改めてプリキュアがすごい

改めて

先日、娘と現在放送中の「ヒーリングっど プリキュア」を観ていてふと、改めてプリキュアシリーズの凄さに気づきました。
川村元気さんのヒットの法則でも出てくる「普遍性」「時代性」のはなし、とくに「時代性」がずば抜けているのです。
(アメトーークのプリキュア芸人でも触れられている通り、ストーリーも秀逸です)

「普遍性」と「時代性」を非常に簡単に説明すると、「普遍性」とはつまりジャンプにおける「友情」、「努力」、「勝利」のような普遍的なテーマのことで、「時代性」とは昨今のヒット映画「パラサイト」や「ジョーカー」における「格差社会」を描くのような時代を象徴するもののことです。

その時代を描くことと普遍的なテーマを扱う、この2つを組み合わせることで観客をその作品に引き込むという仕組みです。

プリキュアと時代性

さて、プリキュアについてだが、簡単に放送された年とその出来事をまとめてみました。

2018年 2月〜 「HUGっと!プリキュア」
http://www.toei-anim.co.jp/tv/hugtto_precure/info/
【概要】
赤ちゃんの世話をしながら、ブラック企業をモチーフとした悪の組織と戦う
【関連する出来事】
2018年6月29日 働き方改革法案成立

2019年 2月〜 「スター☆トゥインクル プリキュア」
http://www.toei-anim.co.jp/tv/startwinkle_precure/info/
【概要】
ロケットでやってきた宇宙人と一緒に宇宙を旅する
【関連する出来事】
2018年9月18日 イーロン・マスクとスペースXは、最初の月周回飛行の乗員を前澤友作氏と発表 

2020年 2月〜 「ヒーリングっど プリキュア」
http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/info/
※2020/3/16現在のURL
【概要】
地球をむしばみ 病気にしようとする【ビョーゲンズ】戦う
【関連する出来事】
2020年1月7日 武漢市の肺炎患者から、中国当局が新型コロナウイルスを検出

2019年のスター☆トゥインクル プリキュアは2月の放送開始に対して前年の9月18日のニュースなので、タイミングが少し遅れているように思うかも知れませんが、制作期間を逆算して制作開始時期を考えるとやはり、ある程度時代を先読みしていたことがわかります。

そうなんです!この例でもわかるように実際は製作期間があるので、時代性をすごくタイムリーに織り込むためには世の中がどう変化し、人々の関心がどこにいくのか予想を立てないといけないのです。

そう考えると今年の「ヒーリングっど プリキュア」は神がかっています。コロナウィルスの流行とかなりシンクロしているのです。なにか怖い病気が世界を覆い尽くしているという感覚は、当然プリキュアのメインの視聴層である就学前の女の子でも感じているので、夢中になってプリキュアを見るということになっています。

昨年、天気の子が公開された時期は、実際の東京でも雨が続いており、作品内の世界とシンクロしていて驚きましたが、改めてこの「時代性」を作品に反映するいうことの重要性と先読みの難しさについて改めて考えさせられた出来事でした。

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