と、朝は雲海の下で見えなかった猪苗代湖がはっきりと見えた。

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一番高い山が磐梯山。5時間前はあそこにいた

この2日間絶景の摂取しすぎだね、と話しながら下山開始。
もう終わりだー!と思っていたが、最後のこの下り区間が一番辛かった。刈りたての笹で登山道が覆われ足元が見えず、また、土が粘土質で滑りやすく歩きにくかった。さすがに体力のある2人も苦戦していた。
疲れ切って駐車場にゴールイン。

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下山途中の湿原、景場平けいばだいら

これで終わりと思いきやまだ続きが。
駐車場に帰ってきたら2人はすぐ復活し、なんと吾妻小富士を走って1周しに行った。
(吾妻小富士は駐車場の目の前にあり、上までは階段で簡単に登ることができる。そこから富士山のお鉢巡り同様ぐるっと1周歩ける。山と高原地図では1周徒歩50分)
私もアクエリをがぶ飲みしたら少し元気になったので、吾妻小富士の上まで登り、走っている2人を眺めていた。

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吾妻小富士(これは一切経山あたりから)
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走っている人&歩いている人

このあとは福島の300円温泉に浸かり、東北2日間のどたばた旅は完結。
東北の距離感も分からず、とりあえず行ってみようという感じで始まり、2日間にこれでもかと山を詰め込んだ旅だった。楽しかった。
こんな旅をまたできたらいいな。

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