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卸売業とは?多くの業種や小売業との違いについて解説

卸売業とは商品を購入して販売する仕事です。しかし、卸売業以外にも同様の仕事で成り立つ業種があります。では、卸売業との違いは何なのでしょうか。今回の記事では、知っているようで知らない卸売業についてご紹介します。小売業との違いについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。





卸売業とは

卸売業をもう少し補足すると「製造業と小売業の仲介をする仕事」になります。日本標準産業分類によると5つの業務が卸売業と定義されています。


  1. 小売業又は他の卸売業に商品を販売するもの。

  2. 建設業、製造業、運輸業、飲食店、宿泊業、病院、学校、官公庁等の産業用使用者に商品を大量又は多額に販売するもの。

  3. 主として業務用に使用される商品{事務用機械及び家具、病院、美容院、レストラン、ホテルなどの設備、産業用機械(農業用器具を除く)など}を販売するもの。

  4. 製造業の会社が別の場所に経営している自己製品の卸売事業所(主として統括的管理的事務を行っている事業所を除く)

  5. 他の事業所のために商品の売買の代理行為を行い、又は仲立人として商品の売買のあっせんをするもの。





卸売業の種類

卸売業と聞くと食料品をイメージする人も多いかもしれません。ですが、食料品以外にも卸売をしている業種は数多く存在します。具体的には以下の5つの業種です。


  • 繊維・衣服等卸売業:生糸問屋、和服卸売業など

  • 飲食料品卸売業:酒問屋、清涼飲料卸売業など

  • 建築材料,鉱物・金属材料等卸売業:木材卸売業、セメント卸売業など

  • 機械器具卸売業:事務用機械器具卸売業、自動車卸売業など

  • その他の卸売業:紙問屋、医薬品卸売業など


さまざまな業界で卸売業が必要だと分かります。





卸売業と小売業の違い

仕事内容が似ているため、卸売業は小売業と間違われることも少なくありません。ですが、2つの業種には大きな違いがあります。代表的には「取引相手」「役割」の違いです。以下で具体的な違いをご紹介します。

顧客の違い

最も分かりやすい違いが顧客といえます。卸売業は企業や法人などの団体が顧客です。一方で、小売業は個人の消費者が顧客となります。一般的な物流経路をイメージすると分かりやすいでしょう。


製造業⇒卸売業⇒小売業⇒消費者


また、基本的には卸売業から消費者へ直接取引することはありませんが、例外的に直接取引する業態もあります。直接取引の身近な例が業務スーパーやコストコです。このような直接取引する卸売業者は現金問屋などと呼ばれています。

役割の違い

顧客が異なることで役割の違いも明確になります。主な役割の違いは2つです。


物流の効率化:卸売業は小売業と製造業の仲介役です。小売業は多くの企業の商品を取り扱うため仲介がないとそれぞれの企業に取引の商談が必要になります。製造業も同じく、多くの企業への販売を希望するため両者の間を取り持つ卸売業は重要な役割です。


情報提供:卸売業は製造業と直接取引するため生産状況や価格変動などの情報をいち早く入手できます。そのため小売業への情報提供も役割の1つです。一方で、小売業は情報を消費者に知らせるために広く宣伝するなどの役割をもちます。





まとめ

今回は卸売業の仕事についてご紹介しました。物流や情報の重要な役割を担う卸売業はどの業界にも欠かせない職業です。私たち消費者が直接的に関わる機会は少ないかもしれませんが、生活に必要な重要な仕事ともいえます。この機会に卸売業の魅力に深く触れてみるのも良いかもしれません。


最後まで読んで頂きありがとうございました。
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