見出し画像

和尚のつぶやき #343(力を抜く)

力を入れすぎると
体が硬直してうまく動きません
心も同じで
力を入れすぎると
緊張しすぎてうまく働きません
力の入れ具合は難しく
それが技の秘訣だったりします
スポーツにおいても
それは顕著で
力みは体の動きを邪魔します
力を抜いた瞬間に
瞬発力が生まれたりします
書道の筆の動きも
力が入りすぎると
いい動きができません
単調な線になってしまいます
話をするときも
話してやろうとして
力が入りすぎると
かえってうまく話せないものです

機械も遊びのない
がちがちの設計では
実際にはスムーズに動きません
動かすためには
機械として力が入りすぎない
柔軟な構造が必要です
私たちの体の構造も同じで
筋肉や関節に柔軟性がなく
がちがちでこわばっていては
うまく動かすことができません
そこにはしなやかさが必要で
力が入りすぎない
力が抜けた状態がいります

人生においても同じで
がちがちに力を入れて
頑張っても長続きはしません
日々こつこつと
自分の適切な力加減を理解し
継続することが大切です
一瞬の力では物事は進みません
じわじわと押し続ける力が
とても大切です
それは辛抱と我慢の
連続かもわかりませんが
それこそが本当の力であり
推進力となります
大船が進み出す時
ゆっくりと力が加わり
推進力となって
大きな船体を進めます
力を抜いた大きな力が
そこにはあります
人生においても
同じような力が
必要なのだと思います
じわっと進みましょう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?