和尚のつぶやき #325(ちょうどいい)

暑すぎず寒すぎず
重すぎず軽すぎず
高すぎず低すぎず
ちょうどいいポイントがあります
身の丈に合ったと言いますが
自分に合っていることは大切で
大きいことはいいことだ
とはいきません
私は中学2年まで
団地に住んでいましたので
狭い環境に馴染んでいて
押し入れで遊んだり寝たりして
狭いところが好きでした
これも習性で広いと落ち着きません
お寺の手伝いで寝泊まりをした時は
和室が広すぎて、落ち着かないので
机を端に寄せて
狭くして寝ていました

自分にとってちょうどいい大きさは
落ち着くスペースです
お金や資産も同じで
自分にちょうどいい量があります
大金を手にしても
きっと無理な生活になり
身を持ち崩してしまうと思います
少し足りないなと思うくらいで
ちょうどいいのです
何でも買えるほどのお金は
身に余ります
限られた中で、考えながら
買い物をするので
ちょうどいいのです

中古車を大切に乗り
古い家に修繕しながら住む
普段は家族と食事を楽しみ
たまに御馳走を食べる
友達と居酒屋で楽しむ
派手さはなくとも
自分に合った生活の中で
自分らしい日々を過ごすことが
ちょうどいいと思います
いくら無理をしても
自分のちょうどいい器は
決まっています
もちろん器の大きい人は
大きい器で生きればよし
家族や友達を大切にして
自分なりの器で生きることが
落ち着いた人生では
ないかと思います