尊敬する芸人さん軽蔑する芸人さん

質問箱に届いた質問に長文で返したい時にnoteで答えております。
今回の質問は【尊敬できる人の条件はなんですか？】です。

-----------------------------------
山﨑仕事人への質問箱はこちら↓
https://peing.net/ja/yamashigo
-----------------------------------

シンプルに『仕事をちゃんと頑張ってる人』です。
同業者のお笑い芸人さんはもちろんですし、他の仕事でも頑張ってる人には尊敬の念が止まりません。

僕自身はなかなか頑張れない人間でして、でも頑張らないと自分のことを嫌いになっちゃうので、なんとかかんとか“自分を納得させられる程度”には頑張っているつもりではあります。
あくまで自分を納得させられるラインを探ってそのギリギリ上をいく程度で、時にはそのラインをシレっと下方修正したりして、誤魔化し誤魔化しの頑張りですが。
悲しいかな下方修正は得意ななので困ります。
体調不良、突発的な用事による時間不足、別のことを頑張ることでの譲歩、あの手この手の言い訳を駆使して自分の心から下方修正を勝ち取るのです。
とても胸を張って「僕は頑張ってます！」とはよう言いません。
なので頑張ることができる人は素直に凄いと思います。

ただし、尊敬の対象は『頑張ってる人』ではなく『ちゃんと頑張ってる人』です。
『ちゃんと』っていうのは、“その仕事の根幹となる部分を頑張っている人”のことを指しています。
医者なら「治療する」、大工なら「家を作る」、格闘家なら「強くなる」、みたいなところでしょうか（あくまで個人の見解です）。
そういう根幹以外の部分を頑張っている人は凄いなぁとか偉いなぁとかは思っても尊敬はしません。
土台ありきのプラスαであってほしいと思うわけですね。
これはあくまで僕の個人的な基準による『ちゃんと』なので、それに該当しない人がちゃんとしていない人と言っているわけではありませんので悪しからず。
そしてあくまで僕が尊敬するかしないかの基準であって良い悪いということではないので悪しからず。
お前なんかに尊敬されたくねえし！って方はその感情を墓場まで持って行ってください。
間違っても本人にぶつけてこないように。

さて、他の職業のことは知識がないのでここからはお笑い芸人に限ってお話をします。

お笑い芸人であれば根幹は「面白いことをする」でしょうか。
やっぱりまずは『面白い』を考えて頑張っていてほしいと思います。
もちろんその他のことを頑張るのも凄いし大事だと思うんですが、『面白い』が最優先でないのならお笑い芸人を名乗っている意味がよう分かりません。
『面白い』のために頑張っているお笑い芸人は美しいです。
逆に『面白い』とは違う枝葉の部分を必死に頑張っているお笑い芸人は美しくありません。

ただし『面白い』の種類は色々なので、そこの多様性はあって然るべきです。
よく「芸人だったら○○～」とか「芸人たるもの○○～」みたいな論法がありますが、僕はこの○○入っていいのは『面白い』だけだと思っています。
芸人自身が「これが面白い！！」と心から思ってることならそれ以外に正解なんて無いでしょう。
外野からの「芸人のくせに～」なんて意見は無意味です。
ましてや具体的な行動や思想を曲げられる筋合いなんてありません。
だって『面白い』の感覚は人それぞれなんですから、先輩に挨拶もせずタメ口を使う方が面白いと思えばしたらいいし、自分がしたウンコを毎日Instagramに投稿するのが面白いと思えばしたらいいしい、自分が『面白い』と信じてたらそれでええんです。
まぁそんな芸人は僕なら嫌いですが（笑）

芸人の根幹は『面白い』ではなく『笑わせる』ではないか？
という意見もありそうですが、それはお笑い芸人の根幹ではなく、プロのお笑い芸人の根幹のような気がします。
芸人論とプロ論って少し違うような気がするんですよねぇ。
んー、好みだけの問題かしら。
むずい、ずいむー。
またいつかー。

※以下は蛇足駄文です。