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2020ビューティフル台湾旅行記③ 士林市場とカルフール

前回はこちらをご覧ください


士林市場はあまりにもカオス・ナイトマーケットだったぜ

士林夜市(しりんよいち、シーリンイエシー)は、台湾台北市士林区にある観光夜市である。夜市の名が示すように夕方になると常設店舗の前などの路上に小吃と呼ばれる飲食物や衣料品、生活雑貨、遊戯などの様々な屋台が所狭しと出店し、多くの来客で賑わう。
ウィキペディア

你好!!(नमस्तेと同意義)

さて、芸術鑑賞を終えた俺たちは、夕食を食べる為士林夜市へ向かった。

この世で一番有名なナイトマーケットと言っても過言ではないだろう、ヒーヒヒヒ!オレは興奮を抑えきれず不敵に笑う。

その奇妙に悪く笑うのをやめろ!上司に怒られてしまった。


ナイトマーケットの入り口


薄暗い曇り空に浮かぶ怪しげなネオンサイン、周りに設置する謎の電光掲示板、それが市場の入口を示しているということはあまりにも明らかだった。

ここから先は未知の異空間である、オレの精神パラメータは破壊寸前だ。



入り口に佇むのは謎のグッズショップ、見たことのある熊本っぽいキャラクターや台湾グッズ、あやしげな何かが大量に並んでいた。

そしてその横には謎のエビ釣りスポットと哺乳室のネオン看板、釣ってそのままいただけるとってもスリリングな体験を楽しめるだろう。

入り口の時点でこの情報量である、しかしまだそれだけでは終わらない。

写真2枚目右上を見よ!何やら気になる美食區のネオンサインがあるではないか!

皆様はお気付きだろう、このナイトマーケットは地下にまで広く続いてる大規模マーケットということであるのだろうと。

あまりにも規模が大きすぎて放心してしまう、だがこれはまだ序章に過ぎないのだ。



◆ 謝罪 重点な ◆

今回写真を撮る行為をあまりにもしていなかったので結構引用が入ります、ふんいきをつたえたいので、ごめんなさい。

◆ 誠心誠意 風林火山 ◆



ナイトマーケットを散策

アーケードの様子
出典:https://welove.expedia.co.jp


屋台、屋台、そして屋台だ。

見渡す限り全方向に屋台が並ぶ、そしてそれが永遠に続く。

アーケードを抜けた先も屋台が続く、街一角が夜市になっているらしく屋台が途切れる事は無い。

幅の狭い道に所狭しと屋台が連なり、空間が開く事はなく何かしらの店が確実に存在する。

美味しそうなフード店があったと思えばブティックが出てくる、ブティックが出てきたと思えばテキ屋が出てくる。

お土産ショップ、時計専門店、カキ氷ショップ、メガネショップ、床屋、日用品ショップ、そしてまたフード店と永遠に、何かしらの店がずっと続いてくのだ。

オレは無限回廊に迷い込んでしまったのだ、台湾はついに四次元空間を理解してしまったのだろうか。

そして異次元空間から急に現れるスクーターや車に命を危険を感じさせざるを得ない。

あまりにもハードコアだ、西門町とはまた違う混沌としたアナザーディメンションにおれは驚きを隠せないでいた。


士林慈諴宮


あまりにも自由すぎるお寺の唐突なエントリーに思わず絶叫!

日本のブッディズムでは到底許される事は無いであろう七色に輝く電光掲示板がその異質さを醸し出している。

フリースタイル・テンプルでありながら、こちらは士林市場を語る上ではかかせないれっきとした寺院である。

祀られているのは媽祖様、様々なハードコアに立ち向かう神様として台湾で広く信仰されている女神様である。

昔々より国民に愛され祀られてきた士林慈誠宮、その前で栄えていた夜市がありえないくらいに広がっていったのが士林市場となったのだ。

士林慈誠宮は士林市場の発展を見守り続けてきたおくゆかしい存在であるのだ。

媽祖様は我々を見守っております。


胡椒餅(フージャオビン)

福州世祖胡椒餅 士林店


士林夜市でいちばん有名なフードといえば胡椒餅だろうな。

餅と名付いているが実は惣菜パンのようなものだ、ナンを焼くタンドール窯のように、窯の内側に貼り付けるように焼く独特なスタイルが特徴的だ。

付近に漂う香ばしい香りに道ゆくギャルたちも誘われるように立ち止まってしまう、釣られるように人々が集まり、一瞬にして行列ができた。

並ぶ価値はアリ、台湾式状況判断によりオレも行列に加わる、並んでいる中漂ってくる香りに思わず発狂してしまいそうになる。

もう少しの辛抱だ、オレは狂いそうになりながら、胡椒餅を待ち続けるのであった…。


胡椒餅


胡椒餅 アン入りのおいしいやつ

旨さ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
辛さ 🌶🌶🌶🌶
値段 50NT $(200円)

パリパリモチモチとしたパンの中にジューシーなアンが入っておりチョーウマイ!

焼き立てなのであまりにも激アツ、オレの舌をアツアツのアンが猛攻撃を開始するがそれも含めベリーナイス。

アンはほんのり台湾っぽい甘さがあり、コショウがガツンと効いておりとってもスパイシー。

ゴマの香りも食欲を引き立たせ、コショウにむせながらも一瞬で食い切ってしまった。

並ぶ価値はあった、もう一個食いたいところだったが先ほどとは比べ物にならないくらいの大行列ができていたため断念した。

大人気コンテンツである。


生煎包(シォンジエンバオ)

鍾記原上海生煎包


生煎包はいわゆる焼き小籠包のことである。

こちらは士林夜市の中でも名店中の名店とのことで、かなりの行列ができていた。

行列のできる店は実際うまいし回転率もいい、台湾式状況判断によりまたもや行列に加わる。

肉入りとベジーオンリーの2種類があったので、一個ずつ購入することにした。

こちらは15分くらいけっこう並んだ、本当に並ぶ価値があるのか、オレに示してみせてくれ…!


生煎包 焼き小籠包

旨さ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
辛さ 🈚️
値段 14NT $(56円!?)

あまりにもうますぎて失禁は免れなかった。

小籠包というよりかは肉まんに近い食感とサイズ、一口齧ればジューシーな豚肉が肉汁を滴りながらオレの舌を包み込んでくれる。

ベジー小籠包はキャベツがぎっしりと入っており、キャベツのやさしい甘みにしてやられてしまう。

うまい、あまりにもうまい、思わず無言になってしまうほどうまかった。

そしてなんといってもその価格である、1個56円!?流石に安過ぎはしないだろうか!?

2個買っても100円とちょいである、こんなの日本にあったら毎日のように食い続けてしまうだろう。

並ぶ価値は大いにあった、この店は支店などは無く士林夜市のこの場所にしか無いとのこと(別のとこにあったとしたら偽物なので注意)

士林夜市に訪れた際は是非味わって欲しい、マジで。


珈琲雪片(コーヒーかき氷)

辛發亭  出典:https://4travel.jp


ここからは自由行動になった、塩辛い物を食い続け流石に甘いものが食いたくなったので、台湾式かき氷の雪花冰(シュエファービン)を食べることにした。

このかき氷は氷自体にミルク味がついており、特殊なスライス方法により不思議な舌触りが楽しめるスイーツだ。

辛發亭はこちらも士林夜市における名店、台湾式かき氷発祥の地といわれるこれまた名店中の名店である。

台湾式かき氷といえばマンゴーやイチゴが沢山乗ったミルク味のものが一般的であるが、そのツテのあやしげな男からコーヒー味かピーナッツ味がマストとの情報を得た。

悩みに悩んだ結果コーヒー味の珈琲雪片をチョイス、こちらはコーヒーミルク氷で作られているらしい、このタイプのかき氷は食べたことが無いので楽しみだ。

しかし店内に広がる昭和のふんいきに謎のエモーショナルを感じてしまう、台湾にいながら昭和レトロを味わえる不思議な空間だ。

なお季節は2月、南国ではあるものの肌寒くはあるのでかなり挑戦的、チャレンジ精神は大切にしていきたいものだ。


珈琲雪片 コーヒー牛乳かき氷

旨さ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
甘さ 🍧🍧🍧
値段 80NT $(320円)

やさしみ…

口に入れた瞬間に広がるコットンキャンディのようなやわらかな感触がオレの舌を優しく包み込む。

穏やかなコーヒーの香りにミルクやさしい甘さが加わり、さらに練乳がやさしさの追い討ちをかけてきたので過保護の母性を感じてしまうほど。

フワフワとしたおもしろい新食感に匙が止まらなくなり、キンキンタイム(頭が痛いアレ)を経験しながらもすぐに完食した。

ちなみに日本語が流暢な韓国人のバックパッカー(そのツテのあやしげな男)と相席になり、仲良くなったのでその男が注文したピーナッツ味を一口頂いた。

味は🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰察して欲しいニン…、コーヒー味にして本当によかった。


麵線(ミェンシェン)

阿亮麺線 出典:https://4travel.jp


先程のバックパッカーと猥談でかなり盛り上がったため行動を共にすることにした。

そして案の定身体が冷えてしまったので何か暖かいものを求めていると、麵線ショップが目に入ったため頂くことにした。

麵線は牡蠣や臓物や謎の何かが入ったにゅうめんみたいなものである、とろみもついてるので冷えた身体にちょうど良いだろう。

ちなみに注文待ちの間も猥談は止まらない、基本的にこいつとは猥談しかしなかった。

旅先では基本的にカルチャーの話しかしないらしく、猥談できる相手は貴重とのことだった。



麵線(小) 牡蠣と臓物のとろみ麺

旨さ ⭐️⭐️⭐️
辛さ 🈚️(調整可能)
値段 30NT $(120円)

こちらもやさしみ…

お母さんが作ってくれそうな、実家のようなやさしさ溢れるスープにこれまた母性を感じてしまう。

牡蠣や臓物、謎の何かが沢山入っているので多少クセはあるがウマイ、とろみスープが麺に絡み冷えた身体に染みわたる。

チリソースはセルフサービス、入れるとコクが出ていいアクセントになりウマイ、ソース自体に塩気があるので味変をするのにも丁度良い感じだ。

猥談を続けながら食べるアツアツスープはさながら男だけで行う冬のキャンプのよう、国籍や年齢が違えどこの瞬間だけは同級生になれるのだ。


地下美食區を散策

地下美食區の様子 出典:https://4travel.jp


割とお腹が膨れていたので何かを食べるわけでも無いが、地下美食區を散策することにした。

地下美食區は果てしなく広がるフードコートといった具合だ、一品ものをいただける食堂やシーフード店、フルーツパーラー、鉄板焼きや寿司屋まで様々な店が並んでいる。

有名な臭豆腐(チョウドウフ)や甘いソーセージの香腸(シァンチャン)、沢蟹の唐揚げやエビのうまそうなやつなどの台湾フードも沢山見受けられた。

特に気になったのは食パンにシチューをかけて焼いてサンドしたやつ、名前は無いけど家で食ったらウマイであろう独創的なフードも販売していた。

なんとなく味わえるローカル感が堪らなく良い、地下という場所も相まってスラムマーケット感も出てふんいきは最高だ。

ビールを販売している店も多くみられた、一杯ひっかけたり台湾フードで豪遊するのもアリかもしれない。

友達ときたら楽しそうだなと強く思った、また次の機会があればチャレンジしたい。


別れは悲しいけど、気を取り直して家福楽(カルフール)でお土産を買おう


気が済むまで猥談を済ませたオレ達は硬い握手を交わしバックパッカーと別れた。

彼はこれから青少年のなんかが危ないそういった施設でああいうアレをするとのこと、下半身に脳が付いていることを自負していたが、その名を冠する様子に呆れを通り越して感服した。

オレも誘われたが怖そうだし仕事で来てるし、なにより当時は彼女がいたので丁重に断りを入れた、かなしいね。

オレはわりと満腹だったので夜市を後にしホテルへと足を運ぶ。

夜市とは一風変わり静かな裏通り、涼しげな風が吹き熱った身体をやさしく冷ましてくれる。

とても良い心地だ、少し落ち着いたオレは風に身を任せて今日の思い出を振り返った。

今日は本当に沢山の衝撃を味わった、オレの頭の中では象牙多層球とアナザーディメンションといかがわしいアレがワルツを奏でながらブレイクダンスを踊っている。

妙に多国籍で最悪な精神的満足感を噛み締めながら、メトロで最寄駅へと向かうのであった。

…さて、ホテルの付近に家福楽という24時間営業のスーパーがあったので、お土産を買いに寄ることにした。

こちらは日本で言えばドンキホーテと西友を足したようなショップだ、食品や日用品、家電製品やお土産まで全てが揃っているオールラウンド・マーケットなのだ。

オレは海外のマーケットで売っている地元っぽいものを買うのが大好きなので、ここでお土産を買うことにした。


家樂福桂林店
※海外サイトのため注意


ビルの中ほぼ全てがマーケットになっているらしいくかなり広々としていた。

マクドナルドやスターバックスも併設されているため、Wi-Fiが使いたいやつはここで買い物をするのも手だろう。

中に入ると食品や日用品、家電製品など様々な品物がズラリと並んでいた。

値段は日本に比べてかなり安い、美容品なども売ってるのでここで買うのがマストだろう、だが家電製品や乳製品の価格は高めだったので注意だ。

しばらく眺めているとスクーターの販売エリアに到達した、スーパーで買えるものなのか、流石スクーター大国といったところだ。

ひょんなところで受けるカルチャーショックもマーケットの醍醐味であろう、次は何が待ち構えているのか期待しながら散策を続けた。

さて、ここからはオレが買ってとても良かったと思う食い物をピックアップしていく。

オレが言うんだから間違いない、確実に良い品なので機会があれば是非購入してみて欲しい。


義美小泡芙


義美小泡芙 プチシューチョコ味

旨さ ⭐️⭐️⭐️
甘さ 🍫🍫🍫
値段 25NT $くらい(100円くらい)

早速台湾の国民的お菓子のエントリー、台湾で食ったお菓子の中で一番ウマイと思ったのがコレ。

いわゆるチョコの入ったプチシュー、特別ウマイ!って訳でもないのだが、なぜか食べ出すと止まらなくなる絶妙なお菓子だ。

見た目や値段の割には沢山入っているので、旅先でちょっとしたおやつとして買うと心が豊かになる。

カルディコーヒーなどにも売ってるみたいなので見かけたら是非食ってみてほしい。


小王子麺

出典:https://www.travel.co.jp


小王子麺 台湾版ベビースター(20袋入り)

旨さ ⭐️⭐️⭐️
辛さ 🌶
値段 130NTDくらい(520円くらい)

いわゆる台湾版ベビースターラーメンスナックである。

フレーバーが豊富でうまい棒くらい様々な味があった、悩んだ結果オレは写真の黄色い袋の塩味をチョイスした。

わりとしっかり塩ラーメンっぽくほんのり八角の香りがしてウマイ、小腹が空いた時やオツマミにもグッド。

小分けになっているのも嬉しいところ、一袋買ってみんなにお裾分けをしよう。


満漢大餐

出典:https://lovetaiwan.hatenadiary.jp


満漢大餐 インスタント牛肉麺(3袋入り)

旨さ ⭐️⭐️⭐️⭐️
辛さ 🌶
値段 120NT $くらい(500円くらい)

牛肉麺のインスタントヴァージョンである。

牛肉がパッケージと同じようにゴロゴロと入っているので食べ応えがあってかなりウマイ

牛肉麺独特のスパイスの風味も相まって一袋くらいならスルリと行ってしまうだろう。

値段はかなり高めだが、それに似合ったクオリティの高さにオマエは愕然とするだろう…。


台湾啤酒 香郁芒果

台湾啤酒 香郁芒果 330ml 台湾マンゴービール

旨さ 🍺🍺🍺🍺
果実 🥭🥭🥭
値段 32NT $(128円)


日本ではなかなかお目にかかることのできないマンゴーテイストのビールだ。

口に広がるトロピカルな果汁の風味とあっさりとしたビールがベストマッチ!

度数も2.8とほろよいと同じくらいなので軽く頂けるのもチョベリグ。

あといつものことながらビールが安すぎて驚いてしまう、ビールしかもビアカクテルを100円で頂けるのは夢のようだ。



ウカツ!本日もまた酒を飲んでシメることになってしまった!

しかし飲酒は生活に欠かせないことだ、色々なことが起こりすぎてショートした脳にアルコールが誤魔化しを入れてくれる大切な役割を持っている。

素敵な美術品を鑑賞したナー、とか猥談バックパッカーと話したナー、とか色々あったが、全てアルコールが洗い流してくれるのだ。

ひょっとしてそれはいけないことなのでは?

そんな疑問すら酩酊の風に吹かれ彼方へ溶けてしまう、アルコールの力は恐ろしい。

明日は一日中自由行動だ、体力温存のためにも早く寝よう、そう思いつつアルコールに身を任せ倒れるように眠るのであった…。


④へ続く(しばらくお待ちください)


おまけ

有名な台湾フライドチキン店、手のひら4枚分くらいあるので流石に食えなかった
しょうもない下ネタも万国共通、バックパッカーと1番の盛り上がりを見せた
お酒コーナー、輸入系のお酒は若干高め、素直に台湾ビールを飲め
得体の知れない臓器も販売中
SUSHI EXPRESS

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