ヤマタカ

詩とか小説とか書いてる学生♂です。 語彙とか文章力を高めたくてやってます。

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最近の記事

ただいま。

皆様お久しぶりです。やまたかです。 無事に長い長い受験勉強を終え、第一志望だった大学で大学生活を満喫しております。まじで最高です。大学生最高。 大学の勉強は難しいですが、新しいことを学ぶのは楽しいものですね。課題は苦ですが、勉強自体は進んでやりたいとも思っています。 さて、私がnoteから離れている間にたくさんの人に見ていただいていたみたいで、本当にありがとうございます。この文章を書いている今日、忘れていたこのアカウントにログインし、ダッシュボードをみて驚きました。 大学

    • うち時雨つつ/詩

      かの詩は素晴らしい。 俊れ恵まれたあの人が詠んだ詩は、心を具現した景色が見える。 しかし、私はあの雲のように趣を持つものではないから ただ空を揺蕩い、澄み渡る青空を流れゆく灰色だ。 物寂しさすらない、まっさらな灰色だ。 山は曇り、麓の里には雨が降る。 そんな情景に共感してしまう程、私の心には雪が降り積もり、時雨のような寒さがある。 そんな叫喚の捌け口にすらならないこの拙文をここに残す。 まだ時雨は降らない。 無名抄「深草の里」より み吉野の 山かき曇り 雪降れば 麓

      • 宿痾/詩

        僕の心に住まう、形容しがたい何かがある。 得体の知れぬその塊は、不吉な何かを予言するように。 身体に巣食う病でもない、その何かが僕を駆り立てるのだ。 憂鬱が僕を押し潰すのなら、僕には逃避しか出来ない。 かつて好んだ音楽も詩も、平和な街中にある有象無象すら、僕を追い掛ける塊の一部なのだから。 モノクロになった僕の世界にあるのは、価値のない者たちの色だけだ。その中に際立つ、イエローの檸檬が一つ。 僕の心に住まう、形容しがたい何かがある。 得体の知れぬその塊は、自然とそのイエ

        • 漸次/詩

          空を眺める。僕らはずっとこの星を生きていくのだろう。 何も知らぬまま。宇宙の起源に少しも触れられぬまま。 太陽を見ていても、何故太陽が誕生したのかさえ想像もせぬまま。 空を眺める。僕らはずっとこの星を生きていくのだろう。 青空が青い理由など、気にも止めぬまま。 夕焼けの赤を、ただ赤いと形容したまま。 空を眺める。僕らはずっとこの星を生きていくのだろう。 あの飛行機は誰が作ったのかとかに興味が向かないまま。 誰が乗っていて、彼らにどんな人生があったのかなど、微塵の興味も湧か

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        • 9本

        記事

          言葉は美しい。

          やまたかです。今回は詩じゃないです。 現在受験勉強の山場を迎えている私ですが、息抜きにでもココ最近感じた「言葉の美しさ」に関して語りたいと思います。何も深い話はないです。 さて、まずは言葉の変遷から始めたいと思います。 人類はより便利なコミュニケーションツールとして「言葉」を生み出しました。歴史には詳しくないので合っているかは知りませんが、おそらく古代の人々は狩りの予定、家の立て方、緊急時の対応等を言葉を通じて協働していたのでしょう。 言葉のうち、文字は非常に有用なツー

          言葉は美しい。

          太陽が似合う君だから/詩

          照りつける日差しと君の微笑みが 月のように僕に向けられている 文月に滴る無数の水が、この星の変化を示すように 僕達のここ数日の変化を この手紙に記そうかな まずは僕らの肌。薄く照り輝く黄金色さ 先週までの君は 真珠のような白だったのに 次に君の呼び方。出会った頃はよそよそしかったのに 今はもう、渾名で呼びあったりして 友達以上だった関係が 更に深く泥沼に沈んで 抜け出したくないのは、暑さを凌ぐ心地良さのせい 太陽が似合う君だから、日傘はささないでいて。

          太陽が似合う君だから/詩

          告白/詩

          公園の小さな傘付きのベンチが少しだけ濡れていた 部活帰りの制服姿の君を見送る僕の肩は柱に支えられて 君と交わした言葉も君が僕に向けた笑顔も そう受けとってしまったのは僕の過剰な防衛本能で 愛情か友情かなんて選べないのは 非情な夢も空想もない現実だけで 君との友情感情愛情他愛のない会話の 終わりを告げる愛の言葉

          勉強したくない訳では無い

          こんにちわ。やまたかです。詩や小説以外を書くのはこれが初めてですね。これを書いているのは1日を終えてもう寝る準備の整ったベッドの上です。 寝る前にブルーライトを浴びるのは良くないと、頭では理解しているのですがなかなか手放せないのが現実ですね。と、ここで諦めてしまっては意味が無いので改善したいところです。 さて、今回は趣向を変えて私の戯言を書き連ねて行こうと思います。テーマはタイトル通り、勉強したくない訳では無いという話をします。半分受験勉強への愚痴のようなものですので、

          勉強したくない訳では無い

          奇妙な話/短編小説

          来店を知らせる鐘が鳴る。 私はこの喫茶店のマスターだ。といっても私が開いた訳ではなくて、両親がやり始めたのを、私が継いだという形だ。継いだのは私が32の時でもう10年以上はこの店をやっている。客が私の珈琲を飲んだ時に見せる、色々な表情を見るのが好きだし、私自信も珈琲が好きなので、毎日楽しくやれている。 店はアンティーク風とでも言うのだろうか、茶色の木材にシャンデリア風の照明、そこに彩りと安らぎを込める観葉植物と、ありがちな内装だ。 一つ欠点なのは、駅から遠く人通りも決し

          奇妙な話/短編小説

          君、不明、恋/詩

          君と話す時間が好きだ。 周りから見たら、きっと大した話ではないのだろうけど。 君が君の友人と話す姿が好きだ。 君の、僕の前では見せない顔が見えるから。 君がおにぎりを頬張る姿が好きだ。 食いしん坊で、小動物みたいに食べる姿が愛らしい。 それを意識し始めただけなのに、どうしてこう緊張してしまうのだろう。 僕は恋というものが分からない。 何処から、どう感じたら恋なのか。 曖昧な定義の中にある、この言葉が分からない。 楽しいから恋なのか。興奮しないから恋じゃないのか。 分からない

          君、不明、恋/詩

          麦茶 /詩

          やはり麦茶がいい。 君とあの豪華なフレンチで飲んだワインよりも。 やはり麦茶がいい。 少しばかり豪勢な食事をした時に飲んだ、甘い紅茶よりも。 やはり麦茶がいい。 出会いの時、酒臭い場所で君が運んできたビールよりも。 やはり麦茶がいい。 君が沸かしてくれた、市販の簡単なホットコーヒーよりも。 やはり麦茶がいい。 君と話す時にはいつも飲んでいた、あの麦茶がいい。 君の居ない、幾許もない余生を過ごすのには、あの冷たい麦茶がいい。

          恋焦土 /詩

          嘗て弄んだ恋心によって 私の心は燻られる 彼の心に私は非ずして 私の恋慕を誘い出す そうなったのは自分のせい 私が残した罪のせい 詫び言泣き言幾つ並べても 私の苦難は消えないわ 私が捨て、彼方へ去った彼の心を もう一度取り戻すために いざ歩もうか恋焦土 私が燃やした道へ再び

          恋焦土 /詩

          冬が嫌い /詩

          寒天の夜空の下 ただ冷えただけの空気を吸って、冬が好きだと言う君。 雑菌塗れの白い雨のなり損ないに、子供のように燥ぐ君。 そんな君を見ても、もう何も思わないのは 僕の心が冷めたからかな。 最低なことばかり思い付く 君との別れ、新しい出会い、その出会いの果て 春の陽気を待たずして、この思いに出会ってしまった。 許して。氷のような僕の心を。 許して。性根の腐った僕の心を。 許して。君を嫌いになった僕の心を。 全部冬のせいだと、そう思っていたい。 だから僕は冬が嫌いだ。

          冬が嫌い /詩