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和尚のつぶやき #269(役に立つ)

役に立つかどうかという基準で
生きると結構しんどいものです
そうそう役に立つものは少なく
無駄な行動や無駄なもの
役に立つかどうかわからないものは
意外とたくさんあります
自分では役に立つと思っていても
それほど役に立たないもの
役に立たないと思っていたことが
意外と役に立つこともあります
そういう意味では
役に立つかどうかは
結果次第であって
初めからわかるものではありません

自分が役に立っているかなんて
周りが決めることで
人は身勝手なものです
自分たちの都合で
役に立つかどうかを
判断します
それは自分も同じです
自分に都合よければ
役に立っている
自分に都合が悪ければ
役に立たないと考えます
浅はかですが仕方ありません
どんな本を読めば
仕事の役に立ちますか
と聞かれても 
そんなことはわかりません
その人次第ですし
いつ役に立つかもわかりません
無駄かもわからないが
本を読んで学ぶ
楽しいから学ぶしかありません
役に立たないのが嫌なら
誰も保証はしてくれないので
自分で決めるしかありません

私たちは役に立てばうれしいですが
人や社会の役に立つために
生きているのではありません
人が生まれてきて生きるのは
自分のためであって
何かの役に立つために
生きるのではありません
もっと言えば
役に立っていないのではなく
その人がどう役に立っているかが
理解できないだけです
生産性の向上と効率ばかり求めても
真の豊かさからは遠のいて行きます
そのことに目を向けると
何かが変わるかもしれません

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