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『高尾を走ろう』休止のお知らせ

これまで細々と続けてきた高尾山域を一緒に走るグループトレイルランニング『高尾を走ろう』を21年2月末にて一旦休止します。
といった大袈裟な発表をするまでもない超小規模イベントですが中には楽しみにして頂いている方もいらっしゃるので一応ご報告をさせていただきます。
何かを始めるにも理由があり、何かを止めるにも理由があります。その理由をお伝えする前にまずはなぜ始めたか?からザッとご説明。

継続していた理由

詳細は上記リンクをお読みいただければと思います。ここでは簡潔に。

「高尾を走ろう」を継続していた理由
⑴心身の健康へ好影響を与えるから
⑵自ら行動できるようになるきっかけとして(自己責任の意識)
⑶マナーの啓蒙活動の一環

上記の3点が理由です。(リンクにも書いています)

休止の理由

休止の理由はこの3点からイベント(と、ここでは呼びます)の方向性が変わってきてしまったからです。上記理由の3点を読んでいただければわかりますが「タイム」「距離」「競技」「スポーツ」といった単語が含まれておりません。何故なら「競技」としてのみのトレイルランニングよりも重要なことがあるからです。
確かにこれまで国内外でそれなりにトレイルランニングレースには出場してきました。北米の100マイルレースに出たくて仕事を辞め、現地に滞在していた時期もあります。競技としてのトレイルランニングの盛り上がりを否定するつもりは全くありませんし、すごく楽しいものだと今でも思っています。
ですが、現在の私にとってトレイルランニングそのものを競技スポーツ的要素以上に『自然の中に身を置くこと』で心身の健康に寄与する点が最重要だと考えております。

(例)
土の中に含まれている土壌微生物や空気中に含まれる植物由来性揮発性成分を口腔内及び鼻腔内に入れることで免疫力向上に効果があること。

つまり、トレイルを走っている内に知らず知らずのうちに都会にはない分子が身体に取り込まれて健康になっていくのです。

そういったトレイルランニングと健康を絡めた記事をマガジンにまとめています。
ご興味ある方はご覧ください。

話がそれましたが、健康維持・増進や山でのアクシデントや体調管理など自分のことは自分でやる「自己責任感 Own Your Risk(OWN)」を持つことが健康において重要であることをトレイルランニングを介して伝えていくのが本来の目的。
そこから逸脱し始めているので休止とします。

どうズレが生じたのか?

前々から感じていたことでもありましたが、トレイルランニングがただの「山版フルマラソン」になってきています。間違ってはいませんが、残念です。

長距離競技なので同一な点が多くあるかも知れませんが、トレイルランニングはアウトドアアクティビティでもあるので競技スポーツであること以外にも多くの魅力があるものです。しかし、最近では〇〇の大会がどうだ、新しいシューズが良い悪い、タイムや順位などスポーツとしての視点でしか語らない方が多く見られます。競争過多の現代社会において競争から離れることができる自然の中においても順位や速さなどを重視するようになってからどうもズレを感じ始めました。

また「自己責任」ということを常々SNS、対面にて伝えていたつもりではありましたがどうも伝わっていない方もおりリスク・トラブル管理など「無料」のイベントとしては維持しきれなくなってきた点もあります。(全て一人でやっていますので)

休止の理由まとめ
・競技志向が強くなりすぎてきた
・目的と理由が正しく伝わらなくなってきた

今後のトレイルランニングイベントに関して

3月からのトレイルランニングイベントに関しては山本が運営に携わる高尾山口駅すぐのゲストハウス&カフェ『Mt.Takao Base Camp(通称:高尾ベース)』主宰の【高尾ベースランニングクラブ(TBRC)】に移行します。
TBRCでは私以外のトレイルランニングが大好きなスタッフが一緒に走るイベントを定期・不定期で多数行っております。
月に数回私もガイドとしてアテンドしておりますのでぜひご参加いただければと思います。

これまで通りトレイルランニングそのものを楽しんでいくことには変わりありませんのでどうぞよろしくお願いいたします。

今後もより良質な発信をしていくためのサポートをできる範囲でお願いします!