山下ゴム男が読んだ本 -井伊直虎の真実-


読了日: 20220114

NHKの大河ドラマ『おんな城主 直虎』(井伊直虎: 柴咲コウ)はDVDで全話視聴した。

最後の方は直虎が情けなくなり、僕の興味は直政に移った。

本書には、直虎が男だったことがあっさり記される。

新出資料が確認されたそうだ。

これにより当然、井伊直親、小野但馬守、井伊直政らもドラマでの立場とは違う解釈がなされる。

亀とか鶴と言っていたのは一体何だったのだ…。

本書の記述は井伊谷徳政に終始する。

タイトル「井伊直虎の真実」は客寄せのためのもので、だいたい本書は井伊直虎ではなく、井伊谷徳政に関する書物なのだ。

僕の頭の中でドラマのストーリーが瓦解していくとともに、もしこの本を柴咲コウが読んだとしたらどう思うだろうと考えた。

一冊の書物を読んだのだから勿論知識は増えた。

たとえば徳政は生産財について適用されるものだとはこれまで知らなかった。

しかしまあ何と言うか、大きなものが壊れ小さなものを得た読書だった。(本書のせいではない。)

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