一年に一度会う、親友の言葉に助けられた話
23歳にもなると“親友”という言葉はそう簡単に使わないし、そんな存在になるひともなかなか現れない。
大学進学とともに地元和歌山を離れ上京して5年ほど経つが、地元の友達に会う機会はすっかりなくなってしまった。大学や専門学校へ進んだまわりの人たちは和歌山を離れても大阪や京都を選ぶことがほとんどだったからだ。その事実に、寂しさよりもスッとした気持ちがある。一年に数回帰省したって、会う友達はひとりかふたり。上京をして自分のドライな部分を知ることになった。
そんな私だけど、今でもず