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【治療家がアウトドアガイドをする理由】

最近SNSでアウトドア関係の投稿多めなんですが、#総合治療家 という仕事がメインです。これは譲れない。

治療=手技治療(施術)、という考えは捨てています。だってそれだけだと治んないんだもの。もちろん手技だけで治るものもあるので辞めることはありません。

これから力を入れていく「慢性不調改善」と「子どもの健全な成長」に関しては手技治療だけでは手に負えないのがわかってきました。(慢性の肩こりはマジで手技だけで治りません。)

手技以外のアプローチで効果的なのが「自然」だとわかってきたので大いに利用します。それがアウトドアガイドとしての仕事。

「自然=健康的」なのは一般的にも知られていると思いますが、結構漠然としてますよね。「山へ行けば健康になる!」みたいな。

間違っていないんですが、自然と健康の関係には医学的根拠がちゃんとあります。その根拠を元にご案内プランを組み立てています。例として一番人気のプラン #ウルトラライトご来光ハイキング でかなり簡略化して説明します。

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○ウルトラライトご来光ハイキングの健康に関与する要素とその対象

・夜明け前30分前集合→早起きするためには早寝をする。夜12時が成長ホルモンの分泌のピークなのでそこに睡眠を当てこむ。

・夜の登山道を歩く→非日常である山中の闇は恐怖と好奇心を刺激する。アドレナリン分泌、集中力を高める。交感神経優位にする。

・登り坂→普段使わない体幹中心の筋肉を動かす、血流促進、筋持久力向上、ミトコンドリア活性化

・下り坂→滑り落ちないようにするため集中力を高める、滑らない身体の使い方を行うことで運動神経伝達促進

・ご来光→サーカディアンリズムの調整

・山の中を歩く→土壌微生物やフィトンチッドなど植物由来の有用成分の吸い込み、ストレス反応を抑える

・下山→緊張状態からの解放、副交感神経優位(リラックス)による自律神経の調整

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こんな感じでしょうか。1時間ちょっとのご案内に色々理由を詰め込んでいます。やることは早朝ハイキングなんですが。

ちなみに高尾オーダーメイドツアーとして基本的に行わないのは「楽なだけのアウトドアプラン」。

楽と楽しいは別物で前者は人を堕落させ、後者は苦労を伴いますが人を成長させます。

なのでご案内中に「疲れたー」「もう嫌だー」とお子様が駄々をこねても身体的不調・怪我などが見られない限り続行します。「山にはエレベーターとかないからね!w」とか言って。

心理的限界は身体的限界の前に来るのを知っていますから。

で、なんだかんだで終わってみたら「楽しかった!」「また行きたい!」といったポジティブな言葉をいただきます。子どもって最高ですね。

ちょっと大変なことでもやれば大概のことはできるし、できるということがわかれば自己肯定感が上がる。すると日常生活が少し前向きになる。精神的に前向きになることは血流の促進を促すし細胞代謝も上がる。(これもホルモン分泌の関係でそうなる)

都心から1時間以内で来れちゃう高尾山は大自然ってわけではないですが1年の間に何度でも来れるのが最大の利点。高尾山に通い続けるのも良いですし、僕のアウトドアガイドをきっかけに違う山や自然に触れるようになるのも良し。どんな形であれ人は自然の中に身を置く必要があるし、身を置くと調子がいいんです。

「自然」という手法も使うので「総合」治療家、と称しています。

施術が打撃だとすれば自然は寝技ですかね。

ちなみにブラジリアン柔術をやってた時は三角絞めが得意技でした。どうでも良いですが。

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