今更だけど、流行語についての話


毎年年末にさ、ユーキャン新語・流行語大賞ってやってるじゃん?

ちなみに去年、2020年の流行語大賞は「3密」だったんだと。もう覚えてないけど、やっぱコロナ関係だよね〜って話してたような気がするよね。


調べてみたらユーキャンの他にも、株式会社AMFっていう会社が「JC·JK流行語大賞」ってのを毎年やってるんだってさ。

この会社、女子中高生向けのマーケティング支援なんかをやってる会社らしいんだけどね。2020年のJC·JK流行語大賞は「きゅんです」だったそうな。

まぁ確かによく聞いたし、今も聞く言葉ではあると思うんだけどね、今日注目したいのは大賞ではなくってですね。


2020年JC·JK流行語大賞、第三位

「ぴえんヶ丘どすこい之助」

聞いたことある?!え、聞いたことある?!ちなみに読みは「ぴえんがおかどすこいのすけ」なんだけど、え、聞いたことある?!どこで使われてんの?って思ったよね。

株式会社AMFによると、

『JC·JK流行語大賞2020上半期でも選出された「ぴえんこえてぱおん」の更に進化系である。最上級のぴえんの気持ちをあらわしています。』

とのことなんだけどさ。

最上級のぴえんの気持ちって何?!って思ったんだけど、ふと思い出したの。


「激おこ」活用法。

私と同世代の人は、大学生ぐらいのころに流行った言葉だと思うんだけどさ、

「激おこ」

「激おこぷんぷん丸」

「ムカ着火ファイヤー」

「カム着火インフェルノォォォォオオウ」

「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」

(wikiより抜粋)

私の友達は「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム ジーニー我を魔人にセーヨ」とか言ってたな······


まぁ活用形はともかく、「激おこ」とは「激怒している状態」を表す言葉として使われてたらしい。

そもそもあんまり他人が激怒してる姿なんて見た事ないからわかんないけど、私の激怒では「激おこ」程度じゃすまないんだけど。なんか軽くない?

てか「激おこ」って結構ネタで使ってたから、本当に怒ってる時は使わなかったと思うんだよね。いや、世間的にどうだったかは知らないけど、私はね。


ちなみに「ぴえん」の活用形は

「ぴえん」

「ぴえんこえてぱおん」

「ぴえんヶ丘どすこい之助」

らしい。

どすこい之助の存在感よ。

wikiによると「ぴえん」は、『泣いているさまを表す擬態語。泣き声の「ぴえーん」を省略し、SNS上やメールなどのやりとりで「(涙)」の意味でより汎用性の高い言葉として使われる』とのこと。

ぴえーんって泣いてる人見たことないけど、泣くほどのことを「ぴえん」で治めちゃうんだったらすごくない?って思ったんだよね。

自分の中の強い気持ち、激怒とか泣くほどの悲しいこととかをね、ソフトな言葉に置き換えて表現してるわけじゃん。

「お前こら何してくれとんじゃワレェ!!!」を「激おこぷんぷん丸」に言い換えてるわけじゃん。

中高生はソフトに伝えることに長けてるんだなぁ、と思う反面、ソフトにしか伝えられないのかなぁとも思うわけ。


ソフトに伝えるのは悪いことじゃないよ。「オブラートに包む」っていう言葉もあるくらいだからね。

でもなんていうか、相手のことを思ってソフトに伝えてるっていうよりは、強い主張をして嫌われたり、異質な目で見られることを避けてるのかなぁというか。

いや別にね、それも悪いことじゃないんだけど、他の大事な気持ちもソフトにしか伝えられなくなったりするんじゃないかと思って。

例えば、「愛してる」が「きゅんヶ谷こえてラブサイケデリコ」とかになったりさ。

「ごめんなさい」が「すまんティンコンスタンティン」とかさ。

いや、チョイスが古いのはもう許して。許してちょんまげ。


まぁ実際のところそんな真面目に考えてのことじゃなくて、私たちの世代が「激おこ」をネタで使ってたようにいろんなソフトな言葉をネタで使ってるんだろうけどね。

大事な気持ちとか、強い主張とかはいわゆる「若者言葉」じゃなくって、ちゃんと誰にでも伝わる言葉で話してほしいなぁ、というヤマシタの思いでした。


てか若者言葉とか言い出しちゃったらもうおばちゃんだな······まぁいいんだけど。


それでは!

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